ゴールデンレトリバーの寿命は?年齢の平均、長生きのコツや注意すべき病気まで

【獣医師監修】ゴールデンレトリバーの寿命は?年齢の平均、長生きのコツや注意すべき病気まで

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ゴールデンレトリバーの平均寿命をご存知でしょうか。ゴールデンレトリバーは飼い主に従順で優しい性格をしているため、他の犬種と比べても飼育しやすいと言われることもあります。しかし、そんなゴールデンレトリバーの寿命は小型犬よりも短いことが多いのです。ここではゴールデンレトリバーの寿命、健康を維持するための理想的な生活環境、1日でも長くゴールデンレトリバーに長生きしてもらうための秘訣について詳しくご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

ゴールデンレトリバーの平均寿命

笑顔のゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーの平均寿命は、10年~12年とされています。生まれつき持っている体質など、個体差はあるもののゴールデンレトリバーの寿命は人間よりもはるかに短いということは間違いありません。

ゴールデンレトリバーの寿命は7歳を過ぎ、シニアの仲間入りをしてから数年という事になりますが、少しでも長く一緒に生活をするための正しい飼育方法を飼い主が知っておくことで、より長く愛犬と余生を過ごすことができるでしょう。

オスとメスで寿命に違いが出てくるって本当?

これはゴールデンレトリバーに限ったことではありませんが、オスとメスでは体の大きさが異なり、メスに比べてオスの方が大きな体格になることが多いため、メスの方が長生きすると言われることがあります。

ゴールデンレトリバーのオスの平均的な体高は50センチ後半、体重は30キロ以上、メスの場合は体高50センチ前半、体重25キロ以上とされており、詳しい人であれば体格によって性別が見分けられると言われています。

そもそも、ゴールデンレトリバーなどの大型犬は小型犬よりも寿命が短い傾向にあります。大型犬が持つ体の大きさは、小型犬に比べると臓器に掛かる負担が大きいためだと考えられており、「大きければ大きいほど短命になる」というイメージが先行しているようです。

このようなイメージを持たれているために、体の大きさが異なるオスとメスの寿命差が囁かれるようになったのかもしれません。とは言っても、実際にペット霊園などによる統計報告では性別による有差意は無いとされています。

ゴールデンレトリバーの寿命の最大記録は?

ゴールデンレトリバーの最高齢に関して、正確な情報元は不明であるものの、日本国内で19歳の寿命を全うしたゴールデンレトリバーがいたと言われています。実際に、現在でも平均寿命とされる10年~12年を過ぎた17歳、18歳でも元気に過ごしているゴールデンレトリバーは存在するようです。

ゴールデンレトリバーの寿命の最大記録が更新される日は近いかもしれませんね。ゴールデンレトリバーに限らず年々犬の寿命は伸びていますので、犬種による平均寿命に囚われず、最高齢ギネス登録を目指しましょう!

ゴールデンレトリバーの寿命を左右する病気

獣医師に診察されているゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーは体の弱い犬種ではありませんが、寿命に直接関わってしまう病気の存在もあります。その多くは先天性のものですが、なかには後天性のものもありますので、いち早く変化を察知し、病気を発見することが重要となります。

ゴールデンレトリバーはその体の大きさ故に、心臓に負担を掛けてしまったり、股関節を痛めやすかったりという、この犬種ならではの体のトラブルがあるので注意してあげなくてはいけません。

また、骨肉腫や悪性リンパ腫にもなりやすいと言われていて、ゴールデンレトリバーの寿命に大きく影響を与えてしまう場合があります。骨肉腫、悪性リンパ腫共に転移する可能性がとても高く、早期に治療を行うことは必須となります。

ゴールデンレトリバーは甲状腺機能低下症にもなりやすく、この場合も長期の治療が必要となります。ほぼ後天性の事が多いのも特徴で全身に症状が出てきますが、抜け毛の症状として出た場合に、飼い主さんが「加齢が原因」と判断したことでゴールデンレトリバーの寿命に影響を与えてしまうケースも見られるようです。

皮膚の病気

ゴールデンレトリバーはアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を引き起こしやすい犬種とされています。また、どの犬種にも発症する可能性がある外耳炎などにも注意が必要です。

消化器系の病気

ゴールデンレトリバーは、大きな体を持つ大型犬である故に胃拡張、胃捻転などの消化器系疾患を引き起こす可能性もあります。胃拡張、胃捻転はその名の通り胃にガスが貯まり拡張したり、捻れたりすることで機能不全に陥り、全身に影響を及ぼします。これらは生命に関わる病気であり、早期発見、早期治療が要となります。

心臓・循環器の病気

拡張性心筋症、大動脈弁狭窄症などの心臓病は、ゴールデンレトリバーなどの大型犬に多く発症する病気です。体の大きさに比べて臓器の比率が小さくなるため、負担が掛かりやすいからと考えられています。

骨・筋肉の病気

ゴールデンレトリバーは大きな体を持つため、骨や筋肉に関わる病気を発症する確率が高いことで知られています。なかでもX染色体連鎖筋ジストロフィーと呼ばれる筋力が低下していく進行性筋疾患の好発犬種とされており、他にも股関節形成不全症、肘関節形成不全などが挙げられます。

内分泌系の病気

ゴールデンレトリバーは、甲状腺ホルモンの分泌が低下する甲状腺機能低下症を発症しやすいとされています。甲状腺機能低下症は後天性であることが多いのも特徴で、食欲があまりないのに太る、動きたがらないなどの全身に症状が現れるものの、抜け毛の症状などを「加齢が原因」であると自己判断したことでゴールデンレトリバーの寿命に影響を与えてしまうケースも見られるようです。

腫瘍性疾患

ゴールデンレトリバーは骨肉腫や悪性リンパ腫などの癌を発症しやすいとされており、これらは死因第一位とされている病気でもあります。その名の通り骨肉腫は骨の悪性腫瘍、悪性リンパ腫はリンパ節、脾臓、肝臓などの臓器を原発とする腫瘍です。

共に転移する可能性が高く、早期に治療を行うことが必須となります。抗がん剤治療を行うことで延命治療が可能となる場合もありますが、完治は難しく、発見が遅れることで急死してしまう可能性もあります。脂肪種という腫瘍もありますが、こちらは良性の腫瘍です。

大きな体を持つゴールデンレトリバーは、一見とても丈夫そうに見えますが、その体の大きさ故に発症してしまう病気が多く存在することをしっかり認識しなければなりません。些細な異変も感じ取れるよう日々のボディチェックを行いましょう。また、病気を発症した場合、十分な治療を行うことができるよう、ペット保険へ加入しておくことも検討しましょう。

ゴールデンレトリバーの寿命を伸ばす秘訣

ビーチを散歩するゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーの平均寿命は10年~12年であると前述しましたが、個体の持っている免疫力や生活環境によって平均寿命を超えて長生きできる可能性も十分にあります。

ただし、免疫力向上や生活環境を良くしてあげる事は飼い主さんにしかできないことでもあります。ではどのようなことに注意するとゴールデンレトリバーの健康を維持していく事ができるのか、寿命を伸ばす秘訣についてご紹介します。

運動

ゴールデンレトリバーの長生きの秘訣として、適度な運動が重要となります。毎日、2回に分けて、30分から40分ほどの散歩を行いましょう。

ゴールデンレトリバーは大型犬であることから、家の中で走り回ることができる小型犬や、柴犬のような中型犬に比べると、家の中でばかり過ごすことでストレスを感じる可能性もあります。ゴールデンレトリバーは特段運動量が多い犬種ではありませんが、定期的にドッグランや広場などで自由に走り回らせてあげましょう。

ストレスフリーな環境

ゴールデンレトリバーの長生きの秘訣として、ストレスフリーな環境も非常に大切です。飼い主さんの規則正しい生活がゴールデンレトリバーにとってストレスの無い生活となることもありますよ!食事の時間がいつも違っていたり、睡眠の途中でしばしば起こされるような生活では、人間でもストレスを感じるはずです。

特に老犬にとって、マイペースに過ごせない、人に振り回されてばかりの不規則な生活によるストレスは寿命を縮める原因になりますので、飼い主さんが積極的にストレスを回避させてあげられるように環境を作っていくことがとても大事です。

食事

ゴールデンレトリバーに長生きしてもらうためにも、食事の管理は基本中の基本となります。ゴールデンレトリバーは食欲旺盛な個体も多く、与えられるといくらでも食べてしまうので太りやすいとも言われていますので、体重管理にも注意を配りましょう。肥満は、ゴールデンレトリバーが発症しやすい骨や筋肉の病気、心臓病などを誘発する原因となる可能性もあります。

また、人間の食べ物を与えることで健康を害する場合もありますので、人間用に調理されたものは与えないようにしましょう。ゴールデンレトリバーに限らず言えることですが、盗み食いによって引き起こされる中毒症によって寿命を縮めてしまう可能性もあります。

特に、しつけが十分ではないパピーのうちは注意が必要です。股関節形成不全などの骨格系の病気を予防したり、症状が軽くなるようにパピーの時期は痩せ気味に育てるほうがよいといわれています。骨の成長と体重の増加のバランスが取れなくなると、肥満状態になり。関節などに負担がかかります。ゴールデンレトリバーに1日でも健康で長生きしてもらうために、体質にあったフードを年齢に合わせて切り替えながら健康をサポートしましょう!

定期的な健康診断

ゴールデンレトリバーの長生きの秘訣として、自宅で行える毎日のボディチェックはもちろん、定期的に動物病院での健康診断が大切です。特にゴールデンレトリバーが発症しやすい病気には、初期症状に特異的なものが少ないものも多いため、発覚が遅れるケースも少なくありません。病気を早期発見、早期治療するためにも若年期は年に1度、シニア期以降は半年に1度程度の健康診断を受けましょう。

がん予防

ゴールデンレトリバーが発症しやすいとされている腫瘍性疾患は、予防が難しい病気でもあります。しかし、免疫力を低下させないことが非常に重要になるため、日頃からストレスを溜めさせないことや良質なフードを食べさせることはもちろん、免疫力を向上させるためのサプリメントなどを取り入れながらサポートしていきましょう。

まとめ

ボールを咥えて飼い主と遊ぶゴールデンレトリバー

ゴールデンレトリバーの寿命は10~12年と言われていますが、愛犬の寿命を伸ばすのも縮めてしまうのも、環境が大きな影響を与えると言える部分も多くあります。愛犬と暮らす以上、かわいいばかりではなく、いずれ迎える最期を覚悟しなければなりません。

先天性の疾患など、防ぎようのない病気があるのも事実ですが、愛犬の健康を意識するのは飼い主としての「必須条件」。まずはゴールデンレトリバーのかかりやすい病気や負担が掛かる原因などをしっかり把握することが大切ですね。

とは言え、ゴールデンレトリバーはとても優しく愛情深い性格をしている犬種なので、これから愛犬をお迎えしようと考えている方にはとってもおすすめの犬種です。ペットショップやブリーダーからお迎えする方法もありますが、是非里親募集もチェックしてみてくださいね!

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 まかろん

    ゴールデンレトリバーに限らず大型犬は小型犬に比べて平均寿命が短いと言われていますよね。大型犬と小型犬では同じ年齢でも人間の年齢に表すと大型犬の方が年齢が高くなるとされています。
    ゴールデンレトリバーに限らず良質な食事を適切な量を与えてあげ肥満に気をつけ、毎日の運動や清潔を心がけなるべくストレスを与えない生活を心がける。のが理想ですが、適切って?となりますよね。
    ゴールデンレトリバーは食いしん坊さんが多いため与えれば食べてしまいます。小型犬に比べて大型犬は身体が大きいのでご飯やオヤツもたくさんあげても大丈夫!な訳ではありません。
    ドッグフードなら表示されている目安の食事量を、手作り食なら栄養バランスを考え適切な量を与えてあげることが大事です。
    目安として便が硬い場合は食事量が少ないとされ、便が緩い場合は食事量が多いとされています。便をした際に少しだけ床につくかな?程度のものが望ましいそうです。
    オヤツも与えるのはコミュニケーションになるし、わんちゃんも喜ぶし賛成ですが与え過ぎは禁物です。
    愛犬の好きなもの、カロリーの低いオヤツやよく噛めるもの小さくちぎって回数をあげれるものなど何種類か用意し、適度に与えてあげると良いと思います。
    運動に関しては、なるべく毎日のお散歩はしてあげたいですよね。お散歩する事で気分転換にもなりますし、シニアになると筋肉はどんどん落ちていきますから、若いうちからたっぷり運動して筋肉を作ってあげると良いかなと思います。(シニアの愛犬を見ていると若いうちに運動してきてよかったと思うことが多々あります。)

    平均寿命はあくまでも平均です。
    愛犬に長生きして欲しいのは飼い主なら誰でも思うこと。どんなに気をつけて生活しても平均寿命まで生きれない場合もあるし、あまり良いとは言えない環境でも長生きするわんちゃんもいます。
    もちろん私も愛犬に長生きして欲しいですし、ずっと一緒にもっといたいと思っています。
    愛犬と楽しい時間をたくさん過ごせるよう工夫していきたいと思いますが、長生きさせることだけにこだわらずに毎日楽しく過ごしてあげ、その延長で長生きしてくれればと思います。
  • 投稿者

    女性 みず吉

    ゴールデンレトリーバーが太りやすい犬種というのには驚きました。ゴールデンレトリーバーは特有の毛並みがあるため体型が隠れ、太ったのか外見だけでは確認しにくいため日常的に愛犬を触りチェックし、エサの量も気をつけていれば変化がわかりますが、体重となると動物病院へ行って検診することも大事になります。

    小型犬のように抱っこをして確かめづらい大型犬にはより定期検診が重要になりそうです。
    食事を気をつける中に日常的に遊ぶことで愛犬の変化がないかを確認することは小型犬に限らず大型犬にも必要です。
    大好きな愛犬だからこそ日常的にふれあい変化を少しでも見つけて不安なことがあった時は動物病院へ相談することも大切ということがわかりました。
  • 投稿者

    50代以上 男性 横浜のサクラ

    今日、愛犬サクラが旅たちました。13歳と7ヶ月。12月まで頑張って自力で散歩していましたが1/17散歩中に突然痙攣を起こしその後、歩けなくなり今日亡くなりました。
    我が家の実話でほかのフラットが1日でもいい長生きできるよう情報を発信します。
    まず、食事は1日2回としました。腸捻転などの予防のため(気休めかもしれません)。ドックフードと野菜(トマト、キャベツ、ブロッコリーなど)。散歩は一日中2回。朝多めで夕方は少なめ。これは最後までそうでした。
    おやつは12:00。若い時はささみの乾燥させたものなど、シニアになって柔らかい感じの市販のおやつ。よく言う00%素材に変えたのは12歳くらいから。
    週末に1時間以上の散歩を土日で2回。
    もっと詳細が必要なら言ってください。時間を見つけ書き込みます。
  • 投稿者

    50代以上 女性 匿名

    うちのゴールデンは女の子で40キロ以上もありました!9月10日に16歳3ヶ月で亡くなりました?脾臓に腫瘍があったみたいで脾臓破裂で摘出手術してもらったんですが病院に2日間お泊まりして最期は看取れなかったです?高齢で手術にも耐えてえらかったと思います!これからどうして良いのかわかりません?
  • 投稿者

    女性 ハチ

    親戚のゴールデンレトリバーは9才で亡くなりました。骨肉腫が原因です。
    家族の真ん中でいつも明るい笑顔を振りまいていた子でしたので、病床についた姿を見た時は涙が止まりませんでしたが、最後まで家族に愛されてひとりぼっちになることなく手厚く看護されて旅立ちました。ゴールデンレトリバーは遺伝的になりやすい病気があるようなので、他の犬種ももちろんですが、犬の病気はできるだけ早期発見をして治療を早くはじめてあげることに尽きますね。
  • 投稿者

    40代 女性 クッキー

    我が家のゴールデンレトリバーは雄で、もうすぐ12才になります。
    庭で放し飼いにしています。夜は家です。家の掃除は大変ですが。
    これが出来るのも、性格のお陰だと思っています。
    朝は必ず散歩、夕方は土日だけになります。
    ご飯は朝夕2回に分けてあげています。当初から食べ物にはこだわった方が良いと言われたので、
    ドックフードですが、それなりにこだわってきました。ささ身のゆでた物はよくやります。
    老化特有の、目の老化などは感じますが、元気で毛がとてもきれいと言われます。
    私が思うに、人間と一緒で食べ物と、ストレスは元気に過ごす上で、かなり重要な気がします。
    とは言え、決して何もかも神経質になっていることもないです。
    この犬種は、ほんとにどんな人からもかわいがられる様に思うので、ストレスはやっぱり大敵だと思います。
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