なぜ突然キレやすくなってしまったのか!?
犬の怒りの感情には攻撃行動が伴う場合があり、他の犬や動物、人間に対して咬傷事故に繋がる恐れもあるため注意が必要であり、改善してあげる必要があります。
突然キレやすくなってしまうような怒りの感情というのは、犬にとっても不快な感情でありストレスの原因にもなってしまいます。
まずは、突然キレやすくなってしまった原因を知ることが必要です。
1.先天性の異常がある場合
先天性の異常によって、怒りの感情と攻撃行動が生じてしまう場合があります。
激怒症候群
例として、イングリッシュコッカースパニエルの「激怒症候群」と呼ばれるものがあるのですが、人間によって闘犬などの攻撃性のある犬として改良や繁殖されてきた犬の中に、生まれ持って怒りの感情と攻撃行動が生じやすい犬がいるようなのです。
セロトニンという脳内伝達物質が放出される濃度に深く関係しているため、先天性の異常であるとされています。
2.独占欲による怒りの感情と行動
これは自分のものだ!と強く認識しているものを独占したいという感情によって、突然キレやすくなるような行動をとる場合があります。
愛犬が遊んでいるおもちゃを取ろうとして、唸られたり噛みつかれたりしたことがある飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
所有性攻撃行動・食物関連性攻撃行動
ごはんやおやつに手を伸ばそうとしただけで怒る犬もいますよね。
おもちゃなどのモノを独占したいという感情が怒りの感情や行動になってしまうことを「所有性攻撃行動」と言い、ごはんやおやつなどを独占したいという感情が怒りの感情や行動になってしまうことを「食物関連性攻撃行動」と言います。
3.欲求不満による怒りの感情と行動
満たされない気持ちがストレスになり、そのストレスや不快な感情が怒りの感情や行動になってしまうことがあります。
私たち人間も思い通りにならないとき、イライラしてしまうことがありますよね。
- もっとお散歩や運動がしたい!
- もっと飼い主さんに構って欲しい!
- もっと刺激が欲しい!
などの欲求不満が突然キレやすくなってしまう原因になってしまう可能性があります。
4.病気やケガが怒りの感情や行動を生じさせる可能性
病気やケガによってカラダに不調や痛みがあることが怒りの感情や行動を生じさせてしまうことがあります。
不調や痛みがある場合、犬は安静に過ごすことで自分の身を守ろうとしますが、必死に不調や痛みと闘っている最中に何者かが近づこうとすると、怒りの感情や行動によって攻撃しようとしてしまう可能性があります。
もし、街でケガをしたり倒れている犬を見かけても安易に近づいたり触れたりしてはいけません。
噛みついたりしてこないか、攻撃してこないかを確認し、保護してあげましょう。
決して犬自身も攻撃をしたいわけではないと思います。不調や痛みによって無意識に行動してしまうこともあるのです。
もし、愛犬にこのような行動がみられ、原因が全くわからないようであれば何等かの病気やケガを疑ってみても良いのではないでしょうか。
5.恐怖心が怒りの感情や行動を生じさせる可能性
犬が恐怖心を感じたとき、以下の2パターンの行動を取る犬が居ます。
- 「逃げる」という行動をとる犬
- 「攻撃する」という行動をとる犬
中には、どうしたら良いのかわからずに動けなくなってしまう犬もいるでしょう。
攻撃するという行動をとってしまう犬は、その恐怖心が限界を超えてしまったのではないかという事が考えられます。
マズルの上にシワをよせて怒りの感情を表わしたり、歯を剥き出しにすることで怒りの感情を表わしたり、唸り声をあげることでも怒りの感情を表しますが、その行動を超えてしまうと、噛みついたりなど攻撃行動を生じる可能性があります。
まとめ
普段は大人しい犬も、ご紹介したようなことが原因となり、突然キレやすくなってしまうことがあります。
先天性の異常による攻撃行動に関しては獣医さんに相談する必要があると思いますが、その他に関しては愛犬の気持ちを理解してあげることで緩和や改善することが可能なのではないでしょうか。
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女性 おさけ