犬の迷子札についてとその役割
犬の迷子札とは飼い犬に携帯させる、飼い犬とその飼い主の情報を記載した札のことです。具体的に犬の迷子札に書かれる情報は、飼い犬の名前、飼い主の名前(苗字)、そして飼い主の連絡先(電話番号など)です。
この犬の迷子札には、迷子になってしまった飼い犬を見つけてくれた人に、その犬がどこの誰の飼い犬なのかを知ってもらい、犬をいち早く飼い主の元へ戻す役割があります。つまり飼い犬に迷子札をつけることは、飼い主はその犬が迷子になったら探す意思があるということを示すことにもなるのです。
その他にも犬の迷子札が意外な活躍をすることがあります。例えば散歩中に飼い主が意識を失って倒れた場合や、事故に遭い話すことができない状態になった場合などに、飼い犬の迷子札の情報から飼い主の身元を特定することができるのです。
そんな重要な役割を担う犬の迷子札ですが、携帯していない犬もたくさん見られます。家の犬は大丈夫だと思っている飼い主の方も多いようですが、飼い犬がいなくなってしまうのは予想できない場合が多いのです。もし犬が迷子になり保護されても、飼い主を特定できないと犬を飼い主の元に戻してあげられないのです。そのようなことにならないように、飼い犬に迷子札を着けることはとても大切なことなのです。
犬の迷子札の種類
犬の迷子札にはたくさんの種類があります。その素材だけでも革、木、塩化ビニール、ステンレス、プラスチックなど様々です。また最近の犬の迷子札は、ジュエリーを思わせるような見た目にもオシャレなものがたくさんあります。中には様々な種類の迷子札を用意し、定期的に変えながらオシャレアイテムとして犬の迷子札を楽しむ飼い主の方もいるようです。
そんな犬の迷子札にはどのようなものがあるのか一例を以下で紹介したいと思います。安いものなら数百円で購入できますし、オーダーメイドで素材やデザインにこだわれば5000円以上になるものもあります。
首輪にぶら下げるタイプ
素材、大きさ、色、形は様々で、インターネットなどで注文すると名前などの情報を刻印してくれるものが多いです。ラインストーンやイラストが入っているものもあり、多くのデザインがあります。
情報を入れるタイプ
名前などの情報を書いた紙を収納するタイプのものです。カプセルの形をしていてその中に紙を入れるものや、ポケットがついていてその中に紙を入れるタイプのものなどがあります。鑑札も入るタイプもあり、一つにまとめたい人にはお勧めです。
首輪に巻き付けるタイプ
首輪に巻き付けてボタンや面ファスナーでとめるタイプのものです。革製や塩化ビニール製の物で、ぶら下げるタイプのもののように揺れたりしないので、揺れるのが気になる犬にお勧めです。直接情報を書き込むタイプや、ポケットがついているタイプの物があります。
首輪やリースに縫い付けるタイプ
首輪やリースそのものに直接情報を書き込むものや、縫い付けるタイプのものです。首輪に巻き付けるタイプの物と同様、揺れて邪魔にならないのが特徴です。
他の機能がついているタイプ
迷子札としての役割以外の機能がついている犬の迷子札もあります。例えば、静電気除去の機能があり静電気を防いでくれるもの、反射板がついていて夜道にいる迷子の犬でも目立つようにしてくれるものです。他にも、LEDで名前などの文字情報が流れるという珍しいものもあります。
データを読み取るタイプ
IDやURLが記載されていて、それをスマホなどで読み取ることで、犬の情報を知り飼い主と連絡を取ることが、できるようになっています。また今行政で進めているマイクロチップを犬に埋め込むというものもあります。しかしこれには読み取り専用の機械が必要になります。
犬に迷子札を着けるときに気をつけること
犬に迷子札を装着する場合は以下の点に気をつけるようにします。
犬に迷子札が合っているか
小型犬に大きな迷子札は邪魔になります。犬の迷子札には大きさや重さが様々あり、犬の大きさに合った迷子札を選択します。またぶら下げるタイプの迷子札は、揺れるのが気になって犬が迷子札をかんでしまうことがあります。そのような場合は、首輪に巻き付けるタイプの迷子札にするなどの工夫が必要です。
犬に迷子札を装着する場所
犬の迷子札はリードをつなぐのと同じ首輪につけることはお勧めできません。犬が迷子になるときは、リードをつないでいる首輪が破損して迷子になることが多いからです。犬の迷子札をつける用の首輪を装着し、その首輪は常に着けているようにします。
迷子札の定期的な点検
迷子札が取れそうになっていないか、汚れや擦れで字が読みにくくなっていないか、定期的に確認するといいでしょう。迷子になったときに字が読めなくなっていては元も子もありません。
犬の迷子札の他に身に着けるもの
犬の迷子札は、飼い主が任意でつけるものですが、日本では犬に鑑札と狂犬病注射済み票の装着が義務付けられています。日本では犬の飼い主は、居住している市区町村に飼い犬の登録をすることと、飼い犬に年一回、狂犬病の予防接種を受けさせることを義務付けています。そして、犬の登録をすると鑑札が、狂犬病の予防接種を受けさせると注射済票が交付されるのです。そしてこの二つを飼い犬に装着することもまた義務なのです。
鑑札には、犬が迷子になったときに鑑札に記載されている登録番号から、犬を飼い主の元へ戻す役割があり、注射済票には、保護された犬が狂犬病予防されていない場合抑留しなければならないので、その判断のために使われます。鑑札には犬の迷子札と同じ役割がありますが、鑑札は行政向けの情報で、犬の迷子札は一般の人向けの情報が記載してあるという違いがあります。
まとめ
飼い犬が迷子になったとき、もし飼い犬であることが分からなければ、保護されたのち殺処分になる場合もあります。また家族の元に戻ってくるまでに時間がかかることは、犬にとっても飼い主にとっても、また保護している人たちにとっても辛いことです。飼い犬を迷子にさせないことが一番ですが、迷子になってしまったときに、できるだけ早く飼い主の元へ戻してあげるために、これから犬を飼う予定がある方、迷子札をまだ装着していない飼い主の方は犬に迷子札の装着を考えてみてはいかがでしょうか。
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女性 ゴン吉