身体的ストレスと心理的ストレス
犬も人間と同じようにストレスを感じながら生きています、
日常の中で感じるストレスは軽度であれば良いのですが、過度のストレスはもちろん良くありません。
ストレスには主に身体的ストレスと心理的ストレスの2種類があります。
身体的ストレス
身体的ストレスは無理やり散歩をさせたり、逆に散歩をさせなさすぎたりすると生まれるものです。
無理やりな散歩はストレス解消どころか、逆にストレスを溜めることになってしまいます。飼い主以外の人間や犬を怖がる犬や、外を怖がる犬にとっては無理に外に出されるのは苦痛になります。
まずは、少しずつ慣れさせることを目標にしたほうが良いでしょう。また、過度な運動や無理やりリードを引っ張ったりすると体に負担がかかり、体調を悪くする危険性がありますので加減してください。
犬の体力や年齢に合わせて運動をさせるようにしましょう。
心理的ストレス
心理的ストレスは身体的ストレスに比べて難しいものが多いです。
飼い主さんの何気ない行動や、些細なことが犬のストレスになっている場合があります。
その心理的ストレスは、主に以下のような場合に見られます。
- 家族の仲が悪い
- 引っ越し
- 家族が増える
家族の仲が悪い場合、犬にも悪影響を及ぼします。
家族同士で喧嘩をしてしまった場合でも犬を巻き込むことはやめてください。
犬のストレスサイン
犬がストレスを感じている場合のストレスサインには、以下のようなものがあります。
- 震える
- 体をかたくする
- 尻尾を下げる
- あくびをする
- 体を舐める
- 1か所を舐め続ける
- 尻尾を追いかける
- 無駄吠え
- 体をぶるぶると振る
行動のサインだけではなく、体にもストレスサインは表れます。
- 下痢
- 嘔吐
- 食欲不振
- 脱毛
すぐにおさまることもありますが、それを何回も繰り返していると慢性的なストレスに晒されている可能性があります。ストレスにずっと晒されていると病気になってしまいます。
日常生活でどのような行動をとった後にサインがあるのか、何か変わった点などはないかチェックしてみてください。
ストレスでの悪影響
ストレスで起こる悪影響の中は体調不良だけではなく問題行動もあります。例えば攻撃行動をとる子もいます。
何回もストレスサインを出しているのにわかってもらえない、ストレスになるような行動をやめてもらえない、といったときに攻撃行動をとることがあります。
最初は鼻にシワを寄せて唸ったり、咬むような動作をします。このときストレスになるような行動をやめずに続けてしまうと、次は咬むようになってしまいます。咬むことでやめてもらえた場合、犬は「咬む=嫌なことをやめてもらえる」と学習して、他の嫌なことに対しても咬むという行動をとるようになります。
例えば足拭きが嫌だったり、お尻を拭くのが嫌だったりする犬の場合は無理やり続けるのではなく、何かプラスのイメージをもたせながら行うことが大切です。たくさん褒めてあげたり、好きなおやつをあげたりすると良いでしょう。
もしすでに咬むようになっている場合は、一度その行動をやめましょう。
トレーニングが必要となる場合が多いので、獣医さんやドッグトレーナーさんに相談してみてください。
他にもトイレ以外の場所でマーキングをする、分離不安から物を破壊するなどの行為もあります。
ストレスだけが原因とはいえませんが、まずはストレスになりそうなものを取り除いてあげましょう。
リラックスサイン
お腹を見せる
信頼をおいている人にむかって取る行動です。
人懐っこい犬の場合は別かもしれませんが、大抵の犬は警戒心を持っている場合そばでお腹を見せるということはありません。お腹を見せるのは弱点をさらけ出している状態です。
飼い主さんを信頼している証ですね。
お尻を向ける
お腹の他にお尻も弱点です。
お尻を向けている状態とは、いざというときに逃げることができる後ろ脚を晒している状態です。それだけ信頼しているということですね。
犬が後ろ姿、お尻を向けるということは飼い主さんに攻撃される恐れがないということをわかっているのでしょう。
無理に体勢をかえたりすると犬が戸惑うので、そのままにしてあげてください。
体の一部をくっつけて寝る
体の一部をくっつけて寝るのは、飼い主さんの体温を感じることができて安心できている証拠です。
飼い主さんのそばで安心しているということですね。眠るぐらいリラックスできているなら信頼関係ができています。
ストレス解消方法
スキンシップを増やす
愛犬にストレスサインが出た場合、スキンシップが不足していることがあります。
かまって欲しい、こっちを見て欲しい、触って欲しいというサインかもしれません。
おもちゃを使って遊んだり、撫でてあげたりすることで軽度のストレスであれば解消することができます。
適度に散歩をさせる
なんども同じ場所を行ったり来たりしたり、咬みついたりする犬の場合は運動量が足りていない可能性があります。
運動不足のためストレスがたまり、発散方法が同じ場所を何度も行ったり来たりすることや咬みつくことにつながってしまっているのかもしれません。
散歩をしていても量が足りなかったり回数が足りなかったり、または散歩コースが気に入らないこともあります。
一度散歩を見直してみたら良いかもしれませんね。
家族が増えた場合は離す
家族が増えた場合は、慣れるまでは犬から離してあげましょう。
犬にも家族との相性があります。相性が合わない場合は違う部屋で過ごせるように工夫してみて下さい。
犬同士の相性が合わない場合は、散歩の時間を別々にしたり食事の時間をずらすなどの工夫が必要でしょう。
アイデアを出してできるだけストレスを感じないようにしてあげてください。
まとめ
犬を観察することでストレスサインをチェックすることができます。
犬にとっても人にとってもストレスは心や体に良くありませんよね。
日頃の行動からどういったことにストレスを感じているか、どういった場合にリラックスをしているのかチェックしてみてください。
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30代 女性 ユナ