愛犬をリラックスさせてあげましょう
犬は、感受性豊かで繊細な動物です。人間にとっては何でもないことであっても、犬にはストレスに感じることもあります。
犬は、ストレスを感じるとあくびをしたり体をかいたり、自分の鼻をなめるなどしてストレスサインを出します。ストレスが溜まると心や体の不調を招き、場合によっては愛犬の健康を大きく損なうことも…。
愛犬の心身の健康を守るためには、飼い主さんが愛犬のストレスサインに早めに気づいてあげること、そして気づいたらストレスの原因を探って取り除いてあげることが大切です。
ですが、なかなかストレスの原因が分からなかったり、原因を取り除いてあげることが難しい場合もあります。そんなときは愛犬の不安や緊張、イライラを解きほぐし、リラックスさせてあげましょう。また、愛犬がストレスを溜め込まないように、普段から愛犬をリラックスさせる時間を作ってあげるのもおおすすめです。
では、どうすれば愛犬をリラックスさせることができるのでしょうか?ここからは、リラックスさせるときにやりたい3つのことをご紹介します。
一緒に見ていきましょう。
監修ドッグトレーナーによる補足
あくびや体をかくことが必ずしもストレスサインではありません。
覚醒状態から睡眠状態へ移行するために、あくびをすることもあります。この状態の犬は、ただ体を休ませようとしているだけでストレスを感じていないので安心してください。
①ツボマッサージでリラックス
ツボマッサージは、愛犬との良いスキンシップになり、しかも簡単に愛犬をリラックスさせてあげることができます。
また、日頃からマッサージで愛犬の体に触れることによって、ちょっとした愛犬の体の異変に気づくことができ、病気の早期発見にも繋がります。
では、犬のリラックスを促すツボを4つご紹介します。
液門(えきもん)
液門は、前足の薬指と小指の付け根の中間、ちょうど水かきにあたる部分にあるツボで、左右ひとつずつあります。
副交感神経の働きを活発にし、イライラを静める効果があると言われています。親指と人差し指で挟むようにして刺激します。
頭の百会(あたまのひゃくえ)
頭の百会は、頭の一番高い位置にあるツボです。ストレス、不安、イライラの解消に効果があると言われています。両手の親指の腹で左右対称に円を描くように優しくマッサージします。
攅竹(さんちく)
攅竹は、目の上にある骨の出っ張りの内側、人間で言うと眉頭の内側のくぼみにあるツボで、左右ひとつずつあります。
緊張やストレスを解消し、リラックスを促すと言われています。親指と人差し指をツボに当てて、小さな円を描くように優しくマッサージします。
丹田(たんでん)
丹田は、おへそから指1本分くらい下にある部分を指します。ツボではありませんがストレス解消に効果があると言われています。指の腹で円を描くように優しくマッサージします。
監修ドッグトレーナーによる補足
触られることに慣れていないところは嫌がるかもしれません。嫌がるそぶりをしたら、無理強いしないこと。
慣れていないだけなら、犬の様子を見ながら極力優しい力でマッサージしてあげましょう。
②音楽でリラックス
人間は、落ち込んだりイライラしたときに音楽を聴くことによって元気が出たり、リラックスできたりしますね。犬も音楽によってリラックスする効果を得られるようです。
犬がリラックスできる音楽とは?
犬も音楽によってリラックス効果があるのなら、どんな音楽を聴くと良いのか知りたくなりませんか?犬にもよりますが、ヒーリングミュージックを聴かせることによってリラックス効果が得られると言われています。最近は、犬がリラックスできる音楽や音を集めたCDもあります。
犬は、一緒に音楽を聴いている飼い主さんがリラックスすることで、犬自身もリラックスできるようです。ですから、犬がリラックスできる音楽とは、飼い主さんがリラックスできる音楽と言えるのかもしれませんね。
ただし、人間よりも優れた聴覚を持つ犬に音楽を聴かせるときは、音量を小さめに調整することも忘れずに。
監修ドッグトレーナーによる補足
最近では、YouTubeでも犬のヒーリングミュージックがたくさんありますよ。
あなたのわんちゃんが気に入ってくれる音楽を探してみましょう。
③アロマテラピーでリラックス
アロマの香りで癒された経験のある方は多いと思います。アロマテラピーは、嗅覚から脳に働きかけることで様々な効果が得られます。犬にもアロマテラピーは有効であり、リラックス効果を得ることもできます。
犬をリラックスさせるのにオススメの精油は?
犬をリラックスさせたいときにオススメの精油(エッセンシャルオイル)は、ラベンダーです。
ラベンダーにはリラックス効果だけでなく、鎮痛効果や殺菌作用、安眠効果などもあり、「万能の精油」と言われています。
精油の使い方
犬用に精油を使うには、アロマポットやディフューザーなどで温めたり、ミスト状にして香りを拡散させる芳香浴がよく知られる方法です。使う精油は2~3滴とし、使用時間は30分以内にするのが良いでしょう。
また、精油をアロマスプレーにして使用するのもオススメ。スプレーボトルに精製水と精油を入れるだけでOKです。
精油の希釈濃度は1%以下、これは精製水100mlに対し精油20滴程度です。
ラベンダーのアロマスプレーを愛犬にスプレーしてブラッシングすれば、被毛のお手入れをしながらリラックスさせることができます。
まとめ
愛犬をリラックスさせることができる3つの方法をご紹介しましたが、どれも飼い主さんと愛犬が一緒にリラックスできる方法ばかりです。
「愛犬と一緒に音楽を聴いたり、アロマの香りをかいだりしてリラックスするのは分かるけれど…ツボマッサージは何で?」と思われるかもしれません。でも、マッサージをされて気持ち良さそうにうっとりとしている愛犬を見ているだけで飼い主さんも癒されたり、リラックスしてしまいませんか?
人間にも犬にも、ストレスは心身の健康を損なう原因になります。飼い主さんも愛犬もストレスを溜め込まないように、ご紹介した方法で一緒にリラックスするのを習慣にしてみてはいかがでしょうか。
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女性 ゴン吉