愛犬を上手にお留守番できるようにする3つの方法

愛犬を上手にお留守番できるようにする3つの方法

愛犬には上手にお留守番をしてほしいですよね。大人しく、でも無理なく待っていて欲しい…。ではどうしたらいいのでしょう?愛犬が上手にお留守番をするための3つの方法をご紹介します。

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記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

お留守番は何時間が限界?

赤いソファに座る犬

お留守番が得意な子、苦手な子、色々な犬がいると思います。
お留守番できる時間は2~3時間の子もいれば、12時間でも平気な子もいます。それだけ個体差があるということでしょう。

しかし、食事や排泄のことを考えると、お留守番は長くても12時間程度が限界。子犬や老犬の場合は体調が変化しやすいので、長時間のお留守番は避けた方が良いでしょう。

分離不安症

ぬいぐるみを壊した犬

お留守番の限界時間とは違いますが、分離不安症の犬は、数分でも飼い主さんと離れることを嫌がります。
外出しても飼い主さんが必ず帰ってくるということを覚えていないのです。ほんの数分でも姿が見えなくなるだけで強いストレスを感じて、以下のような体調の変化や行動をとるようになります。

  • 下痢や嘔吐
  • 物を壊す
  • 鳴き続ける
  • トイレを決まった場所以外でする

分離不安はしつけの問題だとされていましたが、最近では「分離不安症」という病気としてとらえるようになりました。

分離不安症の対処法については、次の「お留守番のしつけ方法」が参考になります。では見ていきましょう。

お留守番のしつけ

覗く犬

犬のしつけは、罰を与えるよりも褒められることで良い方向にいくと言われています。罰を与えてしまうと、嫌なことだと犬が認識してしまうからです。

例えば、飼い主さんがいなくなって吠えた時、大きな音を出したり怒鳴るような罰を与えると、犬は嫌なことが起きたと覚えてしまいます。「飼い主さんがいなくなると嫌なことが起きてしまう!」と勘違いして、パニック状態になるなどさらに状態がひどくなってしまうことも。

上手に待つことができたら、思い切り褒めてあげましょう。飼い主さんがいなくなっても大丈夫、大人しく待っていれば良いことがあると覚えさせることが大切です。

ケージやサークルに慣れさせる

ケージやサークルは、犬にとって安心できる場所だと教えてあげましょう。

ケージやサークルに慣れるまでは扉を開けっ放しにし、自由に出入りができるようにします。愛犬の好きなおもちゃやおやつ、お気に入りのクッションなどを中に置くのもおすすめ。

慣れてきたら少しだけ扉を閉めて、大人しく待つことができたら、ご褒美をあげて褒めてあげましょう。焦らず少しずつ時間を伸ばしていくことが大切です。

犬の前から姿を消す

ケージやサークルに慣れたら、次は犬の前から姿を消してみましょう。

犬の前から姿を消したときに最初は吠えるかもしれませんが、大人しくなったら部屋に戻り、思いっきり褒めてあげましょう。これを繰り返し、慣れてきたらさらに時間を長くしていきます。犬に「飼い主さんは必ず戻ってくる」ということを教えてあげてください。ひとりで待つことに慣れれば、飼い主さんがいなくても動揺しなくなります。

いつまでも鳴き止む気配がない場合は、おもちゃなどを与えてみるのも一つです。愛犬がおもちゃに夢中になっている隙に部屋から出るのがポイント。最初はほんの数秒~数分でかまいません。上手にできたらたくさん褒めてあげましょう。

これを続けることで、「飼い主さんは必ず戻ってくる、少しいなくても平気」と覚えてもらうことができるでしょう。

ご褒美をあげる

犬がお留守番に慣れてきたら、あげるご褒美とお留守番の時間をランダムにしてみましょう。
1分でご褒美をあげたり、5分であげなかったり、10分であげたり、とバラバラにあげるようにしましょう。
そうすると、飼い主さんがいなくても待つということができるようになってきます。

監修ドッグトレーナーによる補足

しっかりとお留守番ができるようになるまでに、しつけに1年を要するわんちゃんもいます。

「1年も!?」と感じるかもしれませんが、しつけをしなければ1年以上、さらにはその子の寿命がくるまで悩まされることになります。

しつけをするのかしないのかは、飼い主さんの選択ですが、分離不安は犬の心身に大きな負担かけることになります。うまくいかない場合は、トレーナーや獣医師などプロに頼るのも選択肢にいれましょう。

お留守番に役立つ練習

お手をする犬

独立トレーニング

犬を日頃から良い意味で突き放しておくことで、分離不安症への対策にもなります。

犬がかまってほしくて飛びついてきたり、まとわりついたり鳴いて気を引くなどの行為に対して無視をしましょう。しばらく様子をみて、大人しくなったタイミングでご褒美をあげましょう。いつでも飼い主さんが自分の言うことを聞いてくれると、犬に主導権を与えないことが大切です。

また、「おすわり」「待て」「ふせ」などの基本的なコマンドをしっかりと教えて、上手にできたらたくさん褒めてあげましょう。 「飼い主さんの言うことをきくと良いことがある」と、犬に覚えてもらうことが重要です。

リラックスの合図

犬がリラックスをしているときに、特定の刺激を与えると「刺激=心地良いこと」と覚えてくれます。

例えば、クッションでリラックスしている犬に、川のせせらぎの音や鳥のさえずりといった音を聞かせたりするなど、お留守番中にも同じ環境を用意してあげれば、ある程度リラックスの助けになるかもしれません。

また、飼い主さんの匂いがついたタオルなども安心する効果があると言われていますので、愛犬がリラックスするものを用意してあげましょう。

まとめ

椅子に座る3匹の犬

犬にとってお留守番は一大事です。
大好きな飼い主さんと離れてる間、ずっと不安でいっぱいなら疲れてしまいます。

「飼い主さんと離れても平気、必ず帰ってくる」と覚えてもらえば、飼い主さんも負担なくお出かけすることができます。

しつけはには時間と根気が必要です!決して焦らず、愛犬の状態に合わせてゆっくりと教えてあげてくださいね。

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