散歩中に迷子犬に出会ったら?保護から飼い主さんの元へ戻した2例

散歩中に迷子犬に出会ったら?保護から飼い主さんの元へ戻した2例

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愛犬との散歩中に、近くに飼い主さんの姿がない迷子犬と出会ったらどうしますか?何のご縁でしょうか、交通量の多い地域で迷子犬に2度も出会った筆者が、飼い主さんの元に迷子犬を戻すまでの実話を紹介します。もしものシチュエーションのためにも、ご一読頂けましたら幸いです。

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その1 手作り洋服を着たチワワちゃんの話

チワワちゃん、飛び出してくる

チワワ

(※写真はイメージです。)

この日は、愛犬と公園でたっぷり遊んだ日。予定より随分と遅くなってしまいました。元気に遊んでいた愛犬もヘトヘトに違いなく、早く家に帰ってご飯を食べて休ませてやりたい一心で帰路を急いでいた折、目の前に何の予告もなく、チワワちゃんがふわりっと姿を現しました。

チワワちゃんの様子、出会った場所。

飼い主さんの手作りらしき可愛らしいお洋服を着たチワワちゃんは、リードなし、よく見ると首輪もしていません。近くに飼い主さんの姿もありません。チワワちゃんに出会った場所は、小さなスーパーの向かいにある歩道です。このスーパーには、近所の方だけでなく遠方から車で来られる方もおり、住宅街の中の狭い道路ながら、結構な交通量があるスポットです。

スーパーに来た方が係留している間に首輪抜けしたのかな?とスーパーの外周を目視するも、繋がれていた形跡は見当たりません。更に悪いことに、当のチワワちゃんは自由奔放に歩き回り、より交通量の多い国道の方に向かおうとしていました。

チワワちゃんの捕獲。

時は夕暮れ。薄暗い中、チョコレートタンのチワワちゃんの姿は、ドライバーには確認できないでしょう。関わることへの躊躇がなかったといえば嘘になりますが、このままにしておいて、目の前で最悪の事故が起こるのだけは避けたいという気持ちの方が勝って、一度だけ声をかけてみることにしました。
腰を下ろして、愛犬のリードを一番短くもって傍らに伏せさせた状態で、「どうしたの、おいで?」と左腕を差し出したところ、チワワちゃんはゆっくり近づいてきて、すっぽり腕におさまり抱っこさせてくれました。

こうして、無事にチワワちゃんを捕獲出来たものの、飼い主さんの手がかりは全くありません。すぐに愛犬を自宅に連れ帰りたいものの、自宅までは往復20分。今頃、チワワちゃんを探しているであろう飼い主さんと入れ違いになるのも困るので、15分間、チワワちゃんを抱いたままこの場所で待っていましたが、それらしき人物どころか、すっかり夜になり、人の往来もなくなってしまいました。

チワワちゃんを飼い主の元に戻すまで。

一旦自宅に戻り家族に愛犬を託した後、再びチワワちゃんを連れて元の場所に戻りました。「30分待って駄目なら、交番に行くしかない」そう決めていました。

誰も通りかからずに10分経過した頃、小学生の男の子とその母親らしき女性がようやく通りかかりました。その際、男の子が私の腕の中のチワワちゃんを見て「Aちゃんそっくり」と呟いたのが耳に届いたのです。手作りのお洋服に見覚えがあったのかもしれません。

あ、もしや?と思い、女性に事情を話したところ、実家に里帰りで来た所なので…と電話で確認して頂いたところ、家族が「Aちゃんがいなくなってる」と話されているとのこと。チワワちゃんに「あなたはAちゃんなの?」と尋ねると、顔をペロっとなめて応じたので、多分間違いないでしょうと女性と話し合い、チワワちゃんを預けました。

飼い主さんが探しているところ、迎えにくる様子すらない所は微妙でしたが、後日、公園でママと一緒に、あの時と同じお洋服を着て楽しそうに過ごしているチワワちゃんを見かけて、ほっと胸を撫で下ろしました。

その2 愛犬より大きなシーズー君の話

シーズー

(※写真はイメージです。)

この日も、愛犬と遠出して帰路はすっかり真っ暗。早く家に帰ってご飯を食べて休ませてやりたい一心で…と、チワワちゃんの時と全く同じシチュエーションで帰路を急いでいた折、歩道に隣接した芝生の中に白い影がふらっと見えたかと思うと、シーズー君がひょっこり顔を出したのです。

シーズー君の様子、出会った場所。

シーズー君はマイペースで芝生を歩いたり匂いを嗅いだりしており、どう見ても散歩中のご様子。しかし、首輪こそしていたものの、リードはなし。近くに飼い主さんの姿も見られません。
「落ち着いてるし大丈夫じゃない?」と通り過ぎるという選択も間違いでないという気持ちがありつつも、5m先に国道があること、すぐ側にバイクショップがあることがどうしても気になり、このままにはできないと行動を決断しました。

シーズー君の捕獲。

6kgの愛犬よりも一回り大きいシーズー君を抱っこする自信はありません。そこで、愛犬を片手に抱いて愛犬のリードをシーズー君の首輪につけれるかどうか…という段取りを頭の中でシュミレーションし、1度だけと決めて「どうしたの?お家に帰らないの?」声をかけました。

シーズー君はキョトンとして立ち尽くしました。
人間には関心がない様子でしたが、愛犬(メス)には興味があったようなので、犬同士でコンニチハのご挨拶をさせると、飼い主の私にも少し心を開いてくれたようでした。撫でさせてくれる段階になったところで、愛犬のリードを首輪から外し、急いでシーズー君の首輪に取り付け、すぐさま愛犬を抱きかかえるという大仕事は、こうして何とかできました。

シーズー君を飼い主の元に戻すまで。

シーズー君と出会った場所から徒歩5分程の所に、巷では評判のよい動物病院がある事を知っていたので、或はそこでなら飼い主さんの情報が得られるのでは?と向かい始めたところ、1人のOLさんがたまたま通りかかりました。ダメもとで声をかけると足を止め、話に応じて下さり「この近所でシーズーを飼われているお宅といえば…」と、もしかしたらあそこの家かも?と案内役を買って出てくれたのです。

着いた場所は、シーズー君と出会った場所から100mほど離れた住宅街の一角にある一戸建て。呼び鈴を鳴らし、応答された女性に「迷子のシーズー君がいたのですがお宅のワンちゃんではないでしょうか?」と話したところ、女性がもの凄い勢いで飛び出してきました。一目見て、愛犬とわかった飼い主さんは、「あんな所までひとりで散歩に行ってたの?」と驚かれて大号泣…その様子を尻目に、シーズー君は何食わぬ顔で我が家に帰って行きました(笑)

まとめ 迷子犬と出会ったら?

疲れ切った愛犬

前提として、迷子犬を出さないようにしましょう。

チワワちゃん、シーズー君、どちらのケースにも共通して言えるのが、散歩中や店先の係留中にいなくなったのではなく「家にいるはず」の子がいなくなっていることを、外部からの連絡があるまで、飼い主さんは気がついていなかったという点です。家は安全と思いがちですが、何かのキッカケや条件が重なった場合、ワンちゃんが勝手にお散歩に出ても不思議はないということを知っておいて下さい。

犬を保護する義務はありません。

迷子犬を無視しても何の罪にも問われることはありません。

迷子犬を保護し、飼い主さんの元へ戻せるのが理想ですが、善意の行動が、場合によっては迷子犬が驚いて遠くに逃げてしまったり、車道に飛び出してしまったりする等、事態が悪化するケースがある事も知っておいて下さい。(迷子犬と対面した際に、私自身が最も逡巡したのはこの点です。)

暗がりの愛犬

犬を保護すると責任が生じます。

迷子犬を保護することイコール他人の物を取得したことになり、持ち主に返すための行動を取る責任が生じます。首輪に連絡先がついた迷子札がついていれば連絡が取れる可能性は高くなりますし、鑑札や狂犬病予防注射の注射済票をつけていれば、保健所を通して飼い主さんに引き渡せるでしょう。しかし、首輪がついていない、手がかりが全くない場合は、もよりの交番か動物愛護センターに連絡しましょう。

仮に、警察に届け出ずに自宅で飼うと、刑法第254条の「占有離脱物横領罪」(保護した犬が怪我・病気だった等やむを得ない事情があれば別)扱いになったり、民法では不法行為として損害賠償責任に問われ当たり、元の飼い主へ無償で返還義務が生じたりと、善意のはずがとんでもない事態になる事を知っておいて下さい。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    20代 女性 hiro

    私も一度迷子のワンちゃんを保護したことがあります。
    中学生の頃でしたが、飼い犬のヨーキーの散歩中に子犬のミニチュアピンシャーちゃんに遭遇しました。

    姉と一緒にお散歩中だったのと、
    首輪をつけていたこと、近くに工場があるため大型車がよく通る道だったことから、
    保護することに決めました。

    非常に臆病だったため、袋小路に追い込んで捕まえることになり、
    怖ションさせることとなってしまいました。

    当時は保健所に怖いイメージがあったため、
    お世話になっている動物病院に連れていくと、
    飼い主が来るまで預かってくださるとのことだったので、
    中学生だったこともあり、お願いしました。

    先生がチェキで写真を撮ってくれたので、
    その写真を持って交番へ行き、
    事情を説明しておきました。

    帰宅してしばらくすると、動物病院から連絡があり、
    警察経由でお迎えに来られたそうです。
  • 投稿者

    40代 女性 大型犬2頭のママ

    私も、前に飼っていたラブラドールとの散歩中に、大きなゴールデンレトリバーの男の子を保護した事があります。彼はノーリードでしたが、幸い黄色いハーネスを付けていましたし、私の自宅近くでした。まずはハーネスを掴んで彼が車道に出ないように確保。周囲を見渡して飼い主さんの存在を確認し、警察と保健所に電話。迷い犬保護をお伝えしました。数時間後、3kmほど離れた家の子であると判明。飼い主さんが迎えに来てくれました。その後、予備のリードを持ち歩いてます。^_^
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