愛犬家の皆さんは愛犬との時間に幸せを実感されていることと思いますが、愛犬にとって一緒にいて幸せだと思える理想の飼い主像とはどんなものでしょう?
それは以下の4つの大事なことを心得ている飼い主であることです。
①愛犬に頼られる飼い主を目指そう
まずは飼い主として愛犬に頼られるために必要なことがあります。
それは
- 愛犬の信頼を得ること
- 褒める時と叱る時のメリハリをつけること
- 愛犬を安心させてあげること
などが挙げられます。
「愛犬の信頼を得ること」
まず愛犬との間に主従関係を築くことがとても大切です。
犬は主従関係を重要視している動物です。犬として人間との生活を始めてからも常に自分がリーダーになることを目指し、また一方で、集団内に自分よりも力のあるリーダーの存在を望んでもいます。しっかりと毅然とした態度で愛犬に接して、まずは愛犬との主従関係をしっかり築きましょう。犬は飼い主さんを見て、一貫した態度や日常の世話で信頼に足る人かどうかを判断しています。しっかりした主従関係を築くことはしつけ、コマンド(指示)を伝える上でも大変重要です。
「褒める時と叱る時のメリハリをつけること」
犬に頼られる飼い主になるには褒める時と叱る時のメリハリをつけることが大切です。
同じような口調で褒めたり叱ったりしても犬には伝わらず、犬は戸惑って信頼が遠のいてしまいます。はっきりした口調で伝え、犬に解りやすい態度を示しましょう。
「愛犬を安心させてあげること」
愛犬は「このご主人様なら一緒にいて安心だ」とわかれば、緊張や警戒心を緩めてリラックスして一緒に過ごします。逆に「このご主人様は頼りないなあ」と思われてしまうと、犬は自己防衛のために強気に出ます。それが結果的に指示が聞けない我が儘さとなってしまいます。
愛犬がリラックスして安心していられるように、頼りがいのある飼い主を目指しましょう。
②愛犬を守れる飼い主を目指そう
飼い主が愛犬を守るために必要なこととは親が子供を守るのと同じことです。
- 病気の予防
- 事故から守る
- 怖がるものの把握と対処
などが挙げられます。
病気の予防
定期的なワクチン接種や健康診断をし、病気の予防や早期発見及び治療を心がけましょう。愛犬の行動・生活環境や活動場所を念頭におき、蚊が媒介するフィラリア感染、マダニなど、病気の原因になる寄生虫の予防対策もしましょう。
事故から守る
お散歩で外に出た時、不意の事故から愛犬を守ってあげられるのは飼い主さんだけです。自分達が気をつけていても相手側の不注意から事故に遭う場合もあるので、信号などを過信せず、飼い主さんの五感を駆使してご自身と愛犬の安全を確保しましょう。
怖がるものの把握・対処
お散歩中などに背後から来る自転車や車(最近は音が静かなので)などに気付いたら自分がガードになり、愛犬を自転車や車などの動く物とは反対側を歩かせて落ち着けるようにしてあげましょう。
耳と尻尾が下がって震えているような時は何かに脅えていないか原因を探し、愛犬が安心できる状態を作って守ってあげましょう。
③愛犬のことを理解してあげられる飼い主を目指そう
言葉をしゃべられない愛犬の気持ちを理解するのは難しいことですが、触れあいや観察をする習慣を持つことで素早く察知できるようになります。
毎日愛犬をよく観察して、体調不良やストレスにいち早く気付いてあげること
毎日愛犬の体調観察を習慣付け、どんな小さな変化も見逃さないようにしましょう。万が一何かの病気や怪我があっても、軽度のうちに診療・治療することで愛犬の負担も軽くなります。
犬をよく観察して性格や行動を把握すれば時間が経つにつれて愛犬が何をしたいのか、何を訴えているのかなども理解できるようになっていくでしょう。
耳・尻尾の動きなどを学んで犬の気持ちを理解する
犬の耳や尻尾には感情が表れると言われています。犬は言葉を話せない分、耳や尻尾といった体の一部分や鳴き声で気持ちを表現しているため、飼い主がそれを読み取ってあげなくてはなりません。愛犬のボディランゲージを見逃さず、愛犬の気持ちを理解してあげましょう。
④最後まで愛犬のそばにいてあげられる飼い主を目指そう
犬は本来自立心も強いので一匹でいることにも順応できますが、信頼できる飼い主さんの側が一番好きなのです。毎日一緒に過ごして楽しさを倍増させ、哀しみを半分にするパートナーになりましょう。
愛犬が病気になった時に外科手術を受けるのか自然に最期を迎えさせるのか、当然のことですが治療方針を決めるのは飼い主さんです。時にはそれが飼い主さんにとって苦渋の選択となり、お別れする結末となっても、それが愛犬にとって最善と決めたなら愛犬はその決断を受け入れます。
もしそのようなことになってお別れする時には、飼い主さんが最後までそばに寄り添う覚悟を持っていて下さい。絆が深ければ深いほど別れは辛いと思います。でもいっぱい泣いた後は愛犬が心配しないよう、また元の元気な飼い主さんに一日も早く戻れるように頑張って下さい。それが大好きな飼い主さんに愛犬が一番望むことです。
家族として犬を迎える時に最期までそばにいる覚悟を持つことは、愛犬家の方々は当然とお考えかと思いますが、残念ながら現実には飼育放棄行為は後を絶ちません。
飼い主さんの事情もあるとは思いますが、保護されて新しい家族ができない子は殺処分です。その数はいまだ8万頭超えです。広く義務教育が行き届いた国において、長年この点の教育が浸透させられないことは大変恥ずかしい事です。
飼育放棄の事情は以下のように様々…
- 引っ越し先がペット不可だから
- 子供が生まれたから
- お金がかかるから
- 吠えるから
- 臭いから
命ある動物を飼うことは家族を迎えるのと同じ事です。最期までそばにいる「覚悟」を持ちましょう。
まとめ
愛犬との信頼関係をしっかり築ける毅然とした態度の頼もしい飼い主になり、最期までそばにいる覚悟を持って、日々愛情をたっぷり注ぐ飼い主でありたいものです。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 なみのすけ
40代 女性 もみじ
女性 匿名
何時も側にいてくっ付いて寝ていて可愛いです。
一緒にいる私達が幸せなので、同じように幸せ感じてくれていたら嬉しいです。
女性 ゴン吉