環境の変化によるストレスが原因で起こる犬の2つの行動とは?

【獣医師監修】環境の変化によるストレスが原因で起こる犬の2つの行動とは?

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環境の変化は人間だけでなく、犬にとっても大きなストレスになります。犬のストレス行動には様々ありますが、環境の変化が原因のストレス行動では2つの行動が多く見られると言われています。保健所から引き取った我が家の愛犬の例も含めてご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

環境の変化も犬にとってはストレスになる

段ボールに入る犬

人間と同じく、犬もいろんなことが原因でストレスを感じる動物です。ストレスを感じやすいか感じにくいかは犬にも個体差があるので、「これをしたら犬にとってストレスだから止めましょう」とは一概には言えません。

しかし、犬のストレスになり得るあらゆる原因の中で、どの飼い犬も一度は経験するものがあります。それは環境の変化です。まず愛犬を我が家にお迎えした時が最初の「環境の変化」であると言えます。
その他にも

  • 引っ越し
  • 大幅な模様替え
  • 同居人が増える(新しいペットを迎え入れる、結婚、赤ちゃんの誕生など)
  • 新しい飼い主に引き取られる         など

が犬にストレスを与えてしまうかもしれない環境の変化でしょう。犬にとっては突然の出来事で、戸惑うことばかりです。

環境の変化が原因の犬のストレス行動

家でリラックスする犬

環境の変化が原因で起こる犬のストレス行動として

  • トイレを失敗する
  • 嘔吐・軟便

の2つがよく見られるそうです。愛犬を取り巻く環境が変わってからこのどちらかの行動が見られる場合はストレスを疑いましょう。それぞれの行動に対する対策を以下でご紹介します。

トイレを失敗する

引っ越しや模様替えなどで今までとトイレの場所が変わった時は、犬はどこで用を足せばいいのか分からず、混乱して失敗してしまうようです。

また、同居する人やペットが増えたことにより、今までひとり占めしていた飼い主の注意を引きたくてわざとトイレを失敗することもあります。

いずれにせよ叱らずに、初めて我が家に迎え入れた時のように根気よく教えてやると、安心してトイレのやり方を思い出してくれるでしょう。

嘔吐・軟便

強いストレスや精神的な負担によって、嘔吐したり軟便になったりすることがあります。新しい環境の中では犬は不安でいっぱいです。

静かで落ち着ける場所を作ったり、馴染みの毛布を与えるなど、リラックスできるように工夫してみてください。

それでもなかなか治らない場合は他に病気があるかもしれませんので、念のため動物病院を受診した方がいいかもしれません。

保健所から引き取った我が家の「マル」の場合

スーツケースの中から出てくる犬

ある日私が保健所の犬の収容情報をホームページで見ていたら、若くないせいか収容期間が長くなっているトイプードルが気になりました。

11才の去勢済みオス、右目が白内障で、コメントには「人懐っこい子です」とありました。収容犬番号は「121501」となっていて、おそらく12月15日に保健所に収容されたという意味でしょう。

その犬を家族に迎えることに決め、年明けすぐに迎えに行くと檻の中をウロウロ歩き回っていました。相当ストレスを感じているようでしたが、ケージにすんなり入り、新しい家へと出発しました。

収容犬121501はその日から「マル」という名前で生活することになりました。そんなマルもやはり環境の変化がストレスになったのか、以下のような行動が見られました。

トイレの場所がわからない

知らない人間に新しい場所に連れていかれ、突然「マル」と呼ばれたその犬は家中の匂いを嗅ぎ回り、辺り構わず用を足しました。

もともと飼っていた犬なら対応できたのでしょうが、今までマルがトイレシートを使っていたのかどうかすら分かりません。本来ならきちんとトイレのしつけが必要だろうと思います。

しかし高齢で過去の様子が全くわからない状態でしたので、マナーウェアを着けて対応しました。

下痢が止まらない

幸い食欲もあり、人見知りすることもなく生活していましたが、1日に何度も下痢をしていました。トイレシートがわからないまま家中を汚されるのは大変なので、介護用おむつを使ってみました。

保健所の職員さんに尋ねてみると「どの犬も下痢をする」とのこと。それほど環境の変化によるストレスは強いということでした。病院に連れて行き、薬を飲ませて10日ほどで治りました。

今までに、どれほど辛い思いをしたかはわかりません。トイレの失敗は叱らずに済む方法を考え、対処しました。これが最善かどうかはわかりません。とにかく撫でてやり、頻繁に話しかけました。

マルは今

サンタのコスプレをした犬

マルが家族になって初めてのクリスマスはサンタクロースの姿でケーキを食べました。除夜の鐘をついて年を越し、初詣に行き、犬おせちを食べました。おせちについていたおみくじは大犬吉でした。

犬はケーキやおせちを買ってほしいとは言いませんし、マルが今の生活をどう思っているかはわかりませんが、あれ以来1度も下痢をしていません。

11年間違う名前で過ごし、番号で呼ばれ、マルとなって生涯を終えるであろうこの子は幸せなのでしょうか?人間の自己満足かもしれません。

まとめ

カップルと犬

実は我が家は家の改修のため、一時的に別の場所に住みました。マルも一緒に引っ越したわけですが、特にストレスを感じることはなかったようです。

すべての犬に当てはまる訳ではないと思いますが、飼い主の愛情を感じることで引っ越しや新しい場所に対するストレスは軽減されたようです。

もちろんストレスではなく体の具合が悪いようでしたら、病院で診てもらう必要があります。

生きていく上で人間も犬もストレスを避けては通れませんので、適度に発散してお互いの生活を楽にする方法を考えていく必要があると思います。無理をしないことが結果として犬の幸せに繋がるように思います。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    50代以上 女性 匿名

    我が家の2匹のビーグルは現在13才と12才の、すでに老犬?クーちゃんは5回、キーちゃんは4回の引越しを経験しています。引越しで特にストレスが見られたようには思えませんでしたが、もの凄いストレスだったかも!1回は飛行機で九州への移住、又飛行機で関東に戻りました。今は悪いことをしたと思っていますが311で仕方ありませんでした。
    匿名の投稿画像
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