愛犬の仕草や行動から痛みの度合いを知る

【獣医師監修】愛犬の仕草や行動から痛みの度合いを知る

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犬は喋れませんので何処かが痛くても人間に痛みを訴える事が出来ません。ですから犬の仕草や行動で痛みとその度合いを読み取ってあげなければなりません。その仕草や行動はどの様なものなのか知っておきましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

獣医師さん達が決めた4段階の痛みレベル

犬には獣医師さん達が決めた『痛みレベル』と言うものが存在します。
その痛みレベルを参考に、鎮痛剤の使用法や投与量を統一していると言われています。
この痛みレベルを把握していると、愛犬がどのくらい痛がっているのか分かりますので、愛犬の命を守るために是非覚えておきましょう。

元気がない

仕草や行動で分かる痛みレベル

Lv.1

軽い痛みや何かしらの違和感がある場合、元気がなかったり尻尾の振り方が弱々しかったりします。
また逆に落ち着きがない場合もあります。

Lv.2

強い痛みを感じている可能性が高いかも知れません。
この場合、散歩に行ったり遊ぶ事が出来なくなる程の痛みです。
耳が垂れたり目の動きが挙動不審になったりします。

Lv.3

一刻を争う程の非常に強い痛みに襲われている可能性大です。
うずくまる,よだれ,呼吸が速い,全身の震え・呼吸が速い、などの症状や仕草が見られます。

Lv.4

命の危険が迫る程の耐えられない強烈な痛みに襲われている可能性があります。
瞳孔が開いたままで唸った吠えたりする、などの症状が見られると非常に危険な状態です。

『Lv.1の痛みだから病院に連れて行かなくても良いだろう』などと素人判断をせず、愛犬の命を守るためにも上記の様な異変が見られたら、直ぐに獣医師さんに相談し指示に従う事が大切です。

犬が痛みを感じ易い代表的な病気と行動

犬が痛みを感じる病気にはどの様なものがあるのでしょうか?
ここでは痛みを感じる代表的な病気を紹介して行きます。

外耳炎

  • 後ろ足で頻繁に耳を掻いたり床に擦りつけたりする

耳を掻く

  • 耳を触られると攻撃的になる

胸腰椎間板ヘルニア

  • 運動を嫌う
  • 段差の上り下りが出来なくなる
  • 抱きかかえた際に痛みを訴えて鳴く事がある
  • 後ろ足の力が弱くなりフラフラ歩いたり足先を引き摺りながら歩く
  • 後ろ足は使わずに前足だけで歩く
  • 自力で排尿が出来なくなりポタポタと垂れ流し状態になる
  • 後ろ足を指で強く抓っても痛みを感じない

椎間板ヘルニアの犬動画 ⇒ https://www.youtube.com/watch?v=jfASSdTKLOc

関節炎

  • 歩き方に変化が現れる
  • 階段の上り下りをしなくなる
  • ソファなど高い所に上がるのを嫌がる
  • 左右どちらかの後ろ足を上げた歩き方をする
  • 立ち上がる時に辛そうにする(個体差によるが尻尾を小刻みに震わせながら立ち上がる)

関節のレントゲン

尿道結石

  • 排尿時に痛そうに『ギャッ』や『キャン』と鳴いたりする
  • 頻繁に排尿する(1回の排尿量が非常に少ない頻尿状態)
  • 血尿が出る
  • 体を震わせて背中を丸める

尿路結石レントゲン

上記に記載した痛みを感じる病気は代表的なものです。
痛みを感じる病気は未だ他にもあります。
更に知りたいと言う方は参考サイトをご覧ください。

犬が痛みを我慢する理由

人間と違って犬は痛みを我慢する動物です。
なので、『犬はあまり痛みを感じない』と考える人達もいるかと思いますが、犬は我慢強いけれどそれでもやはり痛いものは痛いのです。

そして、痛いのに精いっぱい我慢しようとします。
なぜ犬は痛みを我慢するのでしょうか?

それは犬が野生だった頃、狩りをする時は弱った獲物に目を付けて群で襲います。
その中で痛みや傷を表に出すと、仲間に悟られて自分が仲間に襲われてしまうから痛みを我慢するのです。
仲間の犬が傷を負った犬を襲うのは、これにより群れの順位争いも行われ、地位が低い犬は怪我をしたライバル犬の不運を、自分が上位につく絶好のチャンスと受け取ります。
これも厳しい世界で生きて行くための本能なのです。

こうして犬は進化の過程で、群れの中で自分の地位を堅守するために我慢強くなって行ったと言われています。

争い

まとめ

愛犬との生活が始まったら、とにかく注意深く観察する事です。
我慢強いと言っても何処かに痛みを感じている時は、やはり何時もより元気がないはずです。
注意深く観察していれば必ず異変に気が付くことができます。
それは仕草や行動に現れますので毎日のチェックしてあげてください。

我が家では散歩から帰って愛犬の体をケアをしている時に、体中を触りまくってチェックします。
『耳の中に何かが入っていないか』『目に異常はないか』『お腹にシコリはないか』『足の付け根が腫れていないか』『生殖器の外観に異常はないか』『睾丸に腫れはないか』『肛門に異常はないか』『皮膚に異常はないか』『足の関節に異常はないか』『肉球に異常はないか』などです。
急に触ると驚くといけませんので、私の場合は『しんたいけんさ~♪』と繰り返し歌いながらチェックしています。

この様に自分の愛犬の健康状態をよく知っておき、痛みのレベル,仕草,行動を把握しておくのです。
私のやり方が完璧だとは思いませんが少しは参考になるかも知れません。
私も含めてですが、愛犬の痛みを素早く察知してあげられる様な主人を目指そうではありませんか!

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