【癖や習性はうつる!】多頭飼いにおいて先住犬をしつけておく必要性

【癖や習性はうつる!】多頭飼いにおいて先住犬をしつけておく必要性

現在、愛犬と幸せにお過ごしで「この子一人じゃ寂しいかなぁ…。もう一匹飼おうかなぁ。」とお考えの方はたくさんおられると思います。でも多頭飼いは悩みますもんね。多頭飼いする場合、まずは先住犬がどんな状態かが大切になってきます。

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後輩犬は先住犬を見て学ぶ

シーズー

既に多頭飼いをされているあなた、多頭飼いをお考えのあなた。
多頭飼いは本来群れを成す犬にとってはごく「自然な形」なんですね。犬には群れに属すための能力が生まれつき備わっている訳です。その簡単なメカニズムをご説明しましょう。

模倣能力

犬は群れに馴染むために、群れの先輩のやる事なす事を模倣する、つまり「真似る」本質があります。
我々と似てるでしょ。ただ我々人間はそれを見て良い事なら「なるほど!こうすればいいのか!」と考えて同じような行動を取りますし、見て悪いと思えば「これはヤバイな。」と実行しないように考える判断能力がありますよね。
でも犬にはその善悪の判断能力がありません。先住犬が興奮癖があり、よく吠えるのなら、それをそのまま真似てしまうという現象が起こってしまいます。
これは自然の摂理であり、なかなか解決が困難で多頭飼いの飼い主さんが頭を抱える問題なんです。

あなたの先住犬は?

多頭飼いを考えた時、まず考慮すべきは先住犬の状態なんですね。それに「先住犬が成犬で、パピーを迎える」「先住犬が成犬で、成犬を迎える」などパターンによって、あなたは思考を変えなければなりません。

今あなたのそばにいる愛犬が「社会性」もあり、他の犬と仲良くできて何も問題が無いとすれば、どうぞ今すぐ新しい後輩犬を迎える準備をして頂いて結構です。

でもそうでないとしたらちょっと待って下さい!
まず先住犬の状態を改善してからにして下さい。パピーを迎えたなら、先住犬の行動を参考に成長する可能性が極めて高いです。そうするとあなたの苦労が倍にも3倍にもなるという事なんです。後で後悔するようなことはあなたのためにも、犬のためにも絶対にあってはならないんです。
先住犬の社会化教育、そしてしつけを完璧とまではいかなくてもある程度の水準にまで教育してからにしましょう。

多頭飼いをする時は必ず相性を確かめてから

4匹で散歩

僕のところにご依頼頂く愛犬家の半分以上が多頭飼いをされています。つまり悩んで行き詰まり、僕のところにSOSが来るのです。

こんな例もあります。
後輩犬を迎える日の「引き合わせの儀式」に同席したりします。犬同士はファーストコンタクトがとても重要なので、飼い主さんが「大丈夫かなぁ」「喧嘩しないかなぁ」と不安や心配エネルギーを出して引き合わせをすると、犬はその空気を素早く察知し身構えてしまうのです。
だから躊躇なく穏やかに、そしてさりげなく対面させることが必要になってきます。理想は後輩犬を迎える前に先住犬との相性を確認できれば良いのですが、今のシステムではそれもままなりませんよね。
だからあなたは多頭飼いの決断をするにあたって先住犬の性質を理解しておく事がとても重要になるのです。
相性が合わなければ先住犬、後輩犬共に大きなストレスを与えてしまう危険性があることは必ず覚えておいて下さい。

中には、先住犬とうまく関係が築けないばかりに「失敗した」「先住犬が可哀想なので後輩犬を誰かに貰ってもらおう」とお嘆きになる方もたくさんおられます。
幸い僕が関わらせて頂いた愛犬家の中には最悪の事態を招いた方はおられませんが、巷の噂ではよく「やっぱり無理なので手放したのよ」などとよく耳にします。犠牲になった犬のことを思うと、新天地で幸せになって欲しいと切に願います。決断をしたご自身も後味の悪い思いをしなければなりません。
このポイントはしっかり胸に刻んでおいて下さい。

先住犬への愛情も忘れずに

ジャックラッセル2匹

例えば我々の世界なら、お兄ちゃんがいて次に妹が産まれ、お兄ちゃんがしっかり者なら「ちょっと面倒見といて!」とか「着替えお願い〜」とか言って助けてもらえるケースがありますが、犬は違いますよね。先住犬に「ちょっとトイレシーツ替えといて!」とか「時間が来たらふたりで餌食べといて!」なんて言えませんもんね。できたら楽でしょうねぇ♪僕もつくづく思います。

後輩犬が来たからといって後輩犬に掛かりきりになり、先住犬を疎かにすると先住犬はかなりストレスが溜まります。これは我々と似てますよね。
あなたは群れのリーダーとして両方のメンタルケアをする必要性があるのです。等分の愛情を注ぎ、いやそれ以上に先住犬、後輩犬の犬格を尊重する必要があるのです。

はっきり言って多頭飼いをすれば手間は2倍、3倍になります。
しかし充実感や幸福感も2倍、3倍、いや数倍にもなりますよね♪

さいごに

戯れる犬たち

僕は決して多頭飼いはやめましょう!と言っている訳ではありません。その逆なんです。
冒頭に言った「群れの自然な形」なので犬とって多頭飼いは幸せなのです。
しかし、飼う側がちゃんと認識していないと「惨事」となる可能性が高いことを知っておいてほしいのです。

犬と暮らすということはあなたの人生を豊かに、そしてより一層幸福感を味わえることなのです。
あなたが想い描く理想のパックを、犬という最高のパートナーたちと最高のドッグライフを過ごしましょうね♪

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 シゲサトフウコ

    我が家も半年経った今でこそ、のんびりしてますが、白柴を引き取った時はかなり大変でした。しつけや愛情が思ってた以上に不足してて1から我が家のルールを教えたり、先住犬と仲良くさせるまで散歩を2回に分けてとか避妊したりとかなり悩みました!でもちゃんと平等に愛情を注いでいく内に落ち着いて今ではかなり!癖とか習性が似てきて仲良しです♪
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