猛暑前の7月にこそおすすめ!すぐできる免疫力アップ方法について

猛暑前の7月にこそおすすめ!すぐできる免疫力アップ方法について

本格的な夏を迎える前にこそ、免疫力をアップする努力をしてみませんか?暑くなって体力が落ちてしまう前に生活リズム全般を見直し、免疫アップのための調整をすることで、強い身体をつくり、暑い夏を乗り切ることができますよ!

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

今年は過去最高の猛暑!?そんな時こそ免疫力アップを!

今年は世界各地でその時期の最高気温を更新するなど、みなさんもニュースなどで目にしたことがあるかと思います。
特に今年の夏は過去最高気温になる事が予想されており、この暑さを乗り切るためには人間同様に犬にも当然体力が必要となります。
最近の猛暑では私たち人間もバテてしまいますが、犬は人間よりも暑さには弱いので、なんとかしてこの猛暑を健康に乗り越えてもらいたいもの。
では、どうすれば猛暑を健康に乗り越えることができるのでしょうか?

みなさんの中にも、夏場に風邪を引いたり体調が悪くなった経験をされたことがある人も多いかと思いますが、これは夏バテなどによって免疫力が落ちたことも要因の一つと考えられています。
そして犬の場合、身体を守る機能である免疫力が落ちてしまうと、アトピーや皮膚炎を起こしやすくなったり、最悪の場合はガンや生活習慣病などを発症しやすくなり、命に関わることもあります。
つまり、免疫力をアップすることができれば、病気にも罹りにくくなり、健康に夏を過ごせるのです。

おすすめの免疫力アップ方法!

そこで、本格的に夏が来る前の7月におすすめの、免疫力アップ方法をご紹介します。
実は特別難しいことをしなくても、ポイントさえ押さえれば免疫力はアップできます。
そのポイントとは、

  • 【食事】
  • 【運動】
  • 【睡眠】

の3点です。

飼い主さんの生活リズムに合わせた生活が当たり前のワンちゃん達ですが、飼い主さんのお仕事が忙しかったり、夜遅くまでパソコン等に時間を取られたり、ワンちゃんもそんなリズムで生活していると、知らず知らずのうちにストレスを貯めてしまったり、睡眠・運動不足になっている可能性があります。
暑い夏が来る前のこの時期だからこそ、ワンちゃんの免疫力アップのために、もう一度生活全体を見直してみることをおすすめします。
これは、飼い主さんにも良い効果があること請け合いです!

【食事】

ドッグフード

気温上昇と共に食欲が落ちていないか、先ずは良く観察してみましょう。
いつもの量をいつものペースで機嫌良く食べていればまずは安心です。
完全手作り食、もしくは一部手作り食を取り入れている方々におすすめなのは、美肌にも良いとされるビタミンC、βカロテン、ビタミンA等の補給です。
美肌作用があるということは、新陳代謝を促進して免疫力アップが期待されますので、このような栄養素を含む以下のような食材を、ゆでて、つぶしたり、小さめに刻んで少し加える事をお勧めします。
水分補給にも役立つので、ぎゅーっと絞らずに、ある程度の煮汁を含んだ状態のままで良いと思います。

  • ホウレンソウ(必ずゆでてシュウ酸を抜いてください)
  • ニンジン
  • カボチャ
  • サツマイモ
  • ブロッコリー
  • カイワレダイコン
  • 小松菜
  • レバー
  • 卵(卵黄部分)

※ホウレンソウは、尿路結石を起こしたことがある犬は与えないようにお気を付けください。

そして、もう一つのポイントは、“水分”の摂取量を増やすことです。
私達人間同様、ワンちゃん達も適切な水分摂取で代謝を促し、運動で体液の流動を促進することで、排泄がスムーズに行き、健康な循環を作れます。

外では気温がぐんぐんと上昇し、また室内でエアコンを使用し始めるこの時期は、ワンちゃん達もハアハアと口を開けて体温調節をしたり 、エアコンで乾燥したりと、知らず知らずのうちに水分不足になりがちなので、いつもより少し多めに水分摂取すること心がけることも大切です。

私が愛犬にする方法は、いつもの水入れに、ほんのちょっとだけ(大さじ1-2杯)牛乳、成分無調整の豆乳を入れて香り付けすることです。
無加糖のヨーグルトやホエイ(ヨーグルトの上澄みの透明な水)を入れても良いですよ。
お散歩や運動が多かった時には、特別にカ○ピスウォーターやヤ○クルトなどの乳酸菌飲料をちょっとだけ入れることも私はあります(糖分過剰になってしまっては元も子もないので、与える量にはくれぐれもご注意をお願いします)。
ヨーグルトや乳酸菌飲料は、乳酸菌の働きで腸の活動も活発になることでも免疫力アップに大いに貢献してくれます。
人間でも味覚の70-80%は香りで形成されることは広く知られていますが、ウチの愛犬などは水にほんのちょっとの香り付けをするだけで水の飲量が多くなるので、嗅覚の鋭いワンちゃん達には格別の味になるのだと思います。

【運動】

走る犬

まずは適度な運動量確保のために、お散歩や、犬種に合わせた室内外での運動を見直し、気温に気をつけてしっかり運動できるよう調整しましょう。
夜明けが早くなり、暑くなる前の散歩には早起きが大変になりますが、そこは愛犬のために気合いを入れて。
私は、愛犬の朝一番の「さぁ、行こうか!」という表情を思うと苦手な早起きもがんばれます。
最近はワンちゃんの肥満や、加齢による筋肉量や骨密度減少が原因の疾患も増えているので、暑くなって食事量と運動量が減りがちな7月に、食事の内容を見直すと共に、運動量も愛犬の犬種や年齢に合わせて調整することをおすすめします。

【睡眠】

愛犬家の皆さんならご存知かと思いますが、犬の生活周期は7時間です。
24時間周期で生きている人間の飼い主さんの都合に合わせて、寝てばかりだたり、逆に睡眠がたりていなかったり、または長時間の外出で運動させっぱなしだと、犬もストレスがたまり、ひいては寿命を縮めてしまいます。
犬の7時間周期の生活を気にかけ、ペース配分してあげることで犬は生活がしやすくなり、ゆったりとして良く眠れ、免疫力が上がります。
例えば、一日を大体3分割し、午前6時前後~お昼時間、午後1時~午後7時、午後8時~午前5時までとして、食事、運動、睡眠をとれる環境にしてあげると良いと思います。
食事は、1日2回のご飯であれば昼は骨スティックなどのスナック時間を取る。
運動は朝晩のお散歩と、日中は遊び時間を取る。
睡眠時間はお散歩やご飯の後でゆっくり休憩を取れるようにして、あまり構い過ぎないようにする。
自然とそんなペースになっている方が大半だとは思いますが、しっかり休息と睡眠を取り入れ、免疫力アップにつなげるようにしましょう。

まとめ

寝ている犬

夏の免疫力アップは生活習慣の見直しから。
7時間で区切られる犬の周期にリズムを合わせるには、最初はちょっと工夫が必要かもしれませんが、改めて食事、運動、睡眠を見直すことで、免疫力アップして、猛暑に負けない身体で夏を迎えましょう。

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