コーダのテイクわん!~愛犬の可能性④~

コーダのテイクわん!~愛犬の可能性④~

コーダとの関係をやりなおすため、一緒に通いたいドッグスクールを発見。研修を受けるにはドッグトレーナーの免許が必要と思い、すぐに資格を取得したものの、そんな名ばかりのドッグトレーナーが犬について学んできました。

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家族も犬が大好きで、生まれた時から「うちの犬」が居る環境で育った私ですが、コーダと暮らすまでは犬について何も知りませんでした。

とある女性トレーナーの指導(詳しくは タレント犬コーダのテイクわん!~闇雲トレーニング時代の巻③~ )によって、おかしくなってしまったコーダとの関係をやりなおすため、一旦コーダを家族に預け、コーダとのこれからの為にドッグスクールに犬の勉強をしに行ってきました。

今回は、その中で接した、元放浪犬のサブちゃんと寝たきりだったハモちゃんの事を書きます。

うちの犬

施設には大きな犬のグループ2つと、いくつか少数のグループが存在します。
それぞれの個室はありますが、同じ室内で生活し、散歩に一緒に行ってもいさかいの起きないメンバーと、体の大きさや年齢、体調に合わせたメンバーで構成されています。

そのグループのひとつに、8畳位の部屋に2頭だけで住んでいる、『ハモちゃん』と『サブちゃん』が居ました。

放浪していた犬

サブちゃんは中型の和犬で、人間社会になじむためのトレーニング等が殆ど入っていない、咬むし吠えるし唸る犬です。
放浪していたので、野犬に近い犬でした。

サブちゃんは最初の散歩で私をとても引っ張りました。
私はチョークカラーをつかった癖が抜けていないのか、サブちゃんが引っ張ったら立ち止まって動かない様にしていたつもりでも、リードを引っ張り返していたようなのです。

サブちゃんはクエッと苦しそうにして、ゼエゼエとしながらますます私を引っ張りました。
私の面倒を見てくれていたスタッフさんに、「引っ張り返さないで!それをしたら虐待です!」と言われました。
引っ張り返していたつもりはありませんが、リードは短めに持ってヒールに近いポジション(当時はリーダーウォークと言っていましたが)で歩かせようとしていました。

ヒールポジションに犬をつけられるのは犬の扱いがうまい人だと勘違いしていたからかもしれません。が、お散歩ではそんな事をする必要はありません。

約2mのリードを引きずらない程度に持ち、引っ張られそうになったら立ちどまり、犬が振り向いてくれたら褒めて動き始めるようにと言われました。
「犬を散歩させているのではなく、犬に散歩させて貰っているんだから。」そう言われ、どう言う意味なのか悩みながら散歩しました。

犬に散歩させてもらう?!

サブちゃんは、初日は私を引っ張ったけど、1週間経ったら全然引っ張らなくなっていました。
いつの間にか、階段のところで待ってくれるようになり、ランへ行く間も2足歩行でパタパタと歩く私のスピードに合わせてリードがピンと張らないような形で一緒に行動する事が出来るようになりました。

ミックス犬

『犬に散歩させて貰っていた』のです。
いつの間にかサブちゃんに散歩の仕方を教わっていました。
私が止まるとよく振り向いてくれるようになりましたし、私がケージの前に来ると尻尾を振って耳を後ろに寝かせ、友好的な態度を示してくれるようになりました。

フードを食べてくれない

そんなサブちゃんは、気分でフードを全部残したりする犬でした。
高齢な犬は、食事と水を飲む事が健康に直結する大事な事なので、フードは必ず食べさせなければなりません。
サブちゃんがいくら待っても食べてくれないので、私は自分の朝食が食べられず、いつまでもサブちゃんを待っていました。

インストラクターのアシスタントをしている方に「サブちゃんがご飯を食べてくれない」とぼやくと、サブちゃんは強制給餌でご飯を食べさせる事があると教えてくれました。

強制給餌と言っても無理やり口に食べ物を入れて食べさせるのではなく、フードのお皿を持ってマズルの下あたりにもってきてあげると食べてくれるのだそうです。
また、ササミパウダーのふりかけがお気に入りな事も聞く事ができました。
それに、少し身体を動かさないとご飯を食べない事もわかりました。

その次の朝、私は早速サブちゃんのフードにササミのふりかけをかけて、フードボウルをアゴの下あたりまで持ってきてあげると、全てペロリと平らげてくれました。
翌日も同じ方法でサブちゃんはご飯を食べてくれたのです。

放したらリードがつけられない

ランでサブちゃんを放っても、最初は私の呼び寄せなんか全く無視で、ビスケットを投げて徐々に近づきやっとリードをつける事ができたのに、後半ではサブちゃんを呼ぶとはしゃいだ馬のように、跳ねながらご機嫌で戻ってきてくれるようになりました。
絆が出来てきたのかもしれません。

16歳で寝たきりの犬

サブちゃんと同室の和犬、ハモちゃんはケージに入っておらず、部屋の中に二つ折りにたたまれた柔らかい布団の上に住んでいます。
ハモちゃんは自分の力で立つ事ができません。
手術のために入院したら16歳の高齢と言う事もあり、介助なしには歩く事が出来なくなってしまったのです。

ハモちゃんが布団で横になっている姿は、我が家で10歳の時にガンで亡くなったミニチュアダックスフントのココと重なって見え、切なくて涙が滲みました。
となりで散歩の支度をしているスタッフさんには「悲しいなんて思わないで。ハモちゃんだって歩こうとして前向きに努力しているんだから、そんな風に悲しく思ったりしたらダメ」と言われます。
でもハモちゃんは、16歳。もう歩けるようになる事は奇跡に近いと思いました。

ねたきり

不自由な体でも…

サブちゃんがあまりにご飯を食べてくれないので、サブちゃんのご飯を待つ間手持無沙汰になり、ハモちゃんを撫でたりマッサージしていた私。
ハモちゃんも動けないながら少し私の顔を見てくれるようになり、手を不器用になめてくれました。
不自由な身体になっても、私の手をなめてくれるなんて本当に律儀で健気です。

どうやって移動した?!

散歩のために部屋にサブちゃんを迎えに行くときに、ハモちゃんがどうやって移動したのだかわかりませんが、入り口のドアの近くに斜めになりながら横倒れしていて、抱き起して布団のところまで連れて行くような事が数回ありました。
ハモちゃんは私の顔を見ると嬉しそうにしていたように見えました。

ハモちゃんは自分の力で立つことができないので1日中寝ています。
時間になると私はサブちゃんの散歩へ行き、スタッフさんはハモちゃんに歩行介助用のハーネスをつけて外に連れ出して排泄をさせ、倒れないように支えながら脚を動かします。
「ハモちゃん、がんばれ、がんばれ、よいしょ、よいしょ」と励ましながら、フラフラと倒れてしまいそうなハモちゃんを少しずつ歩かせていました。

歩ける可能性を信じて

横を通り過ぎるハモちゃんを見て、ドッグランの中から私も応援しました。
サブちゃんも金網越しにハモちゃんを見守っていました。
そうした毎日が過ぎ、私が研修を終えて帰る二日前に、ハモちゃんはハーネスなしに地面を不器用に歩くようになり、最終日にはサブちゃんと一緒にドッグランを歩く事が出来ました。

サブちゃんとハモちゃんは、以前は体当たりしたりお相撲をとったりして遊ぶ仲だったそうです。
けれどサブちゃんはご機嫌に跳ねながらも、ハモちゃんに体当たりする様な事はありません。
ただ、歩いているハモちゃんの周りを嬉しそうにタッタタッタと走り回るだけでした。
舌を出して口角をあげ、まるで笑っているようです。

サブちゃんイメージ

研修の中で数々の犬に会いました。
主宰の先生を、レッスンを行うインストラクター先生と、レッスンを受ける生徒さん。
そしてスタッフさん達からたくさん学ばせていただき、感謝してもしきれません。

施設には海外からセミナーやワークショップの為に来日される、インストラクター先生もいらっしゃいます。

次回は、そんな海外インストラクター先生の『土佐闘犬の取材』に同行させて貰えた時の話をしようと思います。

タレント犬コーダのテイクわん!~愛犬の可能性⑤~につづく

▼【連載】コーダのテイクわん!記事紹介
前:コーダのテイクわん!~愛犬の可能性③~
今:コーダのテイクわん!~愛犬の可能性④~
次:コーダのテイクわん!~愛犬の可能性⑤~
一覧:コーダのテイクわん!

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