狂犬病の予防接種率が低下!?今こそ問われる飼い主の責任!

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狂犬病の予防接種率が低下!?今こそ問われる飼い主の責任!

犬を飼えば毎年狂犬病の予防接種を受けますよね。その当たり前のように皆さんのわんちゃんが受けている予防接種。なんと、受けない人が多くなってきているようなんです!!

監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

狂犬病の予防接種率が低下している!

注射の針

日本では、狂犬病の予防接種率が低下しているのをご存じですか?
私もこの現状を知ってびっくり!!
これだけ医療が進んでいる日本でそんなことが!?ってそう思いますよね。

自分のたいせつな愛犬に、狂犬病の予防接種を受けさせていない飼い主さんが、日本で増えてきているようなんです!

平成5年には全国の登録犬の99%の飼い犬が、狂犬病の予防接種を受けていました。
そして5年頃には90%、その後は急激に狂犬病の予防接種率はどんどん減少していき、26年にはついに71%にまで減少してしまったのです!

では、なぜこのようなことがおきてしまっているのでしょうか?

狂犬病の発症例がなくなった

国内で犬が狂犬病にかかったのは、昭和31年が最後です。
それ以来、狂犬病の発症例はありません。
そのため「狂犬病は危険だ」という意識がだんだんと薄れていき、「過去の病気」と言われるようにまでなりました。
その考えから、狂犬病の予防接種を受けなくなった人がいると思われます。

室内で犬を飼うようになった

犬は昔、外で飼うことが普通でした。
けれど今は昔より「家族の一員」という意識が強くなり、小型犬のブームなどから室内で犬を飼う人が多くなりました。
そのため「もし狂犬病にかかった犬がいたとしても、家の中ににいるから大丈夫」という飼い主さんもいるようです。

未登録犬の存在

だらーんな愛犬

ペットフード協会(東京)の調査によると、26年度の国内の犬の飼育数は推計1034万6千匹で、登録数を372万匹を上回っているようです!372万匹とは凄い数!びっくりですよね!!
つまり、日本にいる犬の372万匹が未登録。
すなわち狂犬病の予防接種を受けていないということになります!そう考えると狂犬病の予防接種率は更に下がり、50%を切ってしまうことに。

「狂犬病の予防接種率が低下している」なんて聞くと、え~嘘~と思いますが、理由を見ると、信じられないいけない理由ばかりですが、残念なことに、低下している事実に納得してしまいます・・・。

狂犬病は過去の病気ではない!

菌の培養

昭和31年が狂犬病発症例の最後。
それだけ聞くと、狂犬病が過去の病気と思いがちですがそうではありません。

ではなぜ、狂犬病にかかる犬が日本ではいなくなったのでしょうか?そこが大事です!
それは飼い主さんがきちんと、愛犬に狂犬病の予防接種を受けさせていたからです。
予防接種により、狂犬病のウイルスの感染経路が閉ざされ、狂犬病は昭和31年を最後に日本から消えていきました。
けれど恐ろしいことに、狂犬病ウイルスが日本に来る「入口」はたくさんあるのです。

それは海外から国内への侵入です。
海外では今も、狂犬病は現在進行形の恐ろしい感染症です。
海外からウイルスが入ってくる可能性は非常に高いのです。

狂犬病はみなさんご存じのとおり、人に感染します。
「野生動物→人に一番近いペット→人間」、もしくは「野生動物→人間」へと感染します。
そして、一旦発症してしまえば、ほぼ100%死亡します。
海外では、毎年約5万人以上もの人が死亡しているのです。

そのような海外と日本の交流は、長い年月をかけ深まってきました。
貿易が始まり、海外旅行に行く人も増え、今や海外は我々現代人にとって身近な存在です。

日本の北陸地方にはロシア漁船が寄港しているのをご存じですか?
ロシアで犬は「船の守り神」とされていて、船に数匹の犬を乗せているのですが、夜中に港でフリーにして遊ばせているようで、中にはそのまま逃げだしてしまった犬も。

そんな犬が暮らしていたロシアでは、野生動物が狂犬病に感染しているのがたびたび確認されています。
一緒に船に乗せた「守り神の犬」がもし感染していたら・・・。
日本に狂犬病ウイルスが簡単に入ってきていることになります。
怖いですよね・・・。

また日本人が海外から、狂犬病ウイルスを国内に持ち込んでしまうこともあります。
2006年に海外旅行に行った日本人の男性が、旅行先で感染した犬に噛まれ、帰国後発症し死亡しています。
日本では狂犬病にかかった犬がいないため、安易な気持ちで犬に近づいたのでしょう。
海外は日本と同じではありません。
狂犬病が今やなお猛威をふるっているのです。

このように、海外と交流があるということは、いつ日本に狂犬病ウイルスが入ってきてもおかしくないという事です。
現に、日本と同じように半世紀以上発症がなかった台湾で、2013年野生のアナグマが感染しているのが確認されました。
その後の感染例は確認されなかったようですが、いつ愛犬に感染していてもおかしくなかった状況です。
恐ろしいことですよね。

大切な愛犬、そしてわれわれ人間を「発症後死亡率ほぼ100%」の狂犬病ウイルスから守れるのは、やはり愛犬への狂犬病の予防接種だと思います。

野生動物が感染したら意味がないと思うかもしれませんが、私たちが普通に生活していて野生動物に噛まれることはほぼありません。
一番身近な生き物、犬への感染を防げば、日本で狂犬病が猛威を振るうことはないでしょう。

狂犬病の予防接種の大切さが、お分かりいただけたでしょうか。

まとめ

嬉しそうな愛犬

もう何十年も発症例のない狂犬病ですが、狂犬病ウイルスは大切な愛犬のすぐそばまで来ているということを忘れないでください。
あなたが愛犬にきちんと予防接種を受けさせることで、日本にいるわんちゃんたちと、私たち人間を狂犬病から守ることができるのです。

狂犬病は犬の場合発症後3~15日で死亡、人間の場合発症後3~5日で死亡します。
狂犬病ウイルスは神経症状を引き起こし、手のつけようがないほど非常に凶暴になり、治療方法がないので苦しみながら亡くなっていきます。 それだけ怖い、命にかかわる病気なのです。

予防接種はなにも難しいことはありません。
集合予防注射、または動物病院に行けばいいだけです。

そして、狂犬病予防は狂犬病予防法で義務付けられています。
「実は狂犬病の予防接種してないです・・・」という飼い主さん。
今すぐにでも、きちんとルールを守る!命を守る!!素敵な飼い主さん♪になってくださいね♪

平松育子先生

記事の監修
  • 獣医師
  • 平松育子先生
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

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    チワワ2さい。1年に、1回てんかんほっさがおきました。
    せいご3か月の、時と、1さい5か月の、時ほっさがおこりました。ワクチンは、抗体か検査を、したところ、ひじょうに、多くの、抗体が、あったので、うちません。狂犬病注射も、抗体検査を、病院にたのんだら、検査を、して、抗体が十分あったと、しても、注射を、しなくては、ならないので、検査が無駄になる。と、いわれました。納得できず、厚生労働省に、電話して、みたところ、やはり、おなじことを、いわれました。過剰接種は、犬の、からだに、負担がかかる、ことは、しろうとの、わたしでも、わかります。たしかに、予防接種は、だいじで、受けなければならないことも、わかっています。しかし、抗体があるのに、しなくては、ならない、法律に、疑問を、いだきます。犬の、からだのことも、かんがえてほしいです。
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