狂犬病の予防接種の時期と費用について

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狂犬病の予防接種の時期と費用について

狂犬病の予防接種は法律で定められた飼い主の義務です。毎年春には忘れずに予防接種を受けましょう。自治体で行う集団接種の時期を逃してしまっても、動物病院で受ける事も可能です。それぞれの場所で受ける注意点をご紹介しています。

監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

狂犬病の予防接種の時期と費用について

狂犬病の予防接種を受ける犬

狂犬病の予防接種の時期

狂犬病の予防接種の時期は毎年1回、4月~6月までに接種が義務づけられています。登録してあると、毎年春に市町村から「狂犬病の予防接種の時期ですよ」とお知らせの通知が郵送されてきます。春は「狂犬病の予防接種の時期だなぁ」と覚えておきましょう。なお、生後91日以上の子犬であれば、狂犬病予防法により、狂犬病の予防接種を受けて注射済票の交付を受けなければなりません。

狂犬病の予防接種の費用

狂犬病の予防接種の費用は自治体によって異なりますが、3,000円程度で受ける事ができます。動物病院で受ける場合は自由診療になってくるので、病院によって差が大きいです。予め電話で確認してから行くとよいでしょう。

狂犬病の予防接種はどこで受ける事ができる?

狂犬病の予防接種は、お住まいの市区町村が行う集団接種で受けられます。大抵、地区の公民館や公園が接種場所になっていて、都合がつかない場合は他の地区でも受ける事ができます。ただ、集団接種は平日に行われる事が多く、都合が付かない飼い主さんも多いと思います。その場合、動物病院で接種することもできます。

動物病院での予防接種と自治体での集団接種

動物病院での予防接種と自治体での集団接種、どちらでも狂犬病の予防注射は受けられるので、飼い主さんの好みで選んでいいかと思います。我が家の場合、日程が合えば集団接種を利用していますが、動物病院でフィラリアの薬をもらう時に一緒に狂犬病の予防接種もお願いした事もあります。

狂犬病の予防接種を集団接種で受けた場合

狂犬病の集団接種のメリット

  • 動物病院より費用が安い
  • 早い(流れ作業で複数の獣医師さんで行われます)
  • 手間がかからない(近所で受けられるし、その場で注射済み票がもらえます)

狂犬病の集団接種のデメリット

  • たくさんの犬が一度に注射を受けるため、愛犬が興奮してしまう恐れがある
  • 日程が決まっているため、予定をあわせなければいけない

狂犬病の予防接種を動物病院で受けた場合

動物病院のメリット

  • 自分の都合がいい時間に受ける事ができる
  • 予防注射と一緒に、体のチェックもしてもらえる
  • かかりつけの獣医さんが個別に丁寧に対応してくれる安心感がある

動物病院のデメリット

  • 集団接種より、若干料金が高い(我が家でお願いしたときは、確か4,000円しませんでした)
  • 注射済み票がその場でもらえない場合もある(後ほど取りにいく必要があります)

狂犬病予防法について

犬を飼ってはじめにしなければならない事はなんでしょう?サークルやベッドの準備?ご飯の準備?待ちに待ったワンちゃんが我が家に来て、その愛くるしい姿に、飽きずにずーっと眺めていられちゃいますよね。でも、可愛いだけじゃなく責任が伴うのが動物を飼うということ。実は、犬の飼い主には法律で決められた3つの義務がある事をご存知でしたか?

飼い主が行わなければならない3つの義務

犬の登録

日本では、犬を取得した日(生後90日以内の犬を取得した場合は、生後90日を経過した日)から30日以内に、お住まいの市町村に犬の登録申請をし、鑑札の交付を受けなければならないと法律で定められています。

狂犬病予防接種

また、狂犬病の予防接種についても、生後91日以上の犬を所有する飼い主は狂犬病の予防注射を受け、注射済票の交付を受けなければならないと定められています。

犬鑑札の装着

登録をすると、犬鑑札が交付されます。さらに、毎年予防接種をすると、注射票がもらえるので、それを飼い犬に装着するという義務もあります。鑑札は首輪につけられるくらいの大きさです。各自治体によってデザインが工夫されていて、可愛いものもたくさんあります。

狂犬病の予防接種の副作用について

多頭飼いの犬

副作用が出やすい犬としては、

  • 生後一歳未満
  • 小型犬
  • 体重が軽い犬
  • 老犬(10~12歳以上が危険)

と言われています。また、副作用には軽度なものから重度のものまであります。

軽度の副作用

  • 発熱
  • 食欲低下
  • 元気がない
  • 嘔吐
  • 下痢
  • 赤み
  • 腫れ
  • かゆみ
  • ムーンフェイス(目や口のまわりが腫れる)

軽度の副作用が現れるには接種後4時間~3日が多く、重度の場合、接種後1時間未満が多いようです。

重度の副作用

  • 呼吸困難
  • 嘔吐
  • 虚脱
  • 粘膜が青白くなる
  • 血圧低下
  • 脱糞
  • 痙攣
  • 昏睡

重度の場合は早急な治療が必要です。その場で異常がなくても副作用が出ないとは限らないので、接種した日は愛犬の様子をよく観察するようにしましょう。異常があった場合にすぐ病院に連れて行けるよう、午前中に接種するのが望ましいと思います。

おわりに

狂犬病は人を含む全ての哺乳類に感染する病気です。ひとたび発症すると治療法はなく、ほぼ100%死亡するという怖い病気で、世界中で怖れられてきました。わが国でも、過去には何度か流行を繰り返していましたが、犬の登録や狂犬病の予防注射が義務化されたおかげで、昭和31年以降は発生していません。

狂犬病なんてもう何十年も発生していないから、予防接種なんて必要ないんじゃないか、と思われるかもしれません。でも、もし海外から狂犬病が侵入し、流行したらどうなってしまうでしょう?あなたの家族や、あなた自身が野良犬にかまれた場合、その犬が狂犬病にかかっていないという保障はなく、恐怖におびえて過ごさなければなくなってしまうかもしれません。

狂犬病の予防接種は、万が一狂犬病が侵入してきた時、あなたの犬が感染した犬にかまれても安全なように守るためのものです。飼い主の義務として、安心して犬や他の動物と共存できるよう、春になったら狂犬病の予防注射を必ず受けるようにしましょうね。

平松育子先生

記事の監修
  • 獣医師
  • 平松育子先生
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

狂犬病の予防接種についてどう思いますか?

日本では数十年感染が報告されていない狂犬病。そのため予防接種を受けていない飼い主さんも多いようですが、狂犬病の予防接種についてみなさんはどう思われますか?意見を聞かせてください!

  • 20代 女性 ゆー

    狂犬病ワクチンは、記事のように料金が安い集団で打たれている場合もありますが、私は動物病院での接種をお勧めします。春になると狂犬病ワクチンはもちろん、フィラリア予防も行っていく必要があります。
    ワクチンやフィラリア予防の前には必ず獣医師が身体検査や血液検査等を行い、健康チェックをしてくれるので安心です。
    特に高齢な犬はその健康診断で、今まで気づかなかった病気を告げられるということもしばしばあるようです。

    予防できる病気なら、なおさら早く知っておきたいですよね。狂犬病ワクチンは動物病院で!
  • 30代 女性 べーちゃん

    狂犬病の予防接種は、毎年必ず受けています。
    集団接種で受けていたころは、他の犬に吠えたり、接種時におとなしくしてくれなくて悩んでいました。
    でも、病院で接種するようになってからはおとなしく受けるようになりました。かかりつけの病院なので慣れたのかもしれません。

    狂犬病は怖い病気なので、春になったら予防注射を必ず受けるようにします。
  • 20代 女性 なっちゃん

    集団で注射するのはなかなかスケジュールが合わなくていつも行けず…毎回病院でしてもらいます。愛犬は他のわんちゃんがいると怖がってしまうので病院の方がいいのかもしれませんが。
    初めての狂犬病の注射は病院で登録までしてくれるところで受けました。楽チンなので…

    我が家の愛犬が受ける時期は集団でやっている時期と同時期に行きます。でないと狂犬病の注射はしていない時もあります。ちゃんと調べてから行った方がいいですね。
  • 30代 女性 匿名

    犬に副作用を与える可能性のある狂犬病の予防接種は必要ないと思います。
    先進国で未だに義務ずけられているのは日本だけです。
    昭和30年代以降40年以上発生していない病気のために無駄な注射は必要ないのでは?

  • 30代 女性 ミックス

    予防接種は必要ないです。
    室内飼いが増えている今、副作用もありますし高齢の犬、とくにチワワなど小さな犬種には負担が大きいです。
    今だに義務つけられてる、というのは、検証もせずにそのまま続けておけ。という行政の怠慢です。
  • 50代以上 女性 コスモス

    飼い主の義務として、狂犬病の注射は受けて当たり前ですね
    我が愛犬も勿論受けてます
    かかりつけの病院でフィラリの薬
    と一緒にね。
  • 40代 女性 momo

    我が家の愛犬は14歳で、昨年までは毎年4月頃に、近くの公園で狂犬病の予防接種を受けていました。登録番号などが書かれたハガキを持参して、ほぼ待たずに待機している獣医さんが注射をしてくれましたので助かりました。今年は、昨年末にリンパ腫を発症してしまいましたので、獣医さんに『狂犬病予防接種猶予証明書』というものを出していただきました。これは、病気で治療中の犬で、予防接種が身体に負担がかかる恐れがある場合に、獣医さんが診断に基づき次回の3月末までは狂犬病予防接種の実施を猶予する必要がある事を証明してくれるものです。証明書発行の費用として2000円ほどかかりましたが、愛犬の身体をちゃんと守る上でも、ありがたいシステムだと思いました。病気で治療中の犬がいる飼い主さんは、是非この証明書が発行していただけるのかを確認していただけたらと思います。
  • 女性 MuA

    我が家の愛犬、心臓疾患があって狂犬病の予防接種をしていないんです。
    先代のチワワもシニアになって、僧房弁閉鎖不全症の診断を受け狂犬病の接種を見送るようになりました。
    副作用と疾病予防と、どちらのリスクを取るか悩ましいですよね。
    元々 我が市では集団接種がなく、そのため『狂犬病の予防接種をする動物病院がかかりつけ医』となっている感じなのですが、7歳からはシニア犬の仲間入りと言われますので、そのくらいの年齢からは動物病院で接種の相談をしても良いのかな、と思います。
    因みに予防接種を回避する際ですが、かかりつけ医に『猶予診断書』を作成して頂いて、市に届け出て頂いています。
    この場合 家屋に貼る「犬」のシールは交付されますが、犬鑑札は貰えません。(我が市の場合だけかもしれません)
    ちょっとかわいいデザインなので残念…またドッグランや宿など、狂犬病の予防接種をしていないことで
    利用ができない施設もありました。いずれにしても 愛犬にとってのベストを考えて決めたいですね。
  • 女性 かーゆママ

    うちも毎年、予防接種は必ず受けるようにしています。
    もちろん愛犬の健康のためでもありますが、人や他のわんちゃんへの影響や迷惑を考えてという意味合いもあります。(噛みつきや飛びついたりといったことへのしつけは行っていますが、いつ何があるかわからない…という考えです。)

    他にも同意見の方がおられますが、私も動物病院での予防接種が好ましいのではないかと思います。
    料金面やその他の手間は多少ありますが、予防接種での副作用のことを考えると、後々のフォローが確実であるというメリットがとても大きなものだと考えるからです。

    我が家の愛犬は、自治体での予防接種で副作用が出ました。
    元々アレルギー持ちの為、そういうことに関しては気を配っていました。予防接種後はよく様子を観察していたので重症にはなりませんでしたが顔の腫れや嘔吐、強いかゆみが出たのですぐに病院に連れていき処置をしていただきました。
    その際に、先生から「今後も副作用が出る可能性が高い、もしよければ予防接種は当院で受けたほうがアフターフォローもしやすい」と言っていただきました。

    それ以来、毎年病院で予防接種を受けるようにしています。
    愛犬にしんどい思いをさせたい飼い主はいないでしょうから、わんちゃんにとって安全な方法を考えてあげるのが一番だと思います。
    もちろん、すべてのわんちゃんに副作用が出るわけではないので、経済状況やわんちゃんの体質と相談しながら様々なケアをしてあげるのがベストなのでしょうね。
  • 女性 あめたま

    我が家も数十年の間犬を飼育し続けているのですが、狂犬病の予防接種は集団接種よりも病院で個別に接種してもらう方が安心感があります。
    よって、集団での予防接種は行った事がありません。

    病院で予防接種を行うメリットは、大抵犬を購入したペットショップがかかりつけ医を決めている事が多いので愛犬が慣れ親しんだ環境で注射を打って貰えるという点です。

    更に、都合が付かない場合は飼い主の予定に合わせてスケジュールの変更にも対応して貰いやすいので飼い主にとっても愛犬にとっても個別での予防接種の方が負担が軽くなるように感じられました。

    しかし、予防接種の料金が病院によって設定が異なる事も事実なので本当に信頼できる動物病院を見つけられていない場合は市町村が行う集団接種の方が飼い主のストレスを和らげる事が出来ると考えます。

    飼い主や犬の状態に応じて接種場所を変更する事は悪い事ではありませんが、狂犬病の予防接種は必ず行わなければならないという自覚を持って早めにスケジュールを組む事が重要だと考えます。
  • 女性 colo

    狂犬病より、フィラリアや混合ワクチンで予防できる病気の方が現実的にかかりやすいのでこちらを義務にした方がいいのではないかと思っています。
    日本は狂犬病の清浄国です。人の命も関わる危険な病なのはわかりますが、実際予防接種をしたことにより100%感染しないのかというと、あまり現実的ではない印象を受けています。

    ここら辺の地域では、3月頃から市報に集団接種のお知らせが載るようになっています。ルートはGW時期も被ることがあります。お休みの日に来てもらえるように調整しているのだと思います。
    公民館や大きい施設の駐車場などの一部を15分~30分ほど借り、そこで受けることができます。ルートも書かれているので、どの場所が行きやすいかを事前に調べておくことができます。
    短い時間のサイクルで次の指定場所に移動し、流れ作業のように行っているようです。一か所に留まる時間が短いので、うっかり時間に遅れると次の場所まで急がなくてはなりません。
    料金は3500円です。狂犬病ワクチンの値段は全国一律なので、違う場合は手数料の差があるのだと思います。

    記事にもありましたが、複数の犬が同じ場所に集まるので、トラブルも起きやすいです。興奮しやすい子は後回しにされてしまうこともあります。

    うちは高齢なので受けてはいませんが、その方が体調も安定し心なしか元気もあります。予防接種は副作用もあり、合う合わないがハッキリ出てしまうので一度副作用が出た子は獣医さんに相談の上、判断した方が良いです。
  • 30代 女性 ナナコ

    飼い主の義務のひとつですよね。確かに日本ではもう何年も感染が報告されていなく必要かどうかといわれると考えてしまいますが、ルールはルールだと思います。万が一にでも自分の愛犬が人に歯をたててしまったときや自分が噛まれたときなどを考えると比ではありません。安心のために払う費用としては決して高くはないと思います。ただ、毎年注射をうけたあとは体調が悪くなりませんように、問題がありませんように、と心配で仕方ありません。
    ニュースにはなっていないかも知れませんが、ある動物病院の先生に狂犬病を受けさせなかったことで起訴されている人たちがいることを聞きました。義務を怠ると罰をうける可能性もあります。高齢犬の場合は獣医師さんに相談の上免除となることもありますので、まずは相談していただくことをお勧めします。因みにうちは毎年動物病院で受けています。費用も集団接種と同じですし、鑑札票もその場でもらえます。体のチェックもできますので、毎年安心です。
  • 40代 女性 チエリ

    これはやっぱり【賛否両論】あると思います。
    随分昔であれば狂犬病の予防接種は「義務」だから仕方ないとうちで飼っていたワンコは全員毎年接種して、きちんと登録してもらっていました。
    でも、この何十年と狂犬病の発症もなく良い意味で時代も変わっています。
    なので、この部分に関してはある程度、国や行政が時代に合わせて見直すべきではないかと思います。
    小さなワンコに限らず、注射には多かれ少なかれ副作用が伴います。
    100%副作用のないものはありませんし、狂犬病に関しては任意にしてもらって、逆に現代における別の色々な感染症予防というところで「混合ワクチン」の方をある程度、義務付ける方がいいような気がします。

    私はそういう理由と金銭的な理由もあって今の子は狂犬病の予防接種は一度も受けさせていません。
    ただ、正直言うと現状ではまだ「義務」なので罪悪感はありますが、毎年混合ワクチンはきちんと接種しています。
    あと、登録鑑札については狂犬病の予防接種うんぬんとは別にしてもらって、犬の現状を国や行政が把握する意味と商売目的だけの大量繁殖などを減らす意味も含め、お金を払ってでもきちんと登録し鑑札を付けることを義務にするほうが大切なような気がします。
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