犬の毛フェルト!犬のぬいぐるみの作り方とは
「こんなに抜けて大丈夫なの!?」と、季節の変わり目には心配になるぐらい抜ける犬の毛。私はトイプードルを飼っていますが、毛の抜けないトイプードルでさえ、毎日のブラッシングでかなりの毛が抜けます。家でトリミングするときなんて、ふわふわの毛が舞ってくしゃみが止まらなくなるほど。
そんな、一見迷惑にも思える愛犬の毛を使って、愛犬そっくりのぬいぐるみが作れるのです!
制作者がこの素敵なことを思いついたきっかけは、愛犬の死でした。たくさんの毛を残して逝ってしまったシェルティー。まだ匂いの残るこの毛で、生きた証を残してあげたいと試行錯誤した結果、愛犬そっくりのぬいぐるみを作ろうと思い立ったのです。
必要な毛の量は?
このぬいぐるみ、できるだけ愛犬に似せるために少し大きめに作られます。手作りですのでいくらか違いはあるものの、およそ20~25cmほどの大きさです。ティッシュケース1箱分と考えていただければわかりやすいと思います。
この少し大きめのぬいぐるみを作るためには、300g以上の毛が必要になります。ふわふわの軽い毛を300g集めるのは、結構大変なことかもしれません。そんなときの解決方法は、
- 芯の部分を羊毛で作る
→羊毛とはこんなものです。
これを土台にして、上から愛犬の毛を覆いかぶせるように作っていきます。羊毛フェルトの作品は、この芯の部分に一番多く羊毛を使うのですが、その上に幾重もフェルトを足していくので芯が見えることはありません。この方法なら、少しの犬毛でぬいぐるみが作れます。
- 同じ犬種を飼っている場合は、もう一頭の毛を使う
→ただし、同じ色でないといけないという縛りがあります。この方法であれば、ぬいぐるみへの愛おしさも2倍になりそうです。
価格は?
どうですか?欲しくなってきませんか?
私は欲しくて仕方がありません。
この犬毛のぬいぐるみ、問題はその「価格」なのです。
一体のお値段は、55,000円。
ほ~。
愛犬の生まれ変わりと考えたら、高い買い物ではない気もしますが。
犬の毛や羊毛フェルトでぬいぐるみを作成する方法
手先の器用さには自信があるという、そこのあなた!なんなら、ご自分で作ってみるのも楽しいかもしれませんよ。
先ほど触れました「羊毛フェルト」はご存知でしょうか。初心者でもはじめやすいように、手芸店でキットになって販売されているのを見たことある方も多いと思います。タレントの光浦靖子さんが本を出版されたことでも話題になりました。
ぬいぐるみを作る方法は想像以上に地味ですが(笑)、意外とこれがハマるんです。手順を簡単に説明しますね。
犬のぬいぐるみを作る際に必要なもの
- 専用のニードル(細さの違うものを何本か用意しておくと、途中で折れてしまってもすぐに作業を再開できるので便利です。)
- スポンジマット
- 羊毛
犬のぬいぐるみの具体的な作り方
①まず、専用の細いニードルを使って羊毛をチクチク刺すことによって、繊維を絡めて羊毛をフェルト化させます。
②手で形を整えながら、ひたすらチクチク。
③最後に、色を重ねて模様をつけます。
私は、必要なものがセットになっている、初心者向けのキットを購入しました。早速、マンチカンとパンダ、インコを作ってみました。私が作ると切ない表情になるのはなぜ?
作り方のコツは、あまり力を入れないことでしょうか。少しでも無理な方向に力が加わると、針のように細いニードルはすぐに折れてしまいます。折れたときは、先端が羊毛フェルトに入り込んでいないか確かめます。初めて作ったパンダでは2本のニードルが折れてしまいましたが、慣れてくるとニードルを折ることなく作業を進められるようになりました。
もうひとつ注意したいことは、指を刺さないように気をつけること。思ったよりも血が出るので、作りたいのに血がついてしまうという理由で休憩せざるをえません。指サックなしの方がやりやすい~♪なんて私みたいな考え方では、より作業が遅れてしまいますよ(笑)
なんと、犬毛のぬいぐるみも、この作り方で出来てしまうのです!
「羊毛」を「犬毛」に変えるというのは、なんとも斬新なアイデアですね。自分で作るのなら、写真に残っていない愛犬のお気に入りのポーズでも、記憶を頼りに作れそうですよね。
まとめ
犬を飼い始めて、もうすぐで1年が経とうとしています。まだ手探り状態で、毎日けんかして、その度に仲直り。今まで犬のいない生活を送ってきた私は、早くもその生活の仕方を忘れてしまったようです。
私にはまだ、愛犬との別れを経験なさった制作者の気持ちはわかりません。今は想像することしかできませんが、この犬毛のぬいぐるみが完成したときはほっとしたのではないでしょうか。
この機会に、愛犬との生活を形に残してみませんか?
ユーザーのコメント
女性 mocmoc
ですが、犬の毛だけでまとめようとするとなかなか難しいので、丸めて中に入れる綿のように使用しています。飼い主としては愛犬の毛が入っているだけで、その価値は計り知れないものになりますよね。
まず使う毛の注意ですが、わんちゃんをお風呂に入れた後、ブラッシングで抜けた毛をよく乾燥させて使った方がいいです。やはり綺麗な状態の方がいいです。もしくは、抜けた毛をまとめて濡らし、石鹸で揉んでフェルトシートにすると新しい使い方もできると思います。愛犬のための愛犬の被毛マットにもなりますね!愛犬ぬいぐるみの敷物にも使えます。
先代の愛犬が旅立ってしまった時、長毛犬だったので縛っていた毛を少し頂戴しました。その毛を入れた手乗り愛犬ぬいぐるみを羊毛フェルトで作ったのですが、遠出をした時はバッグに忍ばせて一緒に旅をしています。愛犬の被毛が入っているとずっと一緒にいれる気持ちになれるのです。
女性 ちょこくろ
私がここを知ったのは2.3年前だったと思います。愛犬の写真を入れたオーダーメイドグッズを作りたいなぁと思い色々見ていた時に、愛犬の抜け毛で作るミニ愛犬を知りました。
抜け毛は抜け毛でも、できればシャンプー後などの汚れが少ない抜け毛が良いそうで、どんなに長くてもカットをした毛は毛の先端が尖ってますのでNGとの事です。
ブラシで抜け毛を集めると思いますが、抜け毛を集める際に、毛についたゴミなどは取り除かないと、ある程度まとまってしまった状態ではゴミなどは取り除けないそうなので、抜け毛を補完する前にゴミなどが混じってないかチェックするのが良いそうです。
愛犬がまだ若く元気であれば、シャンプー後の抜け毛を定期的に集めてあげると良いと思います。
高齢や病気があるわんちゃんの場合は、300グラム集めれるかどうか、、と思ってしまいますよね。
シャンプー後だけだとなかなか集まりませんし、蒸しタオルなどで拭いてささっと軽くブラッシングした後に、抜け毛を集めると比較的綺麗だと思います。
あとは愛犬がもういない場合、少しでも毛が残っているならば、羊毛フェルトでミニ愛犬を作った後に表面に愛犬の毛をつけてあげる、ということもできるそうです。
HPに過去の作った作品が紹介されていますが、特徴が捉えられていて似てるんですよね。
ただ1つ製作するのに時間がかかりますし、予約も多いので現在たとまた期間がいつになるか分からなそうですね。
自分で作ってみるのも良さそうですね。
まずは簡単なものから初めて、上達したら愛犬を作ってあげると抜け毛が無駄にならずにすみますね。
この愛犬の抜け毛で作るミニ愛犬は、もういない愛犬だったり、今元気に過ごしている愛犬だったり、飼い主さんの心を癒してくれますよね。
愛犬の抜け毛でミニ愛犬は作ったことがありませんが、愛犬の写真から愛犬そっくりのぬいぐるみや編みぐるみは作って貰ったことがあります。
お部屋や玄関など飾ってますが、癒されます♪
40代 女性 まかぶらたると
わがやのわんこたちは長毛ではありますが、生え変わりのある犬種ではないので、なかなかまとめて抜けることはありません。なので、もしこのマスコットを作るのであれば、日ごろのブラッシングなどでまめにブラシについた毛を集めていかなければならないでしょうね。
私はまだ飼っている犬を亡くしたことがないので、そうなったときにどんな心情になるのか分かりません。その点はこの筆者さんと同じです。
ですのでその気持ちを想像することしかできないのですが、私の場合は、こうした姿形がそっくりのものを傍に残しておくことが、ちょっとできないように思います。かえってそれを見るたびに思い出してしまい、立ち直ることができないような気がしてしまいます。ましてやそこに、大切にしていた愛犬の毛が使われていると思うと、ますます落ち込んでしまいそうです。
でも人の感情はそれぞれですので、この愛犬の毛を使ったマスコットを見るたびに、愛おしくそして救われる気持ちになる場合もあると思います。私も実際にそうなれば、気持ちになるかもしれません。頭の片隅にでも、この犬毛フェルトの情報を置いておきたいと思います。そしてもしも作るとすれば、誰かに頼むのではなく、自分で作りたいと思います。
20代 女性 まお