1.疲れ
お散歩やドッグランなど肉体的な疲れ
たくさんお散歩した後やドッグランに出かけた後などは、遊び疲れてしまってウトウト眠ることも多いです。ぐったりしてしまったように見えますが、しばらく休息を取れば元気を取り戻すでしょう。
トリミングや動物病院などの気疲れ
体力的な疲れ以外に、犬も"気疲れ"してしまうことがあります。トリミングサロンに行っている間や動物病院を受診した際には緊張状態になりやすいので、おうちに帰ってきた後はぐったりとしてしまうこともあります。また、家に来客があったり外の音に反応して吠え続けてしまった後にも疲れてしまうこともあります。こちらも少し休息を取れば元気を取り戻すでしょう。
2.精神的なもの
叱られた後や拗ねてしまった時
飼い主さんに叱られてしまった後はシュンとしてしまうわんちゃんもいます。また、何か不満なことがあって連れない素振りを見せることもあります。しばらくして元気を取り戻さない場合には、愛犬と上手にコミュニケーションやスキンシップを図ってみてください。
環境が変わった
家族に増減があったり新しくペットを迎えたなど、環境の変化にストレスを感じて元気をなくしてしまうこともあります。また、引っ越しをしてガラッと環境が変わった場合にも、新しい環境に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
3.ワクチン接種後
ワクチンは身体に抗体という異物を入れることなので、稀にアナフィラキシーショックや痒み、発赤などの 皮膚症状などの副作用が出てしまうことがあります。
ワクチン接種後に
- ぐったりしている
- 顔が腫れている
- 下痢や嘔吐がある
- 呼吸困難
などの異変が見られた際には早急に再受診してください。
ワクチン接種は午前中の早い時間帯にしよう
アナフィラキシーショックは急性ですのでワクチン接種後1時間以内、皮膚症状や下痢などの消化器症状の副作用は半日経って現れることがあります。ワクチン接種はできるだけ早い午前中の時間帯にすると、万が一副作用が出てしまった際にももう一度受診して獣医師に対処してもらうことができますので安心です。
4.痛みがある
愛犬が急に元気をなくした場合、それが”痛み”のサインである場合があります。
- 椎間板ヘルニア
- 関節痛
- 怪我
- 内臓の痛み
- 口内炎や歯肉炎
このような痛みによって元気をなくしてしまうことがあります。愛犬の身体を触るとひどく嫌がったり鳴き声を上げる場合には、その部位に強い痛みがある可能性が高いです。歩行や運動に異変はないか、食欲や排せつに問題がないかをチェックしてみましょう。できるだけ身体を安静に保ちながら早急に受診すると安心です。
5.体調不良
犬は野生の本能から、自分が弱っている様子を隠そうとします。弱っているところを察知されると攻撃されてしまう恐れがあるためです。そんな犬が明らかにぐったりしている場合には相当体調が悪くなっていることが考えられます。
- 食欲がない
- 下痢や嘔吐がある
- 身体の震えがある
- 発熱している
など病気が疑われる様子がないかをチェックし、異変がある場合には獣医師に伝えて受診しましょう。
まとめ
今回は「犬が突然元気をなくした時に考えられること」を5つ解説いたしました。
犬が元気をなくす理由として
- 疲れ
- 精神的なもの
- ワクチン接種の副作用
- 痛みがある
- 体調不良
などが考えられます。
お散歩で元気に遊んだ後やトリミングサロンに行った後などは疲れが出ますので、一時的にぐったりして休息を取ることも多くあります。飼い主さんに叱られてしまったあとにもシュンとしてしまって元気をなくすこともあります。このような心身の疲れによるものや精神的な理由の場合は一時的なもので終わり、しばらくすると元気を取り戻すことがほとんどです。しかし、急にぐったりとしてしまい他の異変が見られる場合には病気や痛みのサインである恐れがありますので注意が必要です。ワクチン接種後の副作用は命にかかわることもありますので、少しでもおかしいなと思ったら早急に受診するようにしましょう。