犬のおむつの簡単手作り方法と活用法

犬のおむつの簡単手作り方法と活用法

最近は、近くのお店でも見かける犬のおむつ。どんな時やどんな風に使うと良いのか。手作りで肌にやさしいおむつのつくり方など、可半身不随の愛犬をもつ獣医師がお教えします。

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手作りおむつの作り方

裁縫セット

ネットなどで犬のおむつの型紙や作り方を配布している方もたくさんおられますね。

その様に、犬のおむつにもいろいろありますが、今回はマナーパンツを併用して使うタイプと簡単なおしっこガードをご紹介しようと思います。

オスメス兼用マナーパンツ併用おむつ

<材料>

  • フリース
  • タオルやさらしなど吸水性のある布
  • 防水の布(できれば柔らかいもの、なければおねしょシーツなどを切って)

まずは、愛犬の後ろ足の付け根からお尻の穴までの距離をだいたい計ります。

この長さをAとしますね。

  • 幅15cm×(Aの2.5倍)の長さに両方の布を切る。
  • 縦長に布を置いて、Aの部分をのこして下半分を左右に分かれるように切る。

見た目は、前からみた人間のズボンのようになりますね。

  • すべての端を2cmほど折りこむ。
  • フリースと防水布の間に給水布を挟んで縫い合わせる。

できあがったものは、お腹にAの部分をあてててしっぽの上で2本に分かれた部分をクロス。
クロスさせた部分はぐるりと背中をまわして股のAの部分に合わせます。

  • その部分は、マジックテープやスナップボタンで留める仕組みにすると寝たきりの老犬などではそのまま使うことができます。

これでは下半身不随や、健康なワンちゃんの場合これでは動いてずれますよね。
市販の生理用のズボンや、生理用のバンドを利用して脱げづらくしましょう。

フリースは、肌あたりがやさしくおしっこをスッと通して肌を濡らしづらい素材だから、尿かぶれしやすい敏感肌のワンちゃんにおすすめ。

使った後は、衣類用ハイターなどで漬け置きして洗濯しましょうね。

マナーパンツ

<材料>

  • フリース
  • 吸水性の布(タオルやさらしなど)
  • 防水性の布(あまり硬くないおねしょ用シーツのようなもの)
  • 布ゴム

愛犬のウエスト周りを計ります。

  • ウエストの長さをBとすると、Bの1.5倍の長さの布を用意する。
  • 超小型犬であれば10cm、小型犬であれば15cm、中型犬であれば20cmの幅に切る。
  • これらの端を2cm折り返す。
  • フリースと防水性の布の間に、吸水性の布を挟んで長方形に縫い合わせる。
  • Bの1.2倍に切ったゴムを伸ばしてBの1.5倍の側に縫い付ける。
  • 愛犬のウエストにあわせてみて、ちょうど良い場所にスナップボタンやマジックテープをつける。

短めにつくって、マナーベルトのパッド代わりに使うのも良いですよ。

犬のおむつが役立つシーン

子供と犬

最近は犬専用のおむつも、お店で販売されているのをよくみかけますよね。
どんな時に使うと上手に使うことができるのか、おむつで起きるトラブルはどんなのものなのか。
私自身、獣医師として動物病院で仕事していた際の経験や、自宅で下半身不随の愛犬の世話を例にあげて説明してみましょう。

オスの場合

オスのおむつにはマナータイプとおむつタイプの2種類あります。

マナータイプ

マナータイプはおしっこのみに対応するもの。
お腹の周りに、ペニスの部分をカバーするように巻きつけるようにして使用します。
愛犬が室内でマーキングしてしまう場合に使いましょう。

ドッグラン・ドッグカフェ・動物病院や、マンションの廊下など、おしっこされては困る場合に良いですね。

おむつタイプ

もう一つが女の子でも使うおむつタイプ。
これについては次の項目でお話しします。

メスの場合

女の子の犬の場合、おしっことウンチが出る場所が近いため、おむつタイプが主に使われます。
おむつといっても、人間用とは違いしっぽ用の穴が開いていますね。

不織布でできた使い捨ての紙タイプ、防水布と吸収布でできた布タイプがあります。
雄雌どちらでも使うことが可能です。

女の子の生理の時や、寝たきりや下半身麻痺のワンちゃんに活用できます。

おむつの注意点

おむつ

とても便利なおむつ、上手に活用すればわんちゃんも飼い主さんも快適に過ごすことができます。

その一方で注意が必要な点も・・・

おむつを使うときに気を付けたいこと

おむつは本来、体から出して離れているべきものを人間の都合でとどめておくためのもの。
出した尿や便が体に触れていると、皮膚炎を起こしてしまう場合も・・・。

付けている間はこまめに様子をみてあげましょう。
ケチらずに取り換えることが、トラブルを予防する秘訣ともいえるかもしれません。

犬にもあるおむつかぶれ

おむつを使っているワンちゃんで一番多いトラブルが、おむつかぶれによる皮膚炎。

老犬や下半身不随などで常におむつを使っている場合、おむつが吸収した尿と皮膚が触れている時間が長くなります。
尿は刺激性のある物質なので、それにより皮膚炎をおこしてしまいます。
いつまでもジュクジュク湿ったおむつに触れているのは、犬にとっても不愉快ですね。

そのほかにも、尿やけとよばれる赤茶色や黄色っぽい着色がみられます。

おむつの使用時間が長いときの工夫

老犬や下半身不随の場合、つねにおむつを使わないと大変ですよね。
ですから、こまめな取り替えと取り換える際に蒸しタオルなどで皮膚を清潔にしてあげましょう。

皮膚炎を起こしてしまった場合は、動物病院などで抗生物質の軟膏をもらって治療してくださいね。
どうしてもおしっこがついてしまいやすい場所は、バリカンで毛を刈ってワセリンを塗ってあげると良いですよ。

バリカンが家になくても、動物病院やトリミングサロンで理由を話せばキチンと毛を刈ってくれます。

意外と多いウエスト周りの皮膚トラブル

どうしても、動き回るワンちゃんにおむつやマナーパンツをはかせていると、ずれてしまいがちですね。
だからといって、ギュウギュウに留めておくのはおすすめしません。

とくに紙タイプのおむつは、皮膚とこすれあう力が強いので、毛がきれたりこすれる刺激で皮膚炎をおこします。
ウエストや、パンツの股回りの皮膚はよくチェックして早期発見して対策。

トラブルを予防するためには、ハンドタオルなどを背中やお腹のベルト部分に挟んでおくとよいですよ。

万能ではないおむつ

こまめに交換すれば、トラブルが起きづらいおむつですが値段のこともあってどうしてもケチってしまいがち。
そんな場合は、布タイプのリユースできるおむつもおススメです。
肌にもやさしく手、作りも可能なので愛犬の体格や癖にあわせたおむつがつくれます。

常におむつを付けているワンちゃんは、皮膚を乾いて清潔な状態で長く保つ工夫が大事、
上手に管理すれば、飼い主も愛犬もすっきり清潔にすごせますよ。

おむつがきらいな子もいる

私の愛犬は下半身付随で、自分の意思でトイレをすることができません。

でも、おしっこやウンチがでたことはわかるので、おむつを外したがって困ってしまいます。
それは犬の方が「これは不愉快だし嫌」ということはありうるということですね。

おむつを嫌がる子は、綺麗好きでトイレを決まったところでしたがる傾向が強い。
特に、もともとおむつを必要としていないワンちゃんはおむつに抵抗があるのはあたりまえです。

おむつでおしっこをした時にきちんと褒めて、すぐに交換してあげること。
不愉快な時間を短くすれば、だんだん慣れてくれるようになりますよ。

嫌がるときは、気が紛れるおやつや食事時に短時間からスタートすることが大事。
嫌なイメージをつけないことを心がけましょう。

おむつで気をつけたいトラブル

使い捨てタイプのおむつは不織布と高分子吸収体、合成綿などでできています。

犬にとって噛みちぎるのは簡単な素材です。
さらに、飲み込んだら消化できないため動物病院へ行くような大事件になることも。

かじってしまう場合は、目を離さないようにしたりエリザベスカラーを使うなどして気をつけましょう。

まとめ

おしっこやウンチのトラブル、老犬の寝たきりや病気での失禁。
なかなかトイレの場所を覚えてくれなかったり、困ることも・・・。

愛犬と暮らしていると大変だな、と思うこともあると思います。
楽しく工夫することで、愛犬も飼い主も笑顔で居られる。
ああでもない、こうでもないと工夫するのも楽しみにできるとよいですね。

我が家オリジナルの手作りおむつで楽しい毎日を過ごしましょう。

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 ぱん

    最近は犬のマナーパンツをしている子をドッグカフェなどで見かけます。
    やはり心地よさを考えると、ゴワゴワしていない生地のものがいいのでしょうね。

    わたしの以前飼っていたゴールデンレトリバーはシニアで癌になってしまってから、歩くことが困難になったため、夜はおむつをしていました。
    最初は違和感があったかもしれませんが、次第にオムツにしてくれるようになりましたよ。
    使い捨てタイプのおむつを買っていましたが、お値段が安いと固めの素材で出来ているなど心地悪いものもありますので、気を付けてあげてみてください。
    愛犬がオムツを着ける前に、ずっとおしっこを我慢していておかしいと思い、急いで動物病院に連れて行ったこともありますから、飼い主さんは犬はオムツが嫌いに違いないと決め付けず、柔軟に対応してあげるといいと思います。
  • 投稿者

    女性 aoi

    マナーバンドはハンドメイドしたことがあるので大体の作り方は知っていましたが、おむつは作ったことがなかったので参考になりました。文字だとちょっとわかりにくい部分があったので、大まかな形などの図解もあると良かったです。

    フリースだと皮膚には柔らかいので擦れてしまう心配はないですね。長毛犬だと毛玉の心配があります。夏だと蒸れてしまいそうなので、柔らかいガーゼ素材も活用できそうです。
    衛生面のことも考えて数枚作って予備をストックしておくとよさそうですね。1枚作ることができれば、次から複数作るのは難しくなさそうです。

    市販のおむつは一回で使い捨てになるので、お出かけなどでは活用できますが、家にいる時は手作りしたものを可愛く穿いてほしいです。

    女の子のヒート中などはとにかく枚数が必要になるので、人間用のオムツに尻尾穴を開けて使用していました。さすがに人間用だと柔らかく作られているので、尻尾穴辺りの見ためを気にしなければ安心して使えます。
  • 投稿者

    女性 シナモン

    マナーベルトは我が家では必需品です。マーキング癖のある男の子で、トイレではもちろんするのですが、マーキングがやめられずこっそり隠れてやるので今ではすっかりマナーベルトを巻いた生活となりました。こまめに交換しないと肌荒れを起こすので、それだけ注意です。
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