最近では、多くの方がわんちゃんを室内飼いしていると思います。そこで問題になるのが、トイレの置き場所ですね。
犬のトイレをあまり目立つところには置きたくないし、かといって目の届かない場所だと、愛犬がおしっこやうんちをしたかわからないし、悩みどころです。
この記事では、わんちゃんホンポで行った犬のトイレの場所についてのアンケート結果を見ながら、犬のトイレの場所について考えていきます。他の飼い主さんのやり方を知る貴重な機会ですよ。
愛犬のトイレはどんな場所に置いているのか
「愛犬のトイレの場所はどこにしていますか?」という質問に対する、ユーザーさんの回答を見てみましょう。
一番多かった答えは、リビングでした。飼い主も犬もリビングで過ごす時間が長いのでしょうね。リビングだと、家族の誰かしらが愛犬がトイレをしたか見つけやすいです。スペースとしても広いので、犬のトイレを置く場所を確保しやすいとも言えます。
専用の部屋という回答が、リビングに次いで多かったです。やはり、飼い主が食事などをする場所に犬のトイレを置くのに抵抗があるのかもしれません。愛犬のベッドやおもちゃなども、その部屋に置いてあるのでしょうか。
次いで多かった回答が、屋外でした。これは意外ですね。庭や駐車スペースなど、玄関の外に犬のトイレの場所を作っていると思われます。
おそらく、決まった時間や、愛犬がトイレがしたいと飼い主に伝えたときに、屋外のトイレで用を足せるようにしているのでしょう。
そして、ベランダに犬のトイレの場所を作っている方もいました。ただし、ベランダはマンションの規約によっては、ペットのトイレ等を設置してはいけないと定められていることもあります。マンションにお住まいの方は、注意してくださいね。
他には、ケージ内や廊下、玄関や寝室、人間のトイレの近くなど、さまざまな回答がありました。家の間取りによって、皆さんいろいろと工夫しているのがうかがえます。
子犬のときはケージ内にトイレを置き、成長してケージを使わなくなると、他の場所に移していることもあると思います。愛犬が用を足しやすいように、トイレの置き場所を皆さんいろいろと考えているのでしょうね。
- 間取りによって工夫する
- 犬が用を足したか確認できる場所にする
- 敷地内の屋外も犬のトイレの置き場所としてあり
トイレを置くおすすめの場所
犬のトイレを置く場所は、どこが適しているのでしょうか。
前項では、他の飼い主さんの設置場所について見てみましたが、ここでは、さらにどんな場所が犬のトイレを置く場所として良いのか、考えていきます。
リビング
犬のトイレを置く場所として、おすすめしたいのはリビングです。
先ほどのアンケート結果でも、リビングに愛犬のトイレを置いている方が多かったです。リビングに犬のトイレを置くに当たって、メリット、デメリットなどを紹介します。
良いところ
リビングに犬のトイレを置く良いところは、家族の目が届きやすい点です。
犬が排泄したかどうかを飼い主が確認しやすいので、トイレをいつも清潔に保つことができます。また、排泄物を確認することで、愛犬の健康状態をチェックできます。
悪いところ
リビングに犬のトイレを置くデメリットは、やはり見た目の問題でしょうか。来客があるときなどは、犬のトイレ場所がリビングだと、ちょっと困るときもありますね。
あとは、臭いの問題です。ペット用のトイレシートには、防臭加工がしてあることが多いですが、やはりうんちをしたあとなどは、臭いが気になるものです。換気するなどして、臭い対策が必要になります。
おすすめの置き方と注意点
リビングに犬のトイレの場所を作る場合は、壁際がおすすめです。
また、ケージをトイレとして利用している方もいます。
これだと、犬が自分の場所と認識しているので、トイレの失敗が少なくなりそうですね。あとは、やはり邪魔にならないように、工夫している方もいます。
リビングのデッドスペースをうまく犬のトイレの置き場所に活用しておられますね。ナイスアイデアです!
商品紹介
リビングに犬のトイレを置くのは見た目上ちょっと…と思っている方におすすめの、インテリアを邪魔しないおしゃれなトイレです。
ブラウンとホワイトの2色あるので、インテリアに合わせて選ぶことができます。コの字型に囲いがついていて、はみだしなどの失敗を防げそうですね。素材はプラスチックで、簡単に洗えます。
壁際に広めのトイレ
犬を多頭飼いしている方や、男の子のわんちゃんのマーキングにお困りの方におすすめしたいのが、広めのトイレを設置することです。場所は、邪魔にならない壁際がいいでしょう。
おしっこやうんちがトイレからはみ出してしまう犬にも、広めのトイレがおすすめです。
良いところ
犬のために広めのトイレを設置する良いところは、多頭飼いに対応できるところです。
小さいトイレだと、他の子がおしっこをしたあとに、別の犬が用を足すのをいやがることがあります。広めのトイレだと、他の子が用を足したあとでも、別の子がおしっこをする場所を見つけられます。
また、壁際にトイレを置く際に、トイレシートを壁に立てて置くことができます。これで、オスのわんちゃんが足を上げておしっこをすることができるので、はみ出し防止にもつながります。
小さいトイレの枠内に、おしっこやうんちを収めることができない犬でも、広めのトイレなら、きちんと使うことができる場合もあります。これも、良い点です。
悪いところ
広めのトイレを設置するデメリットは、トイレシートがたくさん必要だということです。その分、普通のトイレよりも、やや経費がかさむのが、泣きどころです。
また、広めのトイレは、当然のことながら場所をとるので、設置場所をよく考えなければいけません。人間が通るのに邪魔にならない場所で、しかも飼い主の目が届く場所を探さないといけないので、どうしても設置場所が限られてしまいます。
おすすめの置き方と注意点
できれば、家の中のコーナーをうまく利用して、広めのトイレの置き場所を作るといいです。
たとえば、この画像を参考にしてみてください。
ケージをうまく利用して、トイレの場所を作っていますね。これなら、邪魔にならずに設置できそうです。
廊下に置く場合は、このような方法はどうでしょう。
多頭飼いに対応するためのトイレの置き方の参考になりますね。段差を作らずに、シニア犬に優しいトイレをうまく作っておられます。
商品紹介
こちらは、大型犬用の室内トイレですが、広めのトイレとしても使えそうです。
最初から囲いがあるので、男の子の足上げおしっこにも簡単に対応できます。うんちをするときも、中で犬がぐるぐる回るスペースも確保できます。
プラスチックでできた段ボール「プラダン」を使っているので、とても軽いです。お手入れも簡単なので、置き場所さえ確保できるなら、多頭飼いにも使える便利な商品です。
- 犬のトイレの置き場所は目が届くところで、邪魔にならない場所
- ケージなどを上手に利用する
- 男の子犬の足上げおしっこには、トイレシートを壁に立てる
トイレの設置を避けたい場所
犬のトイレの置き場所で、避けたいのはこんなところです。
- 人間の導線の邪魔になる
- 騒がしい場所
- 飼い主が犬が用を足したのが確認できない場所
- 近所迷惑になる場所
これまでアンケート結果で見てきたように、犬のトイレの置き場所として、人間の導線の邪魔になるところは良くありません。
飼い主が通るときに、犬のトイレにつまづいたり、蹴ってしまったりして、飼い主の安全上も望ましくないです。
犬が用を足すときは、あまり騒がしいと落ち着かないので、なるべく静かな場所を選ぶのも大事です。たとえばリビングの片隅など、犬がちょっと落ち着ける場所がいいですね。
また、犬がおしっこやうんちをしたかどうか、飼い主が確認できない場所も、トイレの置き場所としては良くありません。
すぐに片づけることができないので、衛生上も問題ですし、愛犬の健康状態を把握する意味でも、犬のトイレは飼い主が確認できる場所にしましょう。
ベランダや庭などの屋外に犬のトイレを置く場合は、近所迷惑にならないように配慮が必要です。特に夏場は臭いがきつく感じられますので、近所の方が不快に思わない場所を探して、犬のトイレを置くようにしましょう。
- 飼い主の導線も頭に入れて、犬のトイレの場所を決める
- 衛生面、安全面にも気をつける
- 近所迷惑にならないように注意
トイレの場所を変えるには?手順・注意点など
ここまで記事を読んで、愛犬のトイレの場所を変えようと思った方がいるかもしれません。犬は決まった場所にトイレをするので、場所を変えても大丈夫だろうかと心配になりますね。
犬のトイレを置く場所を変える方法をご紹介します。
トイレの場所は少しずつ移動させる
いきなりトイレを全く別の場所に移動させてしまったら、犬もびっくりします。用を足そうとしたら、「あれ?トイレがない!」ということにならないように、場所を変えるときは、少しずつ移動させましょう。
まずは、もとのトイレの近くに移動させて、犬が認識したら、毎日少しずつ目的の場所に向かって場所を変えていきます。
移動したトイレで用を足したらほめる
少しずつトイレの場所を移動させる際には、愛犬がちゃんとそこで用を足せたらほめてあげてください。ほめられることで、犬も安心して移動したトイレを使うことができます。
犬は習慣性の生き物なので、小さな変化にも敏感です。移動したトイレで用を足してもいいんだろうか?と疑問や不安を感じることがあります。ちゃんといつも通りにトイレでおしっこやうんちをして、ほめられることで、「これでいいんだ」と認識することができます。
トイレの場所を変える際の注意点
犬のトイレの場所を変える際には、これまで使っていたトイレを使用するのが大事です。別のトイレトレーを購入して、それを使って移動させようとすると、犬は混乱してしまいます。
「いつものトイレがない!場所も違う!」となると、犬はどこで排泄すればいいのかわからなくなります。トイレごと新調しないで、まずは今まで使っていたものを移動させてください。
また、トイレの場所が変わったことで、粗相をしてしまう場合もあると思います。そんなときは叱らずに、改めてトイレトレーニングを行いましょう。
トイレの移動にすぐ慣れる子もいれば、なかなか慣れない子犬もいます。なかなか慣れないようであれば、根気良く教えながら、ほんの少しずつトイレを移動するようにしてくださいね。
- トイレの移動は少しずつ
- 移動させる場合は、これまでと同じトイレで
- トイレの場所を変えて粗相しても叱らない
トイレの場所に関するQ&A
回答してくれる先生
犬がトイレの場所をなかなか覚えてくれないときは、どうしたらいいでしょう?
まず、トイレの失敗を未然に防ぐ事が一番重要になります
まずは失敗を未然に防ぐ事が一番重要になります。排泄のタイミングを事前に予測し、トイレスペースに誘導しましょう。その際はトイレに囲いがあったほうがトイレトレーニングが行いやすいです。
犬がトイレトレーの上で寝てしまうのですが、やめさせたほうがいいですか?
無理にやめさせる必要はありません
人間的感覚ですと、排泄物に対する嫌悪感からトイレトレーの上で寝る事は受け入れがたい行為だと思いますが、無理にやめさせる事は難しいです。環境の工夫で改善されることもあります。
成犬になってからでも、室内でのトイレを覚えさせることはできますか?
できます
屋外でしか排泄しない習慣がついてしまっている場合は簡単ではありませんが、再トレーニングが可能な場合もあります。
埼玉を中心に、しつけ方教室/問題行動のリハビリ/ドッグダンスレッスンまで行う。ドギーホームルームでは、愛犬のトレーニングのみにとどまらず、飼い主様のフォローに力を入れる事でQOLを向上させます。また、JCHA公認のハイドロセラピスト・フィットネストレーナーでもある為、愛犬の健康増進にも力を入れています。【埼玉・東京・横浜でオーナーレッスン随時開催】
《公式HP》ドギーホームルーム