犬の皮膚が荒れてしまう主な原因2つ!原因別の対処法を解説

【獣医師監修】犬の皮膚が荒れてしまう主な原因2つ!原因別の対処法を解説

愛犬の皮膚トラブルに悩んでいる飼い主さんも多いのではないでしょうか。原因が分かれば対処することもできますよね。この記事では犬の皮膚が荒れる原因と対処法をご紹介いたします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬の皮膚はデリケート

膝を噛む犬

犬を飼っている方であれば、愛犬が身体を掻いている姿を一度は見たことがあるはず。なんとなく気になる部分をたまに掻いているくらいであれば、もちろん問題ありません。しかし同じ部位を何度も頻繁に掻いているようであれば、何らかの原因で肌荒れを起こしているかもしれません。

犬の皮膚は薄い

犬も人も皮膚の構造は同じで「表皮」「真皮」「皮下組織」と3層構造で作られています。しかし犬の場合、一番外側を覆っている「表皮」の角質層が非常に薄く、人と比べると1/3程しかありません。全身が被毛で覆われてはいますが、その角質層の薄さから外部刺激に非常に弱いと言われています。

痒みがあるときは身体を掻くのはもちろんですが、ソファやベッドに身体をこすりつけるように転がったり、痒い部位を噛み続けてしまうこともあります。症状がひどくなると、皮膚が赤くなって腫れてしまい、時には出血したり化膿してしまうことも。症状が軽いうちに原因を探り対処してあげましょう。

犬の皮膚が荒れてしまう主な原因2つ

草原で首元を掻く犬

アレルギー

近年アレルギー体質の犬がとても増えています。アレルギーとひとことで言っても、食物アレルギー、またハウスダストなど環境に対するアレルギー。草や花粉など自然界に存在するものに対してのアレルギーなど非常に様々です。我が家の愛犬も、食物、環境に対して少しづつアレルギーがあります。。

愛犬が頻繁に身体を痒がって肌荒れが起きていたらアレルギー性皮膚炎の可能性も。ただ痒がっているだけであればまだよいですが、アレルギー反応が重症化すると突然、アナフィラキシーショックを起こす危険性もあるので、頻繁に痒がる犬は一度動物病院でアレルギー検査を行っておくことをお勧めします。

常在菌の繁殖

人の皮膚にも存在する常在菌。健康な皮膚を保つために必要な常在菌ですが、何らかの理由で異常繁殖してしまったとき、犬も肌荒れを起こしてしまいます。代表的なものをお伝えしておきます。

  • 膿皮症
  • マラセチア

膿皮症は「ブドウ球菌」が異常繁殖してしまい発疹ができる症状。膿皮症の原因となる「ブドウ球菌」が増えてしまう理由は、免疫疾患や内分泌疾患など飼い主さんが気づきずらい理由もありますが、シャンプーのしすぎや、シャンプー時のお湯の温度が高すぎるなど、間違ったスキンケアが原因となることもあります。

マラセチアは「マラセチア酵母菌」というカビの一種である菌が繁殖し、強い痒みが起きる症状になります。マラセチアによる皮膚炎はアレルギー体質のワンちゃんや、免疫力が低下しているワンちゃんに起こりやすいと言われています。また、内分泌疾患や腫瘍などの病気が原因になることも。

しかし身体的なことだけではなく、季節によってマラセチア皮膚炎が起こることもあります。マラセチアは湿気を好むため、梅雨時期に発症する子が非常に多くいます。湿度の管理をしっかり行うことや、地面が濡れている時のお散歩は、帰宅後に足やお腹など濡れている部位を清潔にして乾かしてあげることが大切です。

原因別の対処法を解説

シャンプー中の犬

アレルギーによる肌荒れの対処法

アレルギー検査によりアレルゲンを把握することが出来れば、アレルゲンとの接触を極力避けて、ご自宅でのスキンケアを怠らないようにしましょう。食物アレルギーの場合は、治療食に切り替えるのも良いですが、アレルゲンが把握できているのなら、その食材が含まれないフードを選んで与えることもできます。

草や花粉などのアレルギーの場合、お散歩中にまったく接触しないのは不可能だと思います。直接地面に触れないように靴を履かせてお散歩する、また洋服を着せて出来るだけ花粉が被毛につかないように工夫しましょう。帰宅後は被毛に付着したものを取るようにブラッシングをするか、タオルで身体を拭いてあげましょう。

またアレルゲンを特定することが出来ない、アトピー性皮膚炎もアレルギー性皮膚炎のひとつ。アトピー性皮膚炎の子は極端に皮膚がデリケートな子が多いように思います。ハウスダストやダニに反応して皮膚が荒れることも多いので、室内や愛犬の寝床の清潔をたもち、空気の換気を行い湿度の調節にも気を配ってください。

常在菌の繁殖による肌荒れの対処法

膿皮症やマラセチア皮膚炎を発症した場合、自宅でのスキンケアのみで完治させることは難しくなります。まず、皮膚の見た目の状態だけで判断することはできないので、動物病院での検査が必要になります。

膿皮症の場合、内服薬を処方されたりシャンプーの頻度や、やり方の指示が出ることがあると思います。内服薬は抗生物質のことが多いので、処方された場合、治ってきたからといって飲ませるのを止めることなく、最後までしっかりと飲ませてください。また、シャンプーは薬用シャンプーを処方されることが多くなります。シャンプーの頻度が高くなるケースが多いので、少し大変ですが獣医さんの指示通り行いましょう。

マラセチアの場合もマラセチアに効果のある薬用シャンプーを利用して治していくことが多いです。シャンプーの頻度は、週に1回と指示されることが多いです。そして、湿気が大敵になるのでシャンプー後はしっかり乾かしてあげることが必須。これが出来ないと、治りも遅くなってしまいます。

膿皮症、マラセチア共に高温多湿な環境が発症や悪化の原因となります。湿度の高い時期には除湿にも十分に気を配り、洋服を着せている犬であれば、最低でも一日に一回は着替えをおこない、その際、ブラッシングをして被毛に湿度がこもらないように気を付けて過ごしましょう。これらのことが予防にも繋がっていきます。

まとめ

目を閉じるサモエド

犬の皮膚はとてもデリケート。特にアレルギー体質で敏感な子は、気をつけてあげなくてはいけないことが沢山あります。強い体に体質改善するには、質の良いフードに切り替えてみるのも良いと思います。頻繁に痒がる愛犬を見るのは飼い主さんも辛いことですよね。症状がひどくなってしまったときは、お薬の力も借りながら、根本原因を取り除いてあげましょう。

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