犬と遊ぶことについて
犬にとって幸せな時間は、どんな時でしょうか。大好きなご飯やお散歩はもちろんのこと、何といっても、飼い主さんと触れ合うことが犬にとって一番嬉しい時間といえるのではないでしょうか。
犬と遊ぶということは、犬と飼い主さんのコミュニケーションを深めるために必要不可欠なことですよね。遊びを通してしつけをすることも出来ますし、信頼関係を築くこともできます。
また、犬にはもともと、人間の五感と同じように嗅覚をはじめとした本能があります。野生動物のように犬同士の群れで暮らすのとは違い、人間と一緒に生きている犬はその本能を刺激されることが少ないと言われています。
本能を発揮することがない場合、犬にとってもストレスがたまりやすくなるので、遊びを通じてストレスを発散させてあげることが必要になってきます。
次項では犬のストレス解消になる、室内、屋外それぞれで出来る遊びをご紹介します。
犬と室内で遊ぶ時のおすすめの遊び3選
引っ張りっこ
ロープや、噛みやすいおもちゃなどを愛犬の前にちらつかせます。獲物をとる狩猟本能がありますので、たいていの犬はここで「パクっ」と咥えてくれます。犬が咥えたら、そっと引っ張ってみましょう。犬も夢中になって引っ張り返してくれます。
犬の力も強いので、様子を見ながら加減をして引っ張り合いを続けます。最後は人が勝つようにすることです。そうすると、「この人は自分よりも上だな」と犬の中で上下関係の意識が芽生えます。
とはいえ、犬もいつも負けていてはつまらなくなってしまいますので、時々は、わんちゃんに勝たせてあげるといったバランスも必要です。
また、注意したいのがまだ歯が生えかわっていない子犬の場合です。稀に、引っ張りっこの際中にロープがほつれわんちゃんの歯に引っかかってしまっているということがあります。わんちゃんが加えている時、口の様子に注意してみましょう。
もし引っかかっている場合には無理に引っ張らず、まずロープの動きを止めわんちゃんを落ち着かせます。落ち着いたら、ほつれた糸を外すようにしましょう。誤飲防止のためにも、ほつれた糸は切っておいてくださいね。
おもちゃの追いかけっこ
こちらも狩猟本能を活かした遊びです。犬用ぬいぐるみなどのおもちゃを愛犬の前で、本物の動物の動きに似せて地面を這うように動かします。犬が興味を持ったら前へ動かしてみたり、つかめそうでつかめないくらいの距離を保って動かしてみましょう。
犬は夢中になって追いかけてくるでしょう。そうなったところで、犬と向き合い飼い主さんの背中に隠したりしてみます。
すると、「あれ?」といった具合に不思議な顔をします。そこで背後からおもちゃを出してちらつかせたりすると、「あった!」と言わんばかりにおもちゃに飛びついて夢中になるでしょう。
こういった追いかけっこ遊びは特に小型犬に向いています。お部屋に充分な広さがあれば、おもちゃを投げて、とってきてもらうという遊びもできますね。
また、犬がおもちゃを見つけ、飼い主さんのもとに戻ってくるタイミングで「おいで」と声かけをし、手をたたいてほめ、完全に戻ってきたらさらに褒めるということを繰り返すと、「おいで」の練習にもなります。
あるいは、小型犬限定となりますが、こんな遊び方もあります。
おもちゃに夢中になっているところで、飼い主さんが床に座り足をのばします。そして、片方の膝を少し立ててください。
犬の前でおもちゃを膝を超えるように動かします。するとつられてわんちゃんがジャンプします。この時、「ジャンプ」と声をかけてください。こうしていくと、遊びながら「ジャンプ」も習得できるようになります。
犬によっては飛び越えられなかったり、膝が高すぎると無理をしたり飛びつく癖がついてしまう場合もありますので様子を見て加減して下さい。
おやつ当て
犬の嗅覚、食欲を使った遊びです。おやつが好きな犬におすすめです。
まず、犬の好きなおやつを用意します。飼い主さんはおやつを手にし、犬をお座りさせてください。
そして、犬に見えないようどちらかの手におやつを持ちます。そして、犬の前に「どっちだ?」もしくは「探して」といって、両手を前に出します。
この時、手の形は甲が上になるようにし、じゃんけんのグーをイメージしてください。犬は人間よりもはるかにすぐれた嗅覚をもっていますので、一生懸命に両方の手のにおいをかぎ分けます。
おやつの入っている手がわかった時点で、犬は飼い主さんのグーの手を開けようと懸命になるでしょう。そこで、「いい子!」など褒めておやつをあげます。
最初の掛け声を「お手」や「おかわり」にすれば、こういった芸の練習にもなりますね。
犬と室外で遊ぶ時のおすすめの遊び2選
フリスビーやボール投げ
屋外では犬を思い切り走らせてあげたいですよね?
シーズーやパグなど短頭種には不向きですが、コーギ―など牧羊犬にルーツを持つ犬やプードル、中・大型の犬は特に、フリスビーやボール遊びが得意ではないでしょうか。
フリスビーを犬が地面に着く前にキャッチすることはとても難しく練習が必要ですので、まずは投げてとってきてもらう、戻ってきたら褒める、の繰り返しで遊んで行きましょう。
ボールの場合も、犬用のボールが沢山売られていて、跳ねる方向がコロコロ変わっていくものもありますので色々試してみたいものです。
フリスビー、ボール、どちらも買う際にはわんちゃんの体型にあったものを選び誤飲がないように気をつけましょう。そして遊ぶ際にはドッグランなど決められた場所でない限りリードは必ずつけるようにしましょう。伸縮性のあるロングリードがお勧めです。
また、飛距離には注意してください。周囲の人や犬にぶつからないよう安全に注意しましょう。
そして、プラスチック製のフリスビーで遊ぶ際には注意が必要です。ある程度使うと亀裂が入る場合があります。亀裂をそのままにしておきますと、犬が咥えた際に口を切ってしまうということがあります。
使用後には必ず確認が必要です。同時に、フリスビーの素材も様々ですので安全に配慮してソフトな素材のものを選ぶのも一つの手です。
トンネルくぐり
犬の屋外競技として有名なアジリティ。そのコースの一つにトンネルがあります。
最近では、屋外で使用できるおりたたみのトンネルが販売されています。初めはトンネルの前でわんちゃんをお座りをさせ、トンネルの出口の方から呼んでみます。
中をくぐって飼い主さんの方に来たら褒めます。くぐる際には、「くぐれ」など指示語を出すのも良いでしょう。たいていの犬は、トンネルを避けて飼い主さんのもとに来ることが多いようです。
その場合、大好きなボールやおもちゃを見せ、トンネルを通るように投げます。すると、追いかけるように犬もトンネルをくぐるようになります。うまく誘導してくぐれるようになれば成功です。活発な犬には是非おすすめの遊びです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。犬との遊び方には、決まった型はありません。犬が本来持ち合わせている能力を発揮できるよう、犬の性格を見ながら上手に遊んでコミュニケーションを深められると良いですね。
ユーザーのコメント
40代 女性 デコポン
30代 女性 KEI
若い時は、ボール投げ&キャッチ等のアクティブな遊びをよくしていました。今現在はシニアなので、せいぜいタオルの引っ張りっこですが、昔のように本気で引っ張ると歯茎から血が出るので、ゆるく引っ張るようにしています。
でも、いくつになってもワンコは遊びたいと思いますし、認知症予防にもなるので刺激は必要だと思います。
年齢に応じた遊びで、飼い主とコミュニケーションがとれたらいいですね!
30代 女性 まみこ
遊びながらコミュニケーションも取れて、上下関係を認識させることにも繋がるので、犬だけではなく人間にとっても嬉しいことだと思いました。
女性 かふぇおれ
それ以外では基本寝ている事が多いですよね。
我が家には二匹の愛犬がいますが一匹は療養中で目も見えなく、今ではゆっくりお散歩するのがギリギリなため、遊んだりが出来ませんが、もう一匹はパワフルやんちゃで遊んで構って〜と、遊ぶの大好き!食べるの大好き!人が大好きなんです。
ドッグランなんかに行っても私のそばを離れず、他のわんちゃんがいると怖がる為外でのお遊びはあまり経験がないですが、お家の中では引っ張りっこや、簡単なドッグダンスや、おもちゃを投げて〜やオヤツを使った遊びをしています。
引っ張りっこに関しては、人が勝って終わると言うのは〝上だ下だ〟と特に意味はないそうです。
わんちゃんによっては、最後は奪われると思ってしまうようなので、引っ張りっこ遊びに関しては最後は〝はい〟とわんちゃんに渡したり、最後は離した瞬間にオヤツをあげ、それを終わりにするなどした方が良いそうです。(咥えているものへの興味をそらすといいみたいです)
オヤツ当ては、必死になりクンクン当ててくれるので手軽で楽しく遊べますよね♪ダイエット中のわんちゃんなら、1日ぶんのご飯から、遊びぶんをあらかじめ取り分けておけば、オヤツを使わなくて済むのでダイエットの邪魔になりません。
我が家では昔いぬの幼稚園に通っていた際に習ったドッグダンスもやったりします。定期的にしかしないので、習っていた頃よりもトリックの出来具合いも違いますが、愛犬が楽しく遊べてるなら何でもおっけーです!
多頭飼いなので、先住犬が病気になる前は二匹でおもちゃの取り合いや引っ張りっこや追いかけっこなど遊んでいました。懐かしいなぁー。
犬種や性格にもよりますが、年齢と共におもちゃで遊ぶ事も、飼い主さんと遊ぶ時間も減ったり、遊ぶ内容も変わってきますよね。
なかなか毎日は続けられないかも知れないですが、遊べるうちにたくさん遊んであげて愛犬の喜ぶ姿を記録してあげると良いと思います♪
オヤツ当てなんかでしたら、1分あれば出来ますしおすすめです。
わんちゃんにとって飼い主さんと過ごす時間が全てです。パートナーとして幸せな時間をたくさん過ごさせてあげたいなぁと思います。
女性 たんぽぽ