犬の体の異常にいち早く気づいて対応しましょう
毎日、愛犬と過ごす時間が長い飼い主さんは、愛犬のちょっとした変化にも気づきやすいですよね。でも、お仕事などで忙しく、コミュニケーションをとる時間が限られている飼い主さんも少なくないと思います。
犬の体の異常とひとことで言っても、ストレスからくる体調不良や、内臓疾患などの病気、また、犬種によっては発症しやすいヘルニアや関節痛など、様々あります。私たちのように「お腹が痛いよー」などと、言葉で伝えることができない愛犬。体に異常が出ているときのサインを見逃さず、いち早く対応してあげましょう。
犬の体に異常が出ているときのサイン4つ
1.お散歩を拒否する
多くの犬にとってお散歩は、一日の時間の中でも大好きで大切な時間になります。運動のためにはもちろんですが、外の空気を吸い、お日様を浴び、たくさんのニオイを嗅いで様々な刺激から好奇心を満たします。そんなお散歩に行きたがらないときは、体に何らかの異常があるときかもしれません。また、散歩中に突然歩かなくなるのも何か理由があってのサインかも。
お散歩に行く前から拒否をするときは、単純に前日のお散歩量が多かったり、睡眠時間が不足したりしているせいで疲労が溜まっているだけの可能性もあります。しかし、体調不良や関節の痛みで、歩きたくないのかもしれません。
関節に痛みがあり炎症を起こしているときは、歩き方がいつもと違うはず。歩き方に異常はないか、また座っているときも、いつも通り座れているか確認しましょう。後ろ足の関節に痛みがあるときは、上手にオスワリをすることもできないはずなので確認してみてください。
また、お散歩中に突然歩かなくなった場合は、何か鋭利なものを踏んで怪我をしている可能性もあります。特に日頃はお散歩が大好きで、元気いっぱいに歩くタイプのワンちゃんが、お散歩を拒否したり、急に歩かなくなったりしたときは、何らかの体に異常が出ている可能性が高いと思います。体の隅々までチェックしてあげましょう。
2.震えている
犬も人間と同じく、寒くて震えることもあるのですが、体に異常があって震えることもあります。寒くない季節にあきらかに震えているときは、体に異常があるサインかもしれません。
体の異常で震える場合の理由は、多くが「痛み」になります。犬は痛みに強い動物と言われていますが、あまりの強い痛みに耐えきれず震えてしまう子は多くいるようです。その他、犬が震える理由は恐怖心や警戒心、また高齢による筋力の低下などが考えられます。これらの理由が当てはまらない場合は、どこかに強い痛みがあるのかもしれません。
3.ゴロゴロ転がる頻度が高い
愛犬がカーペットやソファなどに、ゴロゴロと体をこすりつけるように転がることはありませんか?通常、この行動は嬉しいことがあったときや、楽しいことがあったときに行うことが多いように感じます。我が家の愛犬は、お散歩からの帰宅後、また、ご飯やちょっとした特別なオヤツの後にソファでゴロゴロ転がっています。その他の理由としては、ストレス発散や遊びの一環、マーキング行為や害虫を駆除しているとも言われています。
犬の習性としてはごく普通の行為で、我が家でも日常的にみられる行動ですが、いつも以上に頻度が高く体を強く当てるように転がっていたり、体のどこか一部を中心にこすりつけたりしているときは、皮膚トラブルが起きて痒みがある状態かもしれません。乾燥する季節の皮膚トラブルや、アレルギーなども考えられます。被毛をかき分けて、皮膚の状態を確認してみましょう。
4.自分の体を異常に舐める
自分自身の体を舐めている愛犬を見たことがある飼い主さんも多いと思います。犬も自身で毛づくろいをする動物なので、短時間舐めているぶんには何の問題もありません。しかし、ある一定の場所だけを頻繁に舐めてるようであれば、皮膚トラブルやストレスを感じているサインかもしれません。
一定の場所だけを舐めている場合は、その箇所をしっかり確認してみましょう。トラブルや皮膚病を起こしている場合は被毛が抜けていたり、皮膚がただれていたりするなどの症状があるはずです。
また、ストレスを感じているときも犬は体を舐めてしまいます。今までよりも舐める頻度が高くなり、それが長時間続く。また一日に何度も繰り返し舐め続けているようであれば、精神的なストレスがあるのかもしれません。
まとめ
家庭犬は生活のすべてを飼い主さんに依存している動物です。そんな愛犬の健康管理は、飼い主さんのお仕事ですよね。上記でご紹介させていただいた以外でも、お散歩中の歩き方に違和感がある、ご飯を食べない、など分かりやすいサインも多くあると思います。愛犬自身の性格を踏まえた上で、日頃の生活では見せない行動をとることはないか、しっかり確認しながら過ごしましょう。