犬がくるくる回る理由1：安全を確認している
犬の不思議な行動の1つともいえる『同じ場所でくるくる回る』という行動には、いくつかの理由があるそうです。例えば、トイレをする前や寝床でクルクル回るという行動は、普段の生活でもっとも見る機会がある『犬が回る』シチュエーションとなり、そういったときは『安全確認』をしている可能性が非常に高いといえるでしょう。
犬は自然の中で暮らしていたときから、眠る前やトイレをする前になるとその場を何回もくるくる回って、その場所に敵がいないかどうか確認していたそうです。一番無防備になるとき……眠っているときやトイレをしているときに襲われないための犬なりの知恵といえますね。
そんな厳しい環境で過ごしてきた犬の祖先の行動が、現在の犬にも名残として残り、今でもトイレをする前や眠るときになるとくるくる回ることがあるそうですよ。
犬がくるくる回る理由2：嬉しくてくるくる踊っている
外出から帰ってくると、くるくる回りながらお出迎えしてくれる。オヤツをもらえると分かるといつもクルクル回りながらはしゃぎだす。そんな愛犬の姿を見たことがある飼い主は、とても多くいらっしゃることと思います。犬がお出迎えしたり食べ物をもらうときにくるくる回ったりする場合は、ご想像の通り『嬉しい気持ちになっている』といえるでしょう。
私たち人間も興奮するほど嬉しい気持ちになると、思わず踊ったり体や手を大きく動かして喜んだりすることってありますよね？犬も同じように、嬉しさのあまりテンションが上がってくるくる回らずにはいられない！という状態になっているのです。なんとも愛くるしい姿といえますね。
犬がくるくる回る理由3：お尻周りに異変を感じている
トイレの後や、ふとしたときに愛犬が後ろを気にするようにしながら回ることがある。そういったときは、お尻周りに何らかの異変がある可能性があります。例えば、ウンチをした後にウンチのカケラがお尻にまだ付いていて「お尻が気持ち悪いよ～」となっていたり、お尻周りにケガやできものがあって気になっていたり。
なかにはガムテープなどのゴミが身体にひっついていて違和感を抱いている……なんていうケースもあるそうです。愛犬がどこか焦ったようにくるくる回る場合は、特にお尻周りに異変を感じていることが多いといえるでしょう。
犬がくるくる回る理由4：ストレスや不安を感じている
愛犬がいきなりどこか落ち着きなく、くるくる回る。同じ場所を何度も行ったり来たりする。そんな場合はストレスや不安を感じている可能性が高いといえます。ストレスを感じているときはしっぽを追いかけるようにして回ることが多いそうで、酷い場合だとしっぽを噛むという自傷行為をすることもあるそうです。
例えば、雷の音などの犬が恐怖を感じやすい音を聞いたときや、環境に変化が生じたときに尻尾を追いかけるようにくるくる回るのでしたら、それらが原因となってストレスや不安を感じているといえ、何らかの対策をとって問題を解決してあげる必要があるといえるでしょう。
犬がくるくる回る理由5：病気の可能性
同じ場所でくるくる回る、という行動は病気のサインとして知られていたりもします。例えば、『認知症』や『脳腫瘍』、神経症状が起きる『内耳炎』。不安やストレスが原因となる精神的な病気などなど。主に脳や神経系、心の病気などを発症することで『くるくる回る』という行動をすることがよくあります。
いきなりくるくる回るようになった。愛犬がくるくる回る原因がハッキリ分からない。といったときは何らかの病気になっている可能性がありますので、少しでも気になった場合は病院に連れて行って診察を受けることをおススメします。
まとめ
犬が同じ場所でくるくる回るときは、主に以下の理由が考えられます。
- 安全確認をしている
- 嬉しさを表現している
- お尻の周りに異変を感じている
- 不安ストレスを感じている
- 病気になっている
それぞれの状況によって意味が大きく異なるといえますので、愛犬がくるくる回るときはそのときの状況をよく見るようにしてみましょう。きっと愛犬が回っている理由を知ることができることと思いますよ。
