犬の震えが止まらない!3つの原因と対処法について

犬の震えが止まらない!3つの原因と対処法について

愛犬が突然震え始めたらどうしますか?特に震えが止まらない時はとても心配になってしまうと思います。この記事では犬の震えが止まらない時にするべき対処法をご紹介いたします。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

犬が震えるが止まらない原因

ブランケットに包まれる犬

犬が震えてしまう原因は多くあるようです。小型犬や短毛種など寒さに弱い犬種は、寒くて震えることも。また、恐怖や不安など精神面から震えるということもあるようです。特に心配なのが命にかかわる病気によっての震えになります。

①「寒さ」による震え

人間も寒いときに震えてしまうのと同じように、犬も寒いと震えます。冬のお散歩で愛犬が小刻みに震える姿を見たことがある方もいるのではないでしょうか。犬はもともと体温調節が得意ではありませんが、季節の変わり目は特に体温調節がうまくできません。気温が急激に下がり始める秋の終わり頃は寒さで震えることも多いでしょう。特に小型犬や短毛種は寒がりな犬種が多いので、防寒対策を考えてあげましょう。

②「恐怖心・不安」からくる震え

犬も個体ごとに苦手な物や人、場所などがあり、その状況と接すると恐怖感や不安感で震えることがあります。我が家の愛犬はなぜかマンションのベランダに出ると震えるので、ベランダが苦手なことが分かります。個体ごとに恐怖や不安を感じる苦手な物は様々ですが、雷や花火などの大きな音が聞こえてくると震える、また動物病院が苦手な子は怖くて病院に着くと震えてしまう子もいるようです。

③「体調不良」による震え

身体に何らかの異変があり震えてしまうこともあります。高齢や運動不足による筋肉量低下も原因として考えられますが、大至急、獣医さんに診察をしてもらう必要がある病気の可能性も否定できません。

  • 強い痛みによる震え
  • 中毒症状
  • 感染症
  • てんかん

犬は痛みに強い動物ですが、我慢しきれないほどの強い痛みを感じると震えが止まらなくなることがあります。ヘルニアや関節炎、また飼い主さんが気づかないうちに骨折や脱臼をしているかもしれません。嘔吐や下痢の症状がある場合は、内臓疾患の可能性もあります。

犬は食べてしまうと中毒症状を引き起こしてしまう食べ物がいくつかあります。玉ねぎやチョコレート、カフェインが入っている飲物など、意外と多く存在します。中毒症状に痙攣や振戦など身体に震えがおこることも。震えると同時に下痢、嘔吐、泡をふくなどの症状が見られたときは中毒症の疑いがあります。

犬も感染症により人間の風邪のような症状が出ることがあり、発熱してしまうことがあります。発熱すると身体が震えることも。その他、呼吸が荒くなる、身体が熱くなるなどの症状が見られ食欲減退にも繋がっていきます。

様々な発作を引き起こす脳の病気のてんかん。痙攣も症状の一つです。頻繁に身体の震えや痙攣を起こす子は、てんかんの可能性も否定できません。

犬の震えが止まらない場合の対処法

床に伏せて寂しげなラブラドールレトリバー

①「寒さ」で震えが止まらない場合の対処法

愛犬が寒くて震えているときは、室内を暖かく保ってあげることはもちろんですが、もし愛犬さんが嫌がらないようだったらお散歩時には洋服を着せて防寒対策も行ってあげましょう。

室内に関しては、愛犬がいつも過ごしている場所の温度を適温に保つように心がけましょう。体高が低い犬は気温が低い床の上に常にいることが多いので、私たち飼い主より寒い場所でくつろいでいる可能性もあります。小さめのヒーターなどを用意してあげると自ら温まりにいきますよ。

また、お散歩時はニットやフリースなど保温性の高い洋服や、風邪を通しにくい洋服を着せてあげると防寒になります。室内で身体をヒーターやブランケットなどで温めても、震えが全く止まらないときは低体温症の可能性があります。すぐに病院で診察してもらいましょう。

②「恐怖心・不安」から震えが止まらない場合の対処法

愛犬が苦手と感じる物の影響で震えが止まらなくなってしまっているときは、その対象と距離を置き、遠ざけることで震えは止まるでしょう。近隣で行われている工事などの騒音や、花火の大きな音は防音効果のあるカーテンなどを利用すると、音を少し遮断することができます。
恐怖心や不安な気持ちから震えているので、飼い主さんがそばに居て優しく撫でてあげるだけでも落ち着く子もいます。愛犬が震えているときはできるだけ一緒に過ごしてあげましょう。

③「体調不良」で震えが止まらない場合の対処法

明らかに寒さや精神面以外の原因で愛犬が震えているときは、何らかの体調不良、もしくは病気の可能性があります。まずは落ち着いて愛犬の状態をしっかりと観察し、すぐに動物病院で診察してもらうか、電話で獣医さんに指示を仰ぎましょう。
体調不良や病気による震えは、命に関わる可能性もあるので、速やかな対応が重要です。夜間であったとしても必ず病院に連れて行ってください。

まとめ

犬用のベッドでくつろぐ二頭の犬

愛犬が震えだしたら皆さん驚いてしまいますよね。寒さによる震えや、精神面からの影響による震えは、急に重篤な症状になることはほとんどありませんが、病気による震えは緊急性があるものも少なくないようです。日頃から愛犬がどんなときに震えるのかしっかりと確認しておくと、病気による震えなのか生理的なものなのか判断しやすいと思います。

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