犬のマズルコントロールって?本当に必要なの?

犬のマズルコントロールって?本当に必要なの?

少し前までは服従訓練において欠かすことができないと考えられていた「マズルコントロール」。しかし最近では本当にマズルコントロールが必要なのか?という懐疑的な意見も出てきています。ここでは犬のマズルコントロールの必要性について改めて考えてみたいと思います。

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犬のマズルコントロールとは?

犬の鼻とマズルのアップ

そもそもマズルコントロールとは、犬のしつけをする上で主従関係や上下関係をしっかりと築くために有効だとされているトレーニング方法のひとつ。元々は母犬が子犬のしつけをする際、口吻=マズルを軽く噛む行為をしており、群れ社会の中でも上位の犬が下位に犬のマズルを噛んだり、上から手をかけたりすることで上下関係を示していたと言われています。

犬の社会ではマズルに手をかけられたり押さえられたりすることを抵抗せずに受け入れた場合、その相手の犬の方が上位またはリーダーであると認めていると考えられていることから、人間がしつけをする際にも真似をすることで利用してきたのです。特に子犬や飼い始めたばかりの犬との関係性をつくるため、しつけの導入として取り入れられることが多く見られます。

犬のマズルコントロールは必要なの?

飼い主の膝の上にあおむけで寝かされているパピー

犬のマズルコントロールは、トレーニングや訓練に関する世界で非常に広く広まっています。犬の習性を利用した効果的な方法として、チョークカラーなどを用いて行う強制訓練の場だけでなく、子犬を対象にしたパピーパーティーや“ほめるしつけ”を主としているトレーニングスクールなどでも実施されています。

しかし、近年では「マズルコントロールは本当に必要なのだろうか?」という意見が出てきているのです。その理由として特に日本のペットショップで販売されている子犬のように生後間もなく親兄弟から引き離されている犬の場合、母犬などからマズルコントロールをされた経験がほとんどないことがあります。その場合、人間がマズルコントロールをしたところでその意味を理解できず、ただ不快さだけを感じさせてしまうということも考えられます。

また、マズルコントロールの意味をしっかりと理解せずに間違った使い方をしてしまっている人がいるのも問題です。本来マズルコントロールはマズルをつかんだり触ったりすることに慣れさせたり徐々に受け入れさせたりするものですが、叱るためにマズルを強くつかんだり、強引に押さえつけて抵抗できないようにしたりするという方法が見受けられます。
これらは単純に犬に痛みや不快感を与えるだけで飼い主に対する信頼をも失わせてしまいます。また、人に対して不信感を持っている警戒心の強いタイプの犬などに行うと、それらを助長してしまうこともあるでしょう。

犬のマズルを触る練習はしておくべきだ

歯のチェックをされている犬

「自分がリーダーである」ということを誇示するためのマズルコントロールは必要ないと思いますが、実は人間が行うマズルコントロールにはもうひとつ重要な意味があるのです。

それは、マズルつまり口の周りや口の中などを触られることに慣らしておくということです。寿命が延びている犬にとって歯のお手入れは人間同様とても大切なことです。しかし、口の中を触られたり歯磨きをされたりすることを嫌がる犬は少なくありません。
そのため、小さなうちからマズルに触ったり口の中を自由にチェックしたりできるように慣らしておくことは、犬の健康を守るためにも必要なこと。マズルコントロールはその練習として役立つと考えられているのです。決して強引に押さえつける必要はなく、子犬のうちからマズルを優しくなでたり軽くつかんだりすることに慣らしておくと、歯磨きや病院の診察時にも抵抗なく受け入れてくれるようになるのです。

まとめ

笑顔の女性と向かい合う犬

最近では犬のしつけにおいて主従関係や上下関係はそれほど重要ではない、と言われるようになってきています。肉体的にも精神的にも押さえつけるようなしつけは不要で、大切なのは信頼関係を築くことであると考えられているのです。
そのため、上下関係を明確に示すためのマズルコントロールもそれほど重要視されなくなってきます。マズルコントロールを行うにしても、犬の気質や性格に合わせて的確・正確な方法で行わなければ意味を成しません。簡単そうで意外と難しいマズルコントロールは、家庭内のしつけにおいては必ずしも必要ではないのかもしれません。
ただし、口の周りや口の中を飼い主さんがきちんと触り、チェックできるように慣らしておくということはとても大切です。そういった観点からは、犬のマズルを日頃から自由に触れるようにしておくことは必要だと思います。

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