アニマルコミュニケーションが私に教えてくれたこと

アニマルコミュニケーションが私に教えてくれたこと

何が根拠かは分らない・・・けれど、犬のほうから飼い主に選ばれてしまった! 愛犬との出会いで、そんな印象を抱いた飼い主さんは、実は意外と多いのではないでしょうか? 私自身が経験したささやかな、そしてちょっと不思議なできごとについて記してみました。

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茶色い絨毯の上でこっちを見ている

出会った時から・・・

今、私の足元で寝そべっているポメラニアン。保護ネームはシンバ。繁殖業者からレスキューされた繁殖犬です。

ボランティアとして保護犬たちの世話に通う中、あることに気づきました。いつも私を見上げている。まっすぐ、目をそらすことなく。そして、前脚を私のほうへ伸ばしてくる。

そこには他にも複数頭の保護犬がいて、みな、優しい里親さんのもとへ送り出すのが前提。

「ここで特別な関係を築いてはいけない」という思いもあり、淡々と必要な世話をし、どの子にも平等に接して特別扱いはしなかったつもり。

なのに、シンバだけが他の保護犬たちと違う・・・、いつも私を目で追っている。順番に他の犬達の散歩に出ると、必ず彼だけが、入り口でジッと帰りを待っている・・・。

「一緒に連れて行って」

ボランティア先から帰る時にはいつも、背後から「一緒に連れて行って」と言われている気がしました。それは私の思考とは異なり、不意に頭の中に入り込む感じ。
振り向くと、他の保護犬達が気ままに遊んでいる中、やはり彼だけがチョコンと座って、ジッとこちらを見つめている・・・こんなことがずっと続きました。

私としては、既に先住犬がいるのと、犬は1頭飼いと決めていたので、この犬を自分のもとへ迎えるつもりは、ギリギリまで全くありませんでした。

ただ、どうしても「一緒に連れて行って」の言葉と、あのまっすぐな視線を無視できず・・。足が先天的疾患で不自由だったこともあり、フロアで元気に遊ぶ他の保護犬達とペースが合わない印象を受けたので、短期預かりを申し出たのですが、紆余曲折を経て結局は正式譲渡に至りました。

今振り返っても、情がうつった、というのとは違い、この犬に選ばれてしまった、といったほうがしっくりくるのです。

里親になって・・「なんでこんなにイイコ???」

家に迎えても、相変わらず私をジッと見つめ、手を伸ばして来る。その手を取ると、ふっと力を抜き目を細める・・・それが何を意味しているのかはわかりません。

お手をしている

爪切りではパニックになり、トリマーさんを咬んだこともあるのですが、私がする時には手に歯が当たる寸前でハッとして、自制心を働かせるのが伝わってきます。

どれだけ興奮して口を当ててきても、毎回こんな調子で、私自身は一度も咬まれたことがありません。

いたずらの最中に「No!」と言えばすぐやめる、草地で放せば、はしゃいで向こうまで走って行っても「おいで!」のひとことで、ワーッと全速力で戻って来る。
特にトレーニングしたわけでもないのに、なぜこんなに聞き分けが良いのか不思議で仕方がありませんでした。

アニマルコミュニケーションで確かめる!

ナゾを晴らすべく、ご縁のあった方にアニマルコミュニケーションを依頼してみました。
アニマルコミュニケーションとは動物と潜在意識のレベルで対話すること。

数日後に送られてきたレポートの内容は、何となく感じていたことを裏付けてくれるものでした。

「なぜいつも私を見つめていたのか」の質問には「連れて行ってほしかった。抱っこしてほしかった」と。

実はボランティア先で世話していた時、折りにふれて「抱っこ」と言われている気もしたのですが、「ああ、ホントに抱っこしてほしかったんだ〜」と・・・。

その他には、不自由な足のこと、その足をかばうために生じている体の様々なバランスの悪さも、日頃私が目にしている通りのことがレポートの中で述べられていました。

私から先方へは、最小限の情報しか伝えていません。

芝生の上で遠い目をしている

犬は飼い主を選んでいる?

多くのアニマルコミュニケーションを行ってきたその方によれば「犬は最初に出会った瞬間に「あ、この人!」とわかるようですよ」とのこと。

シンバの言葉を借りれば「大好きだ!と思った。行きたいと思った!」のだそう。
あんなにそっけなく接していたのに、いったい私の何を見て「好き♡」になってくれたものやら・・・。

実は、先住犬との初顔合わせでも、シンバの「連れて行って!」と似たことがありました。いきなり飛びついてきて足もとで転げ回り、「待ってた!会いたかった!」という言葉が頭の中に飛び込んできたのです。

いまだに不思議な感覚です。

保護犬ボランティアに関わった時期、里親希望のご家族が「あの子にしようか、でもこの子もいい子だし・・・」と、人懐っこい保護犬たちを前に散々悩む様子をかたわらで見守りながら、「ああ、この子はもうこの人たちに決めたんだな」と感じた子が、やはりその家族に迎えられて行くのを目にしてもきました。

そう感じた根拠は、その子たちは、必ず最初に抱き上げられ、そして抱き上げられると安心しきった表情で体をゆだねていたから。

「袖擦り合うも他生の縁」は、相手が犬でも同じなのだと、しみじみ思います。

見えない絆が確かに存在すること、犬達は人間以上にそれをわかっているのではないかということ・・・。

それらを感じるたび、犬という動物に対し、ひいては命そのものに対し、謙虚な気持ちにならざるをえないのです。

遠景。砂浜で2匹と

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ユーザーのコメント

  • 投稿者

    女性 ふー様

    我が家の娘も保護施設からです
    先住犬が17歳で虹の橋を渡って逝ってしまい本当に毎日が辛くて、辛くてその時目にした里親サイト、早速連絡をしてサイトに載っていた子に会いに行きました
    ついた早々お出迎えしてくれた女の子、側から離れない、座っていると膝に乗ってくるそれが今の我が家の愛娘です
  • 投稿者

    女性 せとか

    犬との出会いは不思議なものですね。多くの飼い主さんが、犬を飼う時に、この子だと直感が働いたと言います。運命的な出会いというやつでしょうか。私の場合は、主人が犬を急に連れて帰って来たので、そういったものはないと思っていましたが、今では主人を足掛かりにこの子は私に会いに来たに違いないという思考回路になるほど、愛犬が大切な存在です。
    アニマルコミュニケーターに関しては懐疑的な立場ですが、以前アニマルコミュニケーターをやっているという方がうちの犬を見て、この子は可愛いと言われるより、賢い、頭がいいって言われた方が嬉しいみたいと言われ笑ってしまいました。本当にそうなんです。仔犬のしつけの際に、そういって褒めて育てたからかもしれません。
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