愛犬がよく水を飲むようになった!症状から考えられる病気

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愛犬がよく水を飲むようになった!症状から考えられる病気

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命を支えるために重要な水。毎日当たり前のように飲んでいますが実は犬が水を大量に飲むことは病気のサインでもあるのです。なぜ病気になると水をたくさん飲むのか?その原因と考えられる病気についてです。

記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

愛犬が急に水をたくさん飲むようになった

食器に入った水

犬の体重の60~70%程度は、水分で占められており、生きていくためには必要不可欠な物です。これは、人間も同じですよね。

体の中の水は基本的に、血液やリンパ液、細胞の中などに存在し、水分を飲んだり、食物から体内に取り込まれます。
また、炭水化物、脂肪、たんぱく質がエネルギーに分解されるときの反応で、水分(代謝水)が体内に生じます。

そしてこの大切な「水分」は、体内から「10%」不足するとけいれんが起こり、20%以上不足すると死を招くことさえあるのです。

我々生き物にとって、水はまさに「生命線」。今回はそんな水について詳しく説明していきたいと思います。

水の必要量とは?

尿や便、呼吸、下痢や嘔吐などにより、失った水分を補えることが大切です。犬の健康状態、食事、運動量や気候によっても水分要求量は変化します。

では具体的に通常、犬が1日に必要とする水の量とはどのくらいなのでしょうか?

体重3㎏の小型犬で150cc、10㎏の中型犬で500cc、20㎏の大型犬で1000cc、30㎏の大型犬ならば1500ccと言われています。

※もちろん、これも犬の状態や生活している環境によって変わるものであり、あくまで目安です。

水をよく飲む理由について

水を飲むバーニーズ

毎日の飲水量は尿を作る腎臓やのどの渇き、腎臓での水分再吸収をコントロールするホルモンの働きで決まるそうです。食べ物の種類や気候など生活環境によって飲水量が変わり、特に犬の場合は、運動量が多くなると飲水量が増えます。

ではそれ以外で水をたくさん飲むようになったとしたらその理由は何なのでしょうか?

  • 腎臓で水分量のコントロールに異常が起こり体内の水分が不足している
  • 薬の副作用
  • 腎臓に関連する病気
  • 精神的な影響

このようなことから異常に水をたくさん飲んでしまうという理由が考えられます。

症状から考えられる病気一覧

では、愛犬が水をたくさん飲むようになったときその症状から考えられる病気とはどのようなものなのでしょうか?その一部をまとめてみました。

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糖尿病

症状

初期では症状があらわれることは少ない。病状がかなり進行してから多飲多尿(たくさん水を飲んでたくさんの尿をする)などの症状があらわれる。また食欲がありきちんと食べているにも関わらず体重が減少する場合もある。

概要

膵臓にあるランゲルハンス島から分泌されるインスリンの作用不足による病気。糖質、脂質、たんぱく質の代謝に影響を及ぼす。遺伝的素質や自己免疫反応、微生物感染が原因。肥満やストレス、食べすぎ、加齢などの環境も原因となる。

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

症状

多飲多尿は必ず見られる症状。他には失禁、食欲が異常なほど旺盛、腹部膨満(お腹が目立つように膨れる)、体全体に左右対称のかゆみのない脱毛、他には運動をしたがらない。息切れ、筋力の低下なども。

概要

副腎皮質からコルチゾールが過剰に分泌されることによって発症する病気。自然に発症するものと他の病気に伴って発症するものがある。

副腎皮質機能低下症

症状

食欲低下、元気消失、嘔吐、下痢、多飲多尿、低血糖症。急性の場合はショック症状を起こす。

概要

副腎皮質から分泌されるホルモンの分泌低下、または欠乏によって起こる病気。副腎皮質が破壊または萎縮しているものと、脳の下垂体や薬などが原因とするものに分かれる。

腎不全

症状

急性腎不全では食欲不振、嘔吐、下痢を繰り返し脱水症状を起こす。慢性腎不全では食欲不振、元気がない、痩せる、多飲多尿、嘔吐、下痢などの症状を起こす。

概要

急性腎不全は腎臓に流れる血液の量が減少することによって腎臓のろ過機能(体にとって不要なものを排出する働き)が低下するか、尿路(尿管、膀胱、尿道)に閉塞や漏出などの障害によって尿が体外に排出されないことが原因となり起こる病気。
慢性腎不全は多くの場合は原因不明だが急性腎不全が慢性腎不全に移行したり、加齢による腎臓の細胞の萎縮などが原因で起こる病気。

子宮蓄膿症(避妊していない雌犬)

症状

元気消失、発熱、食欲不振、多飲多尿、外陰部からの膿、外陰部の腫れ、お腹が膨れ垂れ下がる。

概要

子宮内部に膿がたまる病気。大腸菌、レンサ球菌、ブドウ球菌などの細菌が感染することが原因。

まとめ

診察を受ける子犬

糖尿病やクッシング症候群はホルモンの異常による病気で薬を飲ませたり、生活改善が必要となったり、急性腎不全の場合は、程度によって予後は変わりますが死亡することもあります。子宮蓄膿症は避妊手術を受けてない雌に限られますが内服薬やホルモン治療だけでは再発をすることが多い病気で、外科手術可能ならば行ったほうが良い病気です。

初期には症状がでないものもあり、いずれも厄介な病気ではありますが異常なくらいにたくさん水を飲む、そしてたくさんのおしっこをするという共通したわかりやすい症状がでる病気でもあります。
もし、愛犬が水を飲みすぎている…なんか様子がおかしいな…と感じたら迷わず病院で診察を受けるようにしましょう。

▼犬の病気を症状や病名から調べる▼
犬の病気大辞典!知っておきたい基礎知識

ユーザーのコメント

  • 20代 女性 もみじ

    この記事を拝見して、病気が原因で水をよく飲むようになることもあるのだと知りました。うちの子は結構お水を飲んでくれる方だと思いますが、病気が隠れていることもあるので、飲む水の量とおしっこの量には気を付けてあげようと思います。

  • 30代 女性 リル

    水をよく呑むのは新陳代謝がよく、体にとっても健康的な事とばかり思っていました。しかし、この記事を見る限りではそうでもないみたいですね・・・。水を飲まない事ももちろん危ない事ですが、飲みすぎるのも様々な疾患のサインなんだと気づけました。
  • 30代 女性 れな

    愛犬の飲む水の量は、ハッキリと把握するのは難しく思えますが、1日の初めに入れる量をまず覚えておき、どこまで減ったか、どの位追加したかなどを把握することで飲んだ量を知る事が出来ますね。お散歩の際もどの位途中で飲んだかをチェックして、トータル1日でどの位飲むのかを知り、あまりにも多飲が感じられる際は病気の可能性も視野に入れなければいけないです。腎不全や糖尿病等のサインだとしたら、早めに獣医さんに診察してもらう事で愛犬を救える近道となるので、普段からよく観察したいと思いました。
  • 10代 女性 希衣

    愛犬も家に来た時は、冬だったせいもあるのかあまり水分を取りませんでした。しかし、最近は暑いせいか良く水分を取ります。心配だったので、病院の先生に診て頂き問題ありませんでした。季節的な分もやはりありますが、心配な時は再度病院に行きたいです。
  • 30代 女性 よっしー

    わんちゃんが水をよく飲むのにはいくつか理由があります。まず暑い時など失った水分を補う為の水の摂取です。夏などはとくに人間同様のどが渇くので飲む量が増えます。また、緊張状態の時などもいつもより増えます。ですが、わんちゃんが水をよく飲む場合病気のサイン、初期症状なこともありますので普段からよく様子を見ていつもと違うのか、とくに問題はなさそうか見極めてあげることがとても大切です。やたら飲むなと感じたらまずはお医者さんに相談してみてください。
  • 50代以上 女性 ヨシヨシ

    9歳4キロのヨーキーです
    が、現在、糖尿病と診断された時には3.2キロに減り背骨が出ているようなガリガリになりました。
    昨年の30日あまりに大量に水を飲み
    食欲が旺盛なのになんだか痩せてきたなと
    思いかかりつけの病院で診察してもらって病気が発覚しました。元気印の子だったのでとても驚きました。今1日1回のインシュリン注射を自宅でうち3日後にまた病院に行くという指示が出て様子を見ているところです。
  • 女性 匿名

    約3か月前からチラージンsとアドレスタンの薬を飲んでおり最近目に見えて大量のおしっこと大量の水を飲むようになった
  • 30代 女性 匿名

    今日、かかりつけの動物病院のホテルにお迎えに行ったら「ついさっき発作を起こした」との事で、診察台の上に横たわってるうちの子と対面。少し前までは普通に元気で食欲や排泄も何の変わりも無かったのに。撫でても声掛けても反応せず。検査結果は腎不全。検査内容のほとんどの項目は数値が高すぎだった。今日から入院して脱水症状を防ぐ事と投薬の処置をして貰う事になりました。
    酸素室で意識が朦朧として痙攣してるウチの子をそっと撫でて声掛けて、泣く泣く帰ってきました。
    確かに少し前から水を沢山飲んでいましたが、そんなに気にも留めてなかった。もっと早くサインに気付いてあげてたら、こんな事にはならなかった。申し訳ない気持ちでいっぱい。
    みんなに驚かれるくらい、元気で若く見えるうちの子は、あと10日で16歳の誕生日を迎えます。
    歳をとっても、病気になっても、言う事聞かなくても、どんなに可愛い他の子をみても「やっぱりウチの子が1番可愛い‼︎」って思えて、愛おしくて、今はただ回復するのを願うばかり。
    ワンって鳴いて欲しい。
    明日は朝イチで面会に行って来ます。
  • 30代 女性 匿名

    雪深い北国に住んでいる我が家。今年も大雪が降った後、愛犬の飲み水の減るスピードが急に上がったので原因を探していました。内科的な病気にかかってしまったのかと心配で仕方がなく、何日も原因を探していましたが、ふと道路にまいてある融雪剤が気にかかりました。融雪剤の主な成分は塩なので、それが肉球に付着し、気になって少しづつ舐めとってしまっていたのではないかという推測に行き当たりました。確実にそうだとは言い切れないものの、散歩ではなるべく車道や公道に近づかない(融雪剤の量が多い)、家に帰ったら蒸しタオルでよく足を拭いてやることで、少しずつ水を飲む量も落ち着いてきたように思います。
  • 女性 まろんぱい

    愛犬がいつもよりも水を飲む量が増えた場合は病気が関連している場合は多いそうです。
    水を飲まなさ過ぎて病気を疑う事はないけれど、飲み過ぎは要注意だそうです。
    現に病気持ちの愛犬は、内服薬を使用すると水を飲む量が倍以上に増えました。
    お薬の内容にもよりますが、一時期はびっくりするくらい飲んでいました。

    一日の水分摂取量はあくまでも目安ですが、あまり水分を取らないわんちゃんには食事などで水分を摂取できるよう工夫してあげると良いです。
    飲み過ぎるわんちゃんの場合は、飲ませないというわけにはいかないので健康なのであれば好きなだけ与えると良いと思います。
    知り合いのコーギーは普段から水分をめちゃくちゃとります。お散歩などの運動量もあるのですが、愛犬と比べても凄く飲むので個体差はあるんでしょうね。

    普段より飲む量があきらかに増えたりする場合は何か原因があるかもしれませんので、一度病院で診て貰うと安心だと思います。
    季節や運動量などでも水分摂取量は変わりますが、同じように過ごしている中で急に増える場合は心配してしまいますね。
    飲む水の量やおしっこの量などは普段から気にかけ、異変に気づけるようにしたいですね。
  • 40代 女性 かあちゃん

    引っ越して狭くなり寒い部屋なのでエアコンをすごく聞かせていて乾燥の、せいがあるのか、前より水の減りが早い気がする。13歳ですが去年健康診断はして、何も問題はなく、元気なウンチもし、食欲もありますが、老犬のせいか短い散歩で帰ってきてもすぐに夏でもないのに水を飲むようになり、気になっています

    元気だけどトシもあるから心配
    病院にいこうかなぁ。。。
    皆さんの投稿すごくお役に立ちます
  • 女性 もふころ

    直接的な原因ではないのですが、心臓病の薬を飲んでいたり、抗生物質等を飲んでいる場合もお水をよく飲むようになります。セットで利尿剤を処方されることもあるのですが、うちの愛犬は利尿剤との相性が悪かったようで、多量に水を飲み排出させる繰り返しで腎臓に負担をかける結果になってしまいました。
    どこかに炎症がある時も水を飲むようになります。その時は熱が高い可能性があります。
  • 50代以上 女性 匿名

    4日程前に揚げドーナツを2本食べてしまいその後位から水を異常に飲み尿もそれに比例して多くなりました。それは何か病気でしょうか?
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