身近にある!犬のお散歩で気を付けたい意外な危険4つ

身近にある!犬のお散歩で気を付けたい意外な危険4つ

犬と暮らすのに欠かせないのが、毎日のお散歩ですよね。ですが、お散歩中にも実はいろいろな危険が潜んでいるのをご存知でしょうか?今回は、お散歩で気をつけたい危険についてご紹介します。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

ノミやマダニの被害

マダニ

犬は自然のあふれる場所が大好き。そのため、お散歩では、飼い主さんとしても土や草の上を歩かせてあげたかったり、犬自身がアスファルトではトイレをしなかったりするため、公園や植え込みなどの緑の近くを歩くことが多いのではないでしょうか。そこで考えられる危険が、草むらなどに潜んでいるノミやマダニによる被害です。ノミやマダニに刺されると、強いかゆみを感じるだけでなく、さまざまな感染症にかかる恐れがあります。また犬によっては、ノミに刺されてノミアレルギー性皮膚炎を発症することもあります。

ノミやマダニを防ぐには、しっかりと予防策をとることが重要です。ノミ・マダニ被害の予防薬には、皮膚に直接滴下する液体タイプのものや、経口で摂取する錠剤タイプのもの、また、錠剤タイプより食べやすくなったお肉タイプのものまでさまざまです。ノミ・マダニの活動期にあたる春から秋にかけて、一般的には月一度のペースで定期的にケアします。気温が下がる冬には外でノミに感染することはなくなりますが、まだ暖かい時期に外から家の中に持ち込んだノミが冬も暖かい屋内で生きて繁殖する可能性があります。予防薬をいつまで投与するかは、獣医師と相談して、住んでいる地域やライフスタイルなどによって決めると良いでしょう。

肉球のケガ

肉球

最近では犬用の靴や靴下も市販されていたりしますが、ほとんどの場合、犬は何も履かずにお散歩していますよね。意外と多いトラブルが、肉球のケガです。まず考えられる1つ目のパターンは、道端に落ちていた石やガラス片などでケガをしてしまう場合。特に、雨の日に長時間お散歩をしていると肉球がふやけてやわらかくなっており、ケガをしやすくなってしまうので注意が必要です。

また、2つ目は、夏場の焼けたアスファルトによる肉球のヤケドです。陽射しの強い真夏には、地面が熱くなっている日中時間帯のお散歩は避けるようにしましょう。日が落ちてからもアスファルトの道路やマンホールなどはまだ熱いことも多いですので、歩かせる場所に注意しましょう。3つ目は、冬に積雪の中を長時間歩いたことにより、肉球が霜焼けになってしまうパターンです。犬は雪が好きな子が多いので、ついつい夢中で遊びすぎてしまうことがありますから、飼い主さんがコントロールしてあげないといけません。また、融雪剤のタイプによっては皮膚に炎症を起こすこともあるので積雪地域では注意が必要です。

誤飲・誤食

ポイ捨てされた吸い殻

誤飲や誤食も、お散歩中に注意しなければいけない危険の1つです。悲しいことではありますが、道端にはさまざまなゴミが落ちています。

その中には、タバコの吸い殻であったり、犬にとっては毒になる食材を使っている食べもののカケラだったり、時には他の犬のうんちなど、犬が口にしてしまうと健康に害をもたらす可能性があるものが多くあります。飼い主さんは常にお散歩コースと愛犬の仕草に注意し、前方に何か落ちているのを見つけたら避けて歩く、愛犬が食いつきそうな仕草をしたらリードを引き寄せるなど、誤飲・誤食を防がなくてはなりません。

有害な植物

草を食べている犬

お散歩中に足を止めて「道草を食う」。その文字通り、草を食べるのが好きな犬も多いのではないでしょうか。犬が草を食べる理由には諸説あり、胸やけを抑えるためや、吐き戻すためとも言われています。ですが、やたらと食べさせてしまうと、危険な場合もあるのをご存知でしょうか。植物の中には、毒性をはらんでいて、犬が食べると有害になるものも多くあります。また、植物自体には害がなくても、他の犬のおしっこがかかっていたり、除草剤や農薬がかかっている可能性も考えられます。それらのことを考えると、道草は食わせないのがベストです。

まとめ

犬の散歩をする男女

いかがでしたでしょうか?楽しいお散歩で嫌な思いをしないためにも、危険についての知識は持っておきたいものです。できる限りの対策をして、これからも愛犬と楽しいお散歩時間を過ごしましょう。

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