犬に元気がない!症状から考えられる病気

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犬に元気がない!症状から考えられる病気

犬の様子に異変を感じたとき、それは愛犬からのSOSかもしれません。症状からどのような病気なのかわかれば早期発見にもつながりますよね!今回は症状からわかる病気についてご紹介したいと思います。

監修:獣医師 平松育子先生

(ふくふく動物病院)

飼い犬に元気がない時

犬に元気がないと思われるときはどんなときなのでしょうか?その見分け方について一部まとめてみました。

おでこをつける犬

こんな様子が見られたときは病気かもしれません。注意しましょう。

  • 食欲の変化→食欲がない、ごはんを食べようとしない
  • 排便に異常がある→便がゆるい、血が混じっている、便がでない
  • 排尿の異常がある→尿が赤い、黄疸(尿の色が異常に濃い)、キラキラしている、尿が出にくい
  • 飲水量の異常→水を大量に飲み大量のおしっこをする
  • 生殖器系の異常→オスは睾丸(精巣)または陰茎、メスは外陰部が腫れている、膿がでる

元気がない理由について

寝そべるビーグル

犬が元気がないとき、まず考えられるのは体のどこかに不調をきたしているということです。

発熱、下痢、嘔吐、ケガなど様々な症状や出来事がサインとなります。そして人と同じように精神的なストレスから体が不調になることもあり、雷や花火など大きな音に対する恐怖心から元気をなくす犬もいます。

一時的に症状がでただけで翌日にはケロッと元気にしている場合もありますが、症状がひどくなったり、続いたりする場合、その裏に大きな病気が隠れている危険性も考えられます。

症状から考えられる病気一覧

症状から考えられる病気についていくつかご紹介したいと思います。こんな病気が考えられるかも…!?

顔を伏せる犬

排便の異常→感染症、寄生虫症、消化器系の病気

ジステンパーウイルス感染症

症状

当初は発熱、食欲不振程度、抵抗力が弱い犬は食欲不振がひどくなり元気がなくなる。消化器が侵されると嘔吐や下痢、呼吸器が侵されるとくしゃみ、鼻水など。

概要

感染犬のくしゃみなどの飛沫を吸い込んだり、感染犬に触れることで鼻や口からジステンパーウイルスが感染する病気。ウイルスが全身に広がり様々な臓器を侵す。

こう虫症

症状

子犬の場合、食欲低下、下痢、血便、貧血、痩せる、腹痛(背中を丸める)

成犬で寄生数が多い場合、慢性的な貧血、下痢を繰り返す、毛づやが悪くなる

概要

土の中で孵化した幼虫を犬が口にすることで感染する病気。皮膚や胎盤、母乳を介して感染することも。幼虫は牙で小腸壁に噛みついて血液を吸う。

急性、慢性胃炎

症状

急性胃炎の場合、嘔吐、脱水、腐敗したものを食べた場合、嘔吐、下痢、腹痛

慢性胃炎の場合目立った症状はないが食欲不振、なんとなく元気がない、時々嘔吐、げっぷ

概要

腐った食べ物や水などを飲んだりして起こることが多い。異物や化学物質、感染症、アレルギーでなることもあり。慢性の場合は犬慢性的な負担がかかって起こる。

排尿の異常→泌尿器系の病気、肝臓の病気、中毒

尿路結石

症状

尿が出にくくなる、排尿回数の増加、激しい痛み

概要

腎臓や膀胱でミネラルが結晶化して結石ができる病気。結石は砂状の小さなものから大きなものまで様々。結石ができる原因は飲水量の低下、ドッグフード中のミネラル分の問題、体質、尿路感染などが複雑に絡み合ってできるといわれています。

肝硬変

症状

初期にはなんとなく元気がない、少しずつ痩せる、病気が進行すると食欲不振、腹水、黄疸(尿の色が異常に濃くなる)

概要

肝臓が硬く変質し機能が極端に低下する病気。原因のほとんどは慢性肝炎で、肝細胞が傷ついたり破壊されたりすると肝臓に線維組織が増殖して変質する。

中毒

症状

玉ねぎ中毒の場合、血尿、黄疸、下痢や嘔吐、脾臓の腫れが出ることも。

概要

犬が玉ねぎなどの中毒を起こす食材を食べることで赤血球が破壊される。

飲水量の異常

糖尿病

症状

早期は症状がでないが血糖値の高い状態が続くと大量に水を飲み大量の尿をする。

進行すると白内障や腎炎、嘔吐や呼吸困難、脱水症状がでることも。

概要

血液中に含まれるブドウ糖が異常に多くなる病気。インスリンの働きが悪かったり、分泌が少ないため血糖値の高い状態が続いてしまう。

生殖系の異常→前立腺の病気、子宮の病気

(雄犬)前立腺肥大

症状

前立腺の肥大化、便秘、尿が出にくい、排尿回数の増加

概要

膀胱の入口にある前立腺が大きく肥大化する病気。加齢により、ホルモン分泌のバランスが崩れ前立腺の肥大が起こります。
肥大する原因には腫瘍性、細菌性などホルモン分泌以外にも原因があります。

(雌犬)子宮蓄膿症

症状

大量の水を飲み尿量が増える、おなかがふくれる、陰部の腫れ、陰部からの膿(血が混じることも)、食欲不振、嘔吐、発熱、症状が進行すると貧血や腎不全

概要

子宮の内部に膿がたまる病気。子宮内で細菌が繁殖すると炎症を起こして膿ができます。発情期以外は子宮頸管は閉じているため膿が外に出て行けず子宮内にどんどんたまっていく。

※食欲の変化である食欲不振は多くの病気で見られる症状のため項目を作っていません。

まとめ

頭をなでられる犬

犬は言葉を話せません。でも健康上、問題がある場合、必ず何かしらのサインを飼い主さんに送っています。上記にあげた以外にも普段は喜んでいく散歩に今日は行きたがらない、歩きたがらないなど…。

愛犬のちょっとした異変を察知するには普段の元気なときの愛犬の姿をよく知ることが何より大切です。そのためにも私たちの観察力を磨き、いざ病気になってしまったときのためぜひ早期発見につなげていきましょう。

▼犬の病気を症状や病名から調べる▼
犬の病気大辞典!知っておきたい基礎知識

平松育子先生

記事の監修
  • 獣医師
  • 平松育子先生
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

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  • 40代 女性 momo

    普段元気な愛犬が、なんとなく元気がないと飼い主は心配ですね。記事にあるように、食欲の低下や便の異常など、様々なサインがあるかと思いますが、実際に我が家の愛犬が昨年リンパ腫がわかる少し前に見せたサインをお伝えしたいと思います。時期は夏だったので、毎年夏は散歩の距離は短くなっていましたので、愛犬がすぐに帰りたがってもさほど不思議には思わなかったのですが、帰宅後にすぐに横たわって「ハアハア」と息が荒く疲れた感じで何かおかしいと感じました。それ以外に、毛艶が悪くなって脱毛していた事、内股の皮膚が発赤していたこと等から、病気を疑い受診しました。いくつかの検査の末に「リンパ腫」が発覚しましたが、早期に治療し始めたのでなんとか今も頑張っています。変化に気づかずにそのままにしていたら手遅れになるケースもありますので、少しでもおかしいと感じたら、すぐに獣医さんに相談してほしいと思います。
  • 女性 啓子

    愛犬がいつも元気だったのに、急に元気が無くなった時には本当に心配になりますよね。私の飼っている犬はパグで、いつもニコニコ元気いっぱいで食いしん坊の性格です。この愛犬が1歳半くらいの時、日常いつも寝てグータラしているし、具合でも悪いんじゃないか?と思い、心配になって獣医さんに相談してみた所・・・パグはいつもこんな感じというアドバイスをいただき、家族で爆笑したことがあります。私たちは犬を飼うのが初めてなので、犬が日常どうやって過ごすのかなどがよく分かっていませんでした。しかし、これが病的なものだったらと思うと、やはり心配でたまりません。元気が無い時は特に注意して愛犬を観察しなくてはなりませんね。何か病気のようなサインを見逃さないようにしたいものです。
  • 40代 女性 こたママ

    そうですね、ここで言われている通り、犬は言葉を話せないから、異変も不調も苦痛も私たちに伝えることはできない。だから、小さな変化に私たち飼い主がしっかりと気付いてあげて、判断してあげなくちゃいけない。我が家にまだ子供がおらず、犬しかいなかった時、些細な異変にも気付いていたような気がします。犬に触れている時間も、観察する時間もたっぷりあったから、動物病院の先生から「過保護だよ」と笑われるくらい、ちょっとしたことも相談しに行ったりしていました。でも最近は子供2人に手も目も気も奪われてしまって、愛犬たちのために割く時間が少なくなりすぎている気がします。これを読んで、とても反省しています。愛犬に何かあった時、私はちゃんと気付いてあげられるだろうか、と。後悔のないよう、飼い主としてできる限りのことをしなくてはいけませんね。
  • 女性 コロ

    以前、愛犬の元気がなく心配で何が問題なのかを探るため触っていた時、ふと耳の中を見たら赤く熱くなっていたことがあり、病院へ行くと中耳炎でした。
    おかしいと思ったら耳の中や目の白目部分、口の中なども一通りチェックすると良いと思います。目は結膜炎、口の中では貧血などに気づくことができると思います。
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