重要なしつけ!犬に『呼び戻し』を教える方法

重要なしつけ!犬に『呼び戻し』を教える方法

犬のしつけのなかで重要なもののひとつが『呼び戻し』。「愛犬を呼んでも無視されて、戻ってきて来てくれない…」と、お困りの飼い主さんもいらっしゃるのではないでしょうか?この記事では犬に『呼び戻し』を教える方法をご紹介いたします。

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『呼び戻し』が重要な理由

走ってくる犬

愛犬への『呼び戻し』のしつけは、普段、過ごしている自宅の中や、日常的なお散歩時にはあまり必要性を感じないかもしれません。しかし、いざと言う時に愛犬の身を守るために、とても重要なしつけになっています。

『呼び戻し』が必要な場面

愛犬を守るために呼び戻しが必要になる時はどんな時でしょうか?

  • 脱走してしまった時
  • お散歩中にリードが外れてしまった時
  • ドッグランでのトラブル防止のため

玄関の鍵を閉め忘れていると、自分でドアを開けられる犬は脱走してしまう危険があります。また、お庭で遊んでいる最中や、ドライブ中の休憩などでドアを開けた時も、飼い主さんの一瞬の隙をつかれて脱走してしまう可能性もゼロではありません。同じくお散歩中にリードが外れる、カラーやハーネスが抜けてしまうなどの事故が起こると、脱走同様に愛犬は走り去っていく危険性がありますよね。

日頃かから『呼び戻し』が出来ている犬であれば、飼い主さんが声をかけることで、しっかり戻ってきてくれますが、普段、飼い主さんと追いかけっこなどして遊んでいる犬であれば、飼い主さんが追いかけると、どんどん逃げていってしまうでしょう。迷子になってしまうのはもちろん、車との接触事故の危険性もとても高まってしまいます。

また、ノーリードで思う存分走る事が出来るドッグランでは、他の犬とのトラブルも起こりがち。トラブルを未然に防ぐためには『呼び戻し』がしっかり出来ていると非常に有効です。

重要なしつけ!犬に『呼び戻し』を教える方法

ドッグランで遊ぶ犬

まずコマンドを統一しましょう

ご家族で犬を飼われているご家庭では、家族全員でコマンドを統一してください。一人暮らしで犬を飼われている方でも、複数のコマンドを使用してしまうと犬が混乱しますので、使用するコマンドはひとつに絞りましょう。『呼び戻し』で良く使われるコマンドは「オイデ」「コイ」「カム」などです。

ご飯の時間やオヤツをあげる時に「ご飯だよ」や「オヤツあげるよ」と声をかけると、飼い主さんの元に戻る行動を、その言葉で学習してしまうこともあります。決めたひとつのコマンドを使用することで「コマンド」=「良い事がある」と犬に学習してもらう必要があるので、ご飯やオヤツの時でも「良い事がある」時は決めたコマンドを使用して愛犬を呼ぶようにしましょう。

室内で練習を開始しましょう

練習を開始するには、愛犬が落ち着いている状態が好ましいです。日頃から眠ったり、ご飯を食べ生活する場所でもあるご自宅は比較的落ち着いて練習が出来るので、まずはご自宅内が一番かと思います。

『呼び戻し』で基本的に愛犬に学習してもらいたい流れは「コマンド」=「飼い主さんの元に戻る」=「良い事がある」になります。飼い主さんの声がけを聞き、戻るという行動をとり、良い事を得るという流れです。「良い事」に関しては必ずしもオヤツでなくても構いませんが、最初はオヤツが1番理解しやすいと思います。

愛犬に大好きなオヤツを見せながら、決めたコマンドを使って声をかけます。オヤツに釣られて寄ってくると思いますので、少しでも近寄ってきたら、しっかり褒めながらオヤツを与えてください。何度も成功するようになったら次のステップです。

飼い主さんがリビングや、キッチン、お隣の部屋など、どこに居ても声をかけることで、来てもらえるように練習します。小さなオヤツを飼い主さんが持ち歩いても良いですし、お家の中の色んな場所にオヤツを用意しても良いでしょう。ご自宅の中の色んな場所から、少し離れた距離にいる愛犬に声をかけて呼び戻してみましょう。

愛犬が落ち着いている時の『呼び戻し』に慣れてきたら、少し難易度を上げてみましょう。オモチャで遊んで夢中になっている時や、興奮している時などに呼んでみてください。夢中になっている状態や興奮している時でも、飼い主さんのコマンドで戻れるようになるよう何度も練習していきます。

外で練習してみましょう

室内での『呼び戻し』の成功率が上がり、自信がついてきたら外でも練習してみましょう。もちろん「屋外」なので必ずリードをつけて練習してくださいね。屋外での練習で、いきなりドッグランは難易度が高くなってしまいます。まずは日頃お散歩しているコースで、お散歩中にコマンドを使用し呼び戻してみたり、人気の少ない安全な公園でロングリードを使用し練習すると良いでしょう。少しずつ慣れてきたら、賑やかな場所で練習する機会も作り、最終的にはドッグランで練習してみましょう。

ドッグランで練習

何かと他の犬とのトラブルが多いドッグラン。貸切でもない限り、愛犬1頭だけという状態もあまりないですよね。ドッグランでの初回の練習や、ドッグラン自体に慣れていない犬はリードをつけたままの練習もお勧めです。ゆっくりと慣れていけば良いものなので、リードをつけたままの練習で『呼び戻し』の成功率が高くなってから、ドッグラン内をノーリードで自由に走り回る愛犬を呼んであげましょう。

まとめ

ジャンプする白い犬

『呼び戻し』の練習中、少しでも愛犬が寄ってきたら、愛犬にとっての「良い事」をたくさんしてあげて下さい。ドッグランなど広い場所ではオヤツを見せることが出来ないので、オヤツ以外の「良い事」も覚えておいてもらうことをお勧めします。褒めてあげる、お気に入りのオモチャを渡す、好きな遊びを一緒に楽しむなど愛犬が喜ぶことをしてあげましょう。この流れを学習してもらうことで『呼び戻し』が上手に出来るようになると思います。

注意点としては『呼び戻し』のコマンドで愛犬が飼い主さんの元に来た時、愛犬が嫌がる行動を飼い主さんがとってしまうと、呼んでも来てくれない犬になってしまうことがあります。ハウスが嫌い、爪切りが苦手など、愛犬が不快に感じる行為も把握しておくと良いでしょう。

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