犬がグミを食べてしまった!誤飲したときの対処法

【獣医師監修】犬がグミを食べてしまった!誤飲したときの対処法

犬はグミを食べても平気?犬を飼っていれば、1度は考えたことがあるのではないでしょうか。愛犬にねだられて、ついつい食べさせてしまうその前に、犬にとって安全な食べ物であるかを必ず確認するようにしましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬がグミを誤飲した!どうしたらいい?

立って順番に餌をもらう犬たち

人間にとって手軽なおやつであるグミは、犬にはとても危険で与えてはいけない食べ物の1つです。グミにはキシリトールが含まれている可能性があるためです。その成分はどんな種類の犬にも悪影響を与えます。そんなグミはスーパーやコンビニなど、どこでも手軽に手に入るため、常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。食べかけのグミの袋をテーブルに放置してしまうと、誤って食べてしまう可能性がありますので十分注意しましょう。

しかし、どんなに気を付けていても相手は賢い犬です。飼い主さんの隙をみて、グミを盗み食いしてしまうことも考えられます。では万が一食べてしまった場合はどうなるのでしょうか。

キシリトールが含まれているグミを犬が摂取すると、約1時間以内に嘔吐・脱力感・発作などの症状が現れます。そして、2時間から72時間が経過すると、キシリトールによってインスリンの放出が起こり、低血糖症や肝機能低下といった症状が現れます。最悪の場合は死に至ることもあります。食べた直後に何らかの症状が出ることはありませんが、グミは犬にはあげてはいけないものです。食べてしまったら、直ちに正しい処置をしてあげてください。

対処法

では、あなたの愛犬がグミを食べてしまった場合、どんな処置をしたらよいのでしょうか。ここでは、愛犬の命を守るための対処法をご紹介したいと思います。

まずは、グミの商品パッケージに記載されている成分表を確認しましょう。キシリトールが入っていなければ、緊急に対処する必要はありません。それでもグミは人間の食べ物であり犬が口にするものではありません。個体によっては別の成分によるアレルギー反応が見られる場合もありますので、キシリトールが入っていないからといって安心せず、しばらくは注意深く観察してあげてください。

そしてキシリトールが入っているグミを食べてしまった場合、可能であれば食べたグミを吐き出させてください。

犬に吐かせる方法は、「塩」と「オキシドール」の2通りあるようですが、どちらも与える量に注意が必要です。塩の場合、量によっては食塩中毒になってしまう可能性もありますので、おすすめしません。オキシドールは体内に入ると酸素に分解されますが、食道や胃の粘膜に炎症が起こるため注意が必要です。ただし、犬の意識が朦朧としている時や意識がない時に吐かせようとすると、胃の内容物を詰まらせてしまう恐れがあります。この場合は吐かせることは諦めたほうがいいでしょう。

吐かせることができなかった場合は、すぐに獣医師の診察を受けてください。処置の方法は、先に述べた「胃の内容物を吐かせる」の他に「催吐作用のある薬を静脈注射する」・「胃洗浄」・「点滴で毒物濃度を薄める」などがあります。その際、「食べた量」と「いつ頃食べたか(食べてからどのくらいの時間が経過しているか)」を獣医師に伝えてください。それ以外にも細かな情報を正確に伝えられるよう、愛犬の様子を注意深く観察することが重要です。

犬にとってグミは与えてはいけない危険な食べ物

グミ

グミには、キシリトールという成分が含まれています。このキシリトールが、犬の健康に重大な影響を及ぼすのです。ガムの成分として知られており、人間にとっては虫歯予防などのメリットがありますが、なぜ犬に与えてはいけないのでしょうか。その理由を知り、犬にとってどれほど危険な成分であるかを理解しましょう。

犬がキシリトールを摂取すると、インスリンが過剰に分泌されます。それによって、低血糖症や肝機能低下を引き起こします。摂取量や犬の体調や年齢によっては、死に至る可能性もあるのです。

グミの基本的な材料はゼラチン、砂糖、ジュースなので、キシリトールが含まれていなければ危険性は高くありません。しかしジュースに含まれている成分などでアレルギーを引き起こしてしまったり、大量に摂取すると糖分によって中性脂肪が蓄積され、肥満の原因となったりします。肥満は犬にとっても大病の元となりますので注意が必要です。

また、成分以外にも注意が必要なのが、グミを喉に詰まらせてしまうという危険性です。犬は本能的に早食いをする動物であるため、よく噛まずに飲み込んでしまうことがあります。グミは人間でも喉に詰まることがあるので、早食いである犬にはなおさら注意が必要です。

グミ以外で犬にあげてはいけない食べ物10つ

犬用のベッドで横になっている犬

さて、これまではグミが危険であることをご説明しましたが、実はグミ以外にも犬の健康を害してしまう食べ物はたくさんあります。摂取量によっては即死につながる危険性の高い食べ物もありますので、愛犬が食べてしまわないように注意しましょう。

ネギ類

長ネギや玉葱には、赤血球を破壊する成分が含まれています。調理したものでも与えてはいけません。最悪の場合、死に至ります。

キシリトールガム

グミと同じく、摂取すると血圧が低下し嘔吐など様々な症状を引き起こします。

チョコレート

カカオの成分が犬にとっては毒物となります。痙攣・発作・不整脈といった症状が出るようです。

アボカド

アボカドに含まれているペルジンという成分は、嘔吐や下痢を引き起こし、死に至る場合もあります。

ブドウ

犬が食べてしまうと嘔吐・下痢・腎不全を起こします。腎不全が重症化し、死に至る場合もあります。

マカデミアナッツ

痙攣・嘔吐・高熱といった症状が現れます。

生の豚肉

寄生虫による腹痛や下痢が主な症状です。

鶏の骨

骨が鋭く割れて、喉や胃腸を傷つけてしまう恐れがあります。

揚げ物

味の濃い唐揚げなどをたくさん食べてしまうと、塩分の過剰摂取で嘔吐などの様々な症状を引き起こします。

アルコール

意識障害・血圧低下・呼吸障害などを引き起こします。最悪の場合亡くなることもあります。

犬が食べてはいけないものを食べてしまったら?

舌を出す犬と危険な食べ物

愛犬が危険なものを食べないように、細心の注意を払う必要があります。しかしどんなに飼い主さんが気を付けていても、ふとした隙に食べてしまう可能性はゼロではありません。では、万が一食べてしまった時に、最初にしなくてはいけないこと、注意しなければいけないこととは何でしょうか。

まずは愛犬の様子を注意して観察しましょう。吐き出せることができそうであれば慎重に対処してあげてください。無理そうであれば、すぐにかかりつけの獣医さんへ連絡をし、指示を仰ぎましょう。

そして、一番やってはいけないこと。それは、大丈夫だと自己判断をし愛犬を放置してしまうことです。犬は人間や他の動物に対して、弱さを見せない生き物です。体調が悪くても隠そうとするため、人間が異変に気付くころにはすでに重症化していることも考えられるのです。

まとめ

犬を可愛がる家族

犬を飼うということは、尊い命と共に生きるということです。飼い主さんには愛犬を守る義務があります。人間の食べ物すべてが犬にとって害があるということではありません。しかし、安易な判断で食べ物を与えるというのは危険な行為だということがお分かりいただけたかと思います。先に述べたもの以外でも犬に害のある食べ物はたくさんあります。愛犬が口にするものに細心の注意を払い、大切な家族の健康を守りましょう。

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