犬の睡眠時間、知っていますか?

【獣医師監修】犬の睡眠時間、知っていますか?

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犬の睡眠時間はどれくらい?わんちゃんが1歳と7歳では睡眠時間が違ってくるの?わんちゃんの睡眠不足はしつけに影響するの?犬の眠りを知り、快適な眠りを提供するために飼い主が出来ることをまとめました。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

犬の睡眠時間

人と犬の睡眠時間について

人の一日の内、約1/3を占めるという睡眠時間。

私たち動物にとって、睡眠は体のメンテナンスタイム。生命維持のためとても重要なものです。

とくに良質な睡眠は健康を促進し、活動の質まで高めてくれます。

近年では睡眠の研究が大幅に進み、「ショートスリーパー」や「ロングスリーパー」など、個体によってそれぞれ必要な睡眠時間が違うなんてことも明らかになってきましたね。

さて、ではわたしたちの「パートナー」である「犬」は、どんな睡眠が必要なのでしょうか?共に健康で元気に暮らすため、少し考えてみましょう。

犬が必要な睡眠時間

私たち飼い主から犬を見ていると、「本当によく寝ているなぁ」という印象を受けるかと思います。

うつ伏せになったり、仰向けになったり。

老犬になれば、ご飯や散歩、トイレのとき以外はだいたい寝ているなんてこともよくあります。

ワシントン大学の調査では、犬の平均睡眠時間は10.6時間。

我々ヒトの平均よりすこし長めです。

また、活発な犬種は睡眠時間が短め、ゴールデンレトリバーなどの大型犬は長めとの記事もありました。

さまざまな犬種を育てるブリーターさんたちの声を参考にすると、
チワワ、トイプードル、柴犬、ダックスフンド、コーギー 、パグなど人気の犬種はいずれも12時間以上、子犬の場合は18〜19時間の睡眠が必要とのこと。

ただし、これは一日のトータルであり、この時間ずっと寝続けるということではありません。

どうやら犬は、ヒトより多くの睡眠を必要とする動物のようです。

それなら私たちの活動時間に、犬がよく寝ていても不思議ではありませんね。

どうして犬の睡眠時間が長いのか?

ヒトと同じように、犬の眠りにも「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」があります。

「レム睡眠」とは、浅い眠りを指し、体は寝ているが、頭は起きている状態。「ノンレム睡眠」は深い眠りを指し、心身共に休んでいる状態で、この時ホルモンを分泌したりストレスを消去したりしています。

犬の場合、眠りの8割が浅い眠りの「レム睡眠」です。

ぐっすりと熟睡している「ノンレム睡眠」の時間は、じつはたった2割程度です。

犬がわたしたちより長く睡眠を必要としている理由はここにあります。

元来、犬は夜行性の動物で狩りをして暮らしていました。

野生には外敵も多くいます。

ボンヤリしていては身に危険が迫ることもありますから、すぐに反応出来るよう、浅い眠りを長くつづけていたと言われています。

たまに、飼い犬の寝言を聞きませんか?手足をピクッとさせたり、小さく吠えてみたり。

研究によれば、レム睡眠中、犬も夢をみているようです。

また、横倒しになり、ときに仰向けになって眠っている姿が見られたら、それは飼い主さんを信頼して深く眠っている証拠。

このノンレム睡眠はよほど安心していないと訪れないそうですから、飼い主さんが安心できる環境を提供出来ていることになります。

飼い犬の無防備な姿は微笑ましく、思わずクスッとなってしまいますよね。

ヒトと犬の睡眠は似ているようで違います。 飼い犬の睡眠時間を確保し、妨害しないよう、ゆっくり寝かせてあげましょう。

犬の睡眠時間が不足するとどうなる?

犬の睡眠時間

ヒトも犬も、睡眠不足のリスクは大きいものです。

前述にショートスリーパー、ロングスリーパーという言葉を使いましたが、必要な睡眠時間にはヒトも犬も個体差があります。

わたしたちはそれぞれが必要とする睡眠を取れていないと、体調を崩したり、ものごとの判断に冷静さを欠いたり、重大なミスを犯したりとさまざまな弊害が表れてきます。

「stress in dogs」という著書の中に、こんなことが書いてあります。

睡眠時間が10時間以内の犬はストレスが高く、反対に20時間以上の犬はもっともストレスが低い。

このことから、犬にとって睡眠はストレスを軽減するために大切なものだとわかります。

20時間以上とは長すぎるのでは…とわたしたちは思ってしまいがちですが、ご飯を食べて、散歩をして、トイレをして、すこしだけ遊ぶ、それくらいが犬にとっては一番楽に過ごせるようです。

また、良い睡眠がとれずストレスが高い状態では、トレーニングなどしつけを行っても上手く行きません。

こうなると飼い主にとってもストレスですし、犬も叱られてしまってさらにストレスを溜めてしまう悪循環になります。

犬の睡眠時間を快適なものにするために

では、犬に快適な睡眠をしてもらうにはどうしたら良いのでしょう?

飼い犬にあった睡眠時間の確保は言うまでもありませんが、わたしたちは飼い犬の可愛さについ抱きしめて一緒に寝てしまいがち。

でも、そこはグッと我慢です。

なぜなら犬は、その昔は、薄暗い穴倉で寝ていました。

なので、それに近い状態の寝床を提供するのが理想とされています。

穴倉に近づけようとするなら、囲いがあって、ある程度狭さのある薄暗い環境がベストと言えるでしょう。

また、大型犬であれば寝ている間に汗をかきやすいですし、寝床は通気性の優れた環境にしてあげましょう。

ベッドタイプで高床のもの、犬の体が床と接さないものが良いとされています。

冬場などは床に直接寝てしまうと犬の体が冷えてしまいます。

タオルケットを敷き、毛布をかけるなどして温度を調整し、また保温クッションで体をあたためてあげましょう。

犬が暑さを感じたら、離れられるような仕組みにしてあげてくださいね。

ケージなどに入れて休ませる場合は、ダンボールでケージを囲むだけでもあたたかくなりますよ。

犬の睡眠環境のため、飼い主さんたちがどんなことをしているのかを聞いたアンケートには、エアコンなどで室温を調整する、寝具を快適なものにする、寝床を定めず自由にさせておく、真っ暗闇にしないよう、夜間もほのかな照明をつけておくなどがありました。

実は、快適な睡眠にはしつけにも影響してきます。

しつけのしやすい子にするために

研究によると、犬は新しい環境、慣れない環境では少なくとも24時間は眠れないとされています。

これは、睡眠時間が長い犬にとっては相当のストレスです。

以上を踏まえると犬をお迎えした次の日にしつけなどを行っても、上手く行かないことが多いとわかります。

まずは環境に慣れてもらってから。

ストレスと睡眠の関係は前述のとおりです。

げんきで良い子に育てるためにも、睡眠はとても大切なのです。

反対に、慣れない場所に来てもあっからかんとしている犬もいます。

なにがその子にとってストレスとなるかは、個体差があります。

飼い犬のこと、じっくり観察してあげてください。

大きな音が苦手、人の気配がないのが苦手など、さまざまなストレス原因が見えてくるはず。

その原因をなるたけ取り除いてあげ、良い睡眠を確保してやったうえでのしつけだということを、覚えておきたいものです。

犬の睡眠時間

おすすめ安眠グッズ

インターネットの検索サイトで、犬用 安眠グッズ と検索をすると、さまざまなグッズが出てきます。

愛犬にぐっすり眠ってもらいたいという飼い主さんが多いことの裏づけですね。

中でも注目したいのは、あご乗せ枕と犬用枕です。

ウチでも使っているよ!という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

飼い主さんはお分かりかと思いますが、犬たちは飼い主さんを見上げるため首をあげていることが多く、首が疲れやすい生き物。

首をマッサージしてあげるとまったりした顔を見せてくれます。

抱きあげたりしても、居心地良い位置を探ってこちらの肩にあご乗せしてきませんか?
そんなあご疲れを起こしがちな犬たちのために開発されたのが、あご乗せ枕です。

一見、ちょっと大きいのではとおもわれるこの枕、多くの飼い主さんに、ウチの子もちゃんとあご乗せしてる…!と言わしめるシロモノのよう。

また、犬が枕にあご乗せして寝ている姿が可愛らしいとまとめサイトが出来るほどなので、枕を購入すれば、愛犬の可愛い寝姿もオマケで見られるかもしれません。

犬用枕は、丸みのあるフォルムとやわらかい肌触りで母犬に寄り添うような心地よさを目指したもの。

安眠はお母さんのそばが一番ですから、もってこいのグッズですね。

もちろん個体差があるので一概には言えませんが、使用した飼い主さんたちの反応を見るには、高評価です。

飼い犬に合う睡眠環境、睡眠時間、グッズはどれなのか。

お互い心地よい暮らしのために、探してみてください。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 女性 デコポン

    愛犬・・本当に、よく寝ますね(笑)6歳を越えた辺りから、寝息やイビキをかくことも増えたように思いますが、ちょっとした外音で起きちゃうのは、見ていて気の毒になるぐらいです。
    寝具はいくら用意しても、自分の好みが非常に強いので、好きな場所で寝かせてあげるのを推奨、、あとは、気温・湿度が最適で無音の空間があれば、熟睡できるのかな?毎日が試行錯誤です。
  • 投稿者

    30代 女性 TIKI

    我が家はゴールデンレトリバーの13歳を飼っていますが、特に10歳過ぎてからは本当に睡眠時間が増えました。ただ、<長生きの秘訣はストレスを溜めずに寝たいだけ寝かす>をモットーにしていますので、それで良いと思っています。
    記事にあるように、ワンコは浅い眠りが多いのかもしれないので、あまり寝ている時にちょっかい出したり周りがうるさかったりするとストレスになるので気を付けたいと思いました。
  • 投稿者

    30代 女性 きなこ

    昔実家で飼っていた犬は外飼いだったので、じっくり様子を観察する事がなくてどれくらい寝てるのか分からなかったのですが、今の愛犬は室内で飼っているので様子を窺う事ができます。
    確かにずっと寝てますね(笑)
    朝雨が降ってて散歩に行くのが面倒で、愛犬も寝てるしで放っといたらそのまま起きてこない…
    昔は逆に起こされたんですが、7歳なので寝る時間も長くなっているんでしょうね。
    でも、ちょっとした物音や私が前を通るだけでも目がパチッと開きます。
    浅い眠りだからこそ長い睡眠時間が必要なんですね。
    仰向けで寝る姿を「ヘソ天」と呼んでいるんですが、これをしてくれると安心して寝てるんだな?と嬉しくなります^^
  • 投稿者

    女性 あす

    家はトイプードルを2匹マルチーズを1匹飼っています。私も犬はよく寝るな〜って思っていたけど10時間も寝てたなんてd(ŐдŐ๑)ビックリでした!
    なのでこれからも健康でいて欲しいので愛犬が寝ているときはゆっくりさしてあげようと思いました。
  • 投稿者

    50代以上 男性 ドック

    ジャックラッセルとシェパードの凸凹コンビで飼ってますが、シェパーは凄く暑がり、ジャックは余り
    暑がりません、その為、部屋の温度調整が大変です、二匹とも家の中で自由な生活ですから
    寝るときは自分の適した所に寝て居ます、シェパーは私と同じ様に布団の上で寝て居ます、
    ジャックか自分のケージの中で寝て居ます、殆どエアコンが入って居ます、
  • 投稿者

    30代 女性 かき

    うちの犬は年齢とともに寝ている時間が増えてきたように思います。細切れにですが、ほとんど寝ているように思います。定期的に寝床を移動するので、家の中には何カ所も愛犬用のベッドが置かれています。
    体重6kgほどの小型犬ですが、記事にあるように枕が大好きです。人間用の枕が大好きなようで、特にU字になっている枕などに器用にすっぽりハマって頭を乗せて寝ています。枕がない時には、ブランケットなどを寄せて高さを作って、やはり頭を乗せて寝ています。犬にも快適な寝姿勢というのがあるんでしょうね。
    1日中寝てはいますが、家族の動きは把握しているようで、リビングから人がいなくなる時間になるとそろーっと起きて誰かの部屋へ先回りして、そこで寝ながら待っています。
    快適な睡眠と健康、守っていってあげたいと思います。
  • 投稿者

    女性 匿名

    うちの子は8才で、とてもよく寝ています。20時間くらい寝ているかもしれません。遊びに誘っても乗ってくるのは時たまです。
    散歩には積極的に行きたがり、朝は前脚でちょんちょんして、ペロリと舐めて来ます。
    まだ年齢を感じさせないですが、睡眠時間を考えるとやはり歳をとっていますね。
    ストレスを減らして食事に気をつけて健康寿命を延ばして行きます。
  • 投稿者

    40代 女性 SUSU

    我が家の愛犬もシニア期に入り、寝ている姿を見ることが多くなってきました。まだまだおもちゃで遊んだり家族と追いかけっこをしたりすることもありますが、その時間が徐々に短くなってきているように思います。
    先日、アニマルコミュニケーションをした際、リビングにはベッドが2つ欲しいとリクエストされました(笑)あっちで寝たり、こっちで寝たり・・・といったことがしたいそうです。
    ワンコによって、好みのベッドも変わってくるようですね。愛犬は屋根が付いているタイプは入ろうとしません。周りが囲まれていてフカフカのタイプが好きなようです。人間もそうですが、ベッドによって眠りの質が変わってくると思いますので、出来るだけ好みに近いものを提供出来るよう(笑)心がけています。
    ワンコは寝る前の儀式として寝ようとする場所を前肢でホリホリと掘る仕草をする子が多いと思います。愛犬もこのタイプで、ベッドに置いてあるタオルや毛布をホリホリしているうちにベッドの下に落としてしまうことがあります。せっかく毛布があるのに毛布を落としてしまい尻尾で鼻を隠して寒そうに寝ていることも少なくありません。そこで、我が家では1つのベッドに2,3枚のタオルやハーフブランケットを置き、ホリホリをしても1枚はベッドに残るようにしています。
    なお、飼い主の匂いのついたカットソーなどがベッドにあることも、ワンコが安心して熟睡してもらうためには良い方法なのかなと思っています。我が家では半日程度着てあまり汗のかいていない薄手のカットソーやパーカーなどをベッドに置いて出掛けることがあります。
    特に長時間のお留守番がある際に置くようにしています。前肢でかかえこむようにして寝ている姿をよく見かけますので、安心して寝てくれているのだと思います。飼い主が使ったタオルなども試したことがあるのですが、洋服や枕カバー等の方が匂いがより強く付くようです。
    お留守番が苦手な子やホテルへ預ける際にも良いのかもしれません。
    その他、一緒に旅行へ行く際にも、普段と違うお部屋で夜、ゆっくりと寝てもらう為には、家の匂いのついたものなど、その子にとって安心して眠ることがアイテムを持参するのも良いのかなと思います。
    記事にもありましたが、質の良い睡眠のためには室内温度はとても大切ですね。今年の冬は例年よりも寒いため、暖房を全く付けずにいるとお腹を壊してしまうことがありました。潜り込むタイプが好きではないため、ベッドに下に足元用のカーペットを敷いて下から温かくなるようにしていましたが、身体が冷えてしまったようです。今は、室温が20℃を切らないようエアコンの暖房で調整しています。
    パピーの頃は我が家も留守番と就寝時はゲージを使っていました。ゲージにはゲージの良い点があると思いますが、温度調整の面においてはデメリットの部分が多かったなと思っています。小型犬は特にエアコンのクーラーの風が直接当たることを嫌がる子がいます。冷たい風は下に下りてしまうため、私達が思っている以上に小型犬の身体に風が当たってしまうことが多いそうです。少し暑いと感じるくらいが実は犬にとってちょうどいいと獣医さんに教えて頂きました。

    夏の暑い時期には冷たい床や風が当たるところなどを探して移動し、冬は温かくて一肌を感じたり安心して眠れる所を探して眠る、といった自分の好きな時に好きな場所でストレスなく眠れること、これが最も幸せで質の良い眠りではないかなと思っています。
  • 投稿者

    女性 空

    子犬の頃はずっと遊んで欲しくてなかなか寝なかった愛犬が、5才を過ぎた頃からよく寝るようになりました。10才を目前にした最近では、ほぼ寝ています。ゴハンと家族が食卓を囲んでいる時くらいは起きているでしょうか。散歩に行くときも起こして連れて行くような状態です。本当によく寝ます。朝仕事に行く際にソファの上で寝ていて、私が帰宅すると同じ場所にいるので、もしかして一歩も動いていないの?なんて思ってしまうほどです。
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