体重が軽い犬種4選!飼い方から注意点まで

体重が軽い犬種4選!飼い方から注意点まで

世界にはじつにたくさんの犬種がいます。今回は日本でも親しみのある体重が軽い犬種を4種ご紹介したいと思います。それぞれの体格や特徴、飼い方をはじめとして注意点や発症しやすい病気などもお伝えします。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

1.チワワ

草のうえで佇むチワワ

チワワの飼い方

「体重の軽い犬種といえば何を思い浮かべますか?」と聞かれた時に、チワワをイメージする人はたくさんいると思います。実際にチワワは世界一小さい犬種といわれていて体高は一般的に15~23cm、体重は1.5~3kgの小さな犬となります。

チワワは小さくて可愛い見た目をしているので大人しくてか弱そうに感じやすく、ついつい甘やかして育ててしまう飼い主はたくさんいるそうです。たしかに体が小さいので他の犬種と比べて気をつかうところはあるといえますが、活発で自己主張が強い性格の子が多く、犬の言うことばかり聞いて育てているとワガママな性格になりやすいので甘やかしすぎには気をつけましょう。

体が小さなチワワは散歩に行かなくてもいい犬種といわれることもありますが、好奇心旺盛な性格をしていて活発な犬なので、毎日散歩に連れて行って色々なものに触れさせてあげる、体を動かすことをおススメします。運動量については、少ない子では10分~20分程度の散歩で十分なこともあるでしょうし、もっとたくさん散歩をしないと足りない子もいるでしょう。

注意点

チワワは寒さに弱い犬種なので、寒い時期に外へ連れて行く時は服を着させてあげるようにしましょう。また、室内においても冬の時期は寒くならないように防寒対策やエアコンなどで温度管理してあげてくださいね。暖房としてエアコンを使う場合は、床に近い部分が暖かくなっているか気をつけてあげましょう。

小さな体はどうしても外からの衝撃に弱いといえます。特にチワワは関節まわりを痛めやすく『膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)』や股関節の病気、肘関節の病気を遺伝的に起こしやすいといわれています。この中でも一番よく聞く膝蓋骨脱臼という病気は、名前のとおり膝にある皿がずれたり外れたりし、また後ろ足の様々な筋肉や靭帯、骨の異常が関与する病気とで、酷くなると歩けなくなることもあるそうです。膝蓋骨脱臼につながる骨や靭帯の異常を普段の生活で治すことはできませんが、膝蓋骨脱臼が多い犬種や軽い膝蓋骨脱臼がある犬では関節に負担をかけさせないように気をつける必要があります。例えば、犬が生活している場所の床を滑りにくくしたり、ジャンプする場所をなくしたりする、太らせないことで、足に負担をかけにくくすることができるといえるでしょう。

2.ティーカッププードル

カゴに入るティーカッププードル

ティーカッププードルの飼い方

ぬいぐるみのようにカールした被毛が特徴のプードル。プードルは大きさによって数種類ありますが、一番小さいプードルであるトイプードルの中でも小さな子をティーカッププードルと呼ぶことがあり、子犬の時はティーカップに入るほどの小ささなのでティーカップという名前がついたそうです。成犬になった時の大きさが体高約20m、体重2kg弱になるトイプードルをティーカッププードルと呼ぶことが多いようです。

大きさにかかわらずプードルは好奇心旺盛で甘えん坊な子が多く、元狩猟犬であるプードルの性格を感じさせてくれるくらい遊ぶのが大好きだそうです。プードル特有のくるくるとした毛質は抜けた毛が落ちにくいので、毎日のブラッシングが大切といえるでしょう。体が小さいためチワワと同じように多くの運動量を必要としないかもしれませんが、それでも毎日の散歩は必要です。健康づくりと気分転換のため毎日散歩に連れて行ってあげることをおススメします。

注意点

ティーカッププードルはチワワ同様に膝蓋骨脱臼、股関節の病気、肘関節の病気が遺伝的に多い犬種であり、他にも小ささゆえに骨折にも気をつけてあげないといけません。基本的に運動が大好きなのですが、運動の仕方、運動する場所によっては体に負担をかけてしまうことになるので、その子の性格や遊び方、動き方をよく観察し、必要に応じて飼い主さんが一旦落ち着かせてあげることも大切といえるでしょう。

また、ティーカッププードルだけではなくプードルはクッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)という病気になりやすいそうです。この病気は体内のステロイドホルモンが必要以上に分泌されて様々な症状が現れる病気で、水を多く飲んでおしっこをたくさんする、筋力が弱る、元気がない、すぐにハァハァする、毛が抜ける・薄くなる、皮膚が薄くなる、フケが多くでるようになる、お腹が出るなどの症状が現れます。さらには、免疫機能も落ちる厄介な病気といえます。これらの症状も含め、いつもと違うな、と感じることがあったら病院に連れて行ってあげるようにしましょう。

3.ポメラニアン

笑顔のポメ

ポメラニアンの飼い方

どこかライオンのたてがみをイメージしてしまう毛並みが特徴のポメラニアン。ふわふわの毛を見て顔をうずめてみたいと思う人はたくさんいるのではないでしょうか?一見ふくよかなルックスに見えますがふわふわの毛によってそう見えるだけで、実際には体高約20cm、体重約1.5~3kgちょっとといった小柄な小型犬となります。

そんなポメラニアンは遊ぶのが大好きで好奇心旺盛、気が強い子が多いみたいです。自分をしっかり持っているので甘やかしてしまうとワガママな性格になりやすいといえます。ですので、きちんとしつけをして信頼関係を築くことが大切といえますよ。

注意点

密集して生えている被毛はすぐに絡まったり毛にダニやノミ、ゴミなどが付着しやすく、それらを放っておくと皮膚病の原因になってしまうことがあるので毎日のブラッシングが欠かせないといえるでしょう。また、これまでに紹介してきた小型犬と同様にポメラニアンも関節の病気(肘関節、股関節、膝関節)が多い犬種として知られていますので、普段の生活や遊ばせている時に、なるべく足腰に負担をかけないようにすること、肥満にさせないことが大切といえます。

また、他の小型犬でも言えることですが、ポメラニアンも頭の中に水が溜まる『水頭症』、気管がつぶれて呼吸しにくくなる『気管虚脱』などの病気を発症しやすいといわれています。どれも悪化すると危険な病気なので、少し様子がおかしいと思った時はすぐに病院に連れて行ってあげてくださいね。

4.マルチーズ

笑うマルチーズ

マルチーズの飼い方

真っ白な被毛で高貴なイメージを漂わせるマルチーズは体高約20cm前後、体重約2.5kgほどの体格で、古くから船乗りや貴族たちに可愛がられていた歴史をもつ犬種となります。そんなマルチーズは基本的に温厚で従順な性格をしていて大好きな人に対してはとても甘えたなのですが、一方で警戒心旺盛なこともあり自分が認めていない相手には懐かなかったりいうことを聞かないという一面もあるそうです。

マルチーズは小ささゆえに必要となる運動量はそこまで多くないので、他の犬種と同じように散歩に行かなくても良いといわれることがありますが、健康や気分転換のために毎日散歩に連れて行ってあげましょう。被毛が細くて絡みやすいので毎日ブラッシングをしてあげる必要があります。また、マルチーズは涙が多く出て眼の外に流れてしまいその部分の毛が着色してしまう『涙やけ』になる子が多いそうです。目元が涙でずっと濡れたままになっていると不衛生になったり雑菌が繁殖したりして目の病気になりやすいので、こまめに拭いたり病院を受診したりしてあげましょう。

注意点

意外と自己主張が強くて頑固な性格をしている子が多いので、甘やかして育てているとワガママに育ちやすくなってしまいます。ですので、普段から甘やかしすぎないように気をつけましょう。甘やかさないとは、犬の要求に従ってばかりいないということです。何をするにも飼い主さんが主導権を握ります。また、他の小型犬種と同じで膝蓋骨脱臼や肘関節、股関節の病気になりやすいので、関節に負担をかけることはなるべくさせないようにすることをおススメします。

小型犬種で多く見られる僧帽弁閉鎖不全症という心臓の病気がありますが、マルチーズも僧帽弁閉鎖不全症になりやすいことで知られています。実際に以前いた私の愛犬も若い時からずっとこの心臓の病気になっていました。この病気は手術で治すことは現段階ではまだまだ難しいことが多いのですが、薬によって症状を抑える、悪化を防ぐことができるので、なるべく早く気づいてあげることが大切といえます。息苦しそうにしている、咳が出ている、元気がない、お腹が張っているなどの症状が出ている時は心臓病の可能性がり、しかも重症である可能性が高いので、すぐに病院で診てもらいましょう。僧帽弁閉鎖不全症の初期には咳が見られることが多くあり、また何も症状は出ていなくても獣医師による聴診で心臓の音に雑音があることが分かることもあります。以前より散歩で疲れやすくなった、興奮した後に息がきれる、などの症状に気づく飼い主さんもいます。小型犬ではとても多く見られる病気ですので、中年齢以降からは定期健診時には特に気にしてあげたい病気です。

まとめ

モフモフなポメ

体重の軽い犬種は大きい犬よりも運動量が少ないので飼いやすいといえますね。しかし、運動や散歩が必要ないということは決してなく、小型犬でもエネルギッシュで予想以上にたくさんの運動が必要な子もいます。ただ、関節の病気を持っていることもあるのでなるべく体に負担をかけないよう、運動の内容や運動をする場所、生活スペースの床の滑りにくさ、肥満にさせないことなど、普段の生活に気をつかう必要があるといえるでしょう。どんな犬種かや大きさにかかわらず特定の犬種を飼おうと思っている人は、それぞれのおおまかな性格や特徴も知っておくとより自分に合った犬に出会えるといえそうですね。

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