犬の呼び戻しがうまくいかない理由とやり方のコツ

犬の呼び戻しがうまくいかない理由とやり方のコツ

犬の呼び戻しとは「オイデ」のコマンドや愛犬の名前を呼び、飼い主から離れた場所にいる愛犬が戻ってくること。お散歩中に突然、事故的にリードが外れてしまった時など、しっかり呼び戻しのしつけが出来ていると安心です。しかし、この呼び戻し、なかなか上手くできず頭を悩ませている飼い主さんもいらっしゃるのでは?この記事では犬の呼び戻しがうまくいかない理由とやり方のコツをお伝えします。

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呼び戻しはできないとダメ?

芝生を飛ぶように走る犬

愛犬を自宅の中で好きに自由に過ごさせているとき、呼び戻しは絶対に必要なものではないかもしれません。呼び戻しが必要になる場面で一番に思い浮かぶのがドッグランではないでしょうか。

ドッグランでのトラブル回避に役立つ

ドッグランは限られたスペースといえども、愛犬をノーリードで過ごさせる場所。思う存分に走って、楽しい時間を過ごせる場所でもあります。しかし、犬同士の喧嘩などトラブルが多いのも事実です。トラブルを回避するためにドッグランを使用するには、呼び戻しがしっかりできていないと難しいでしょう。

日常生活の事故を防ぐ

ドッグラン以外でも呼び戻しができることによって、事故が防げる場合もあります。玄関の開け閉め、車の乗り降りの際、不意をつかれて愛犬が飛び出してしまったときや、お散歩中にうっかりリードを手から離してしまった、首輪が外れてしまったなどで愛犬がフリーになってしまったときです。

呼び戻しができないワンちゃんは、そのまま走り去ってしまい迷子になったり、車との接触事故に繋がったりする危険性もありますよね。呼び戻しは愛犬と飼い主さんの安心と安全のため、是非できるようになりたいしつけなのです。

呼び戻しがうまくいかない理由

笑顔で走ってくる2頭の犬

呼び戻しがうまくいかない理由はひとつではありませんし、犬の性格によっても様々です。中には自宅では上手にできるけど、外出中には全くできないなんて子もいるのではないでしょうか。多くの理由は、呼び戻しに成功しても楽しくないと感じているようです。

飼い主さんの元に戻っても良いことがない

「おいで」と呼ばれて喜んで飼い主さんの元に戻ったのに、強引にハウスに入れられたり、イタズラを叱られたり…。こうなると呼び戻しが悪い思い出として記憶されてしまうので、なかなか指示に従わなくなります。
愛犬が苦手なことは何ですか?耳掃除や爪切りなどが苦手な子が、呼ばれて戻ったタイミングで爪を切られた経験がある子は、「戻ると爪切られちゃうかも」と思っているかもしれません。

何かに夢中になっているとき

室内で呼び戻しができる子でも、お散歩中はできない子も意外と多いと思います。飼い主さん以外の対象物で、強く興味を持つものがあるときはなかなか戻ってきてくれないでしょう。特に出先では、すれ違う知らない他の犬や、人、空を飛ぶ鳥や見たことのない花など、犬にとっては楽しい誘惑がいっぱいです。

室内でも大好きなオモチャに夢中になって遊んでいるときは、コマンドも耳に入らないでしょう。飼い主さんのいる場所が1番楽しい場所であると学習してもらうことで改善していくはずです。

コマンドが多すぎる

呼び戻しのコマンドは「オイデ」「コイ」「カム」などが代表的かと思います。使用するコマンドはどれでも構いませんが、ひとつに統一しましょう。日によって別々のコマンドで指示を出したり、家族によって使用するコマンドが違っていたりすると犬は混乱し、覚えることができません。呼び戻しのしつけ以外でもコマンドは統一するのが基本です。

呼び戻しのコツ

外で飼い主からオヤツをもらう犬

しっかりと呼び戻しができるようになるには、やはり根気良く何度も練習を重ねるしかありません。特に呼び戻しが嫌な記憶として残っている子は、少し時間がかかるかもしれませんが、大好きなオヤツを使って粘り強く教えてあげましょう。

まずは落ち着ける室内で

愛犬が集中できるよう落ち着ける静かな室内で、また愛犬自身も落ち着いている状態のときにトレーニングを開始しましょう。同じ室内でそれほど離れた距離ではない場所から、愛犬の好きなオヤツを見せて「オイデ」などのコマンドを使い呼びます。少しでも寄ってきたらすぐにオヤツを与え、たくさん褒めてあげましょう。

何度も成功するようになってきたら、オヤツを見せることなくコマンドだけで呼びます。飼い主さんの元に戻ってきたときに、オヤツを出して与えるようにしましょう。

ドッグランのように広い場所だとオヤツを見せても愛犬の目には届きません。また、事故防止のため咄嗟に呼び戻さなければいけない場面で、すぐにオヤツが用意できない可能性もあります。オヤツを見せることを徐々に減らしていき、コマンドだけで戻って来られるように何度も練習しましょう。飼い主さんの元に戻ったタイミングでオヤツを与えると、「飼い主さんの所に戻ると良いことがある」と学習してくれます。

愛犬が落ち着いた状態で呼び戻しが上手にできるようになってきたら、オモチャに夢中になって遊んでいるときなど、飼い主さん以外のほかの対象物に興味を示しているときに同じ練習法を行ってみましょう。

成功率が高くなったら室外でも練習しましょう

室内での呼び戻しができるようになったら、次は室外で練習してみましょう。最初は人があまりいない、静かな公園や時間帯を選んで練習します。練習内容は上記と同じですが、室外なのでしっかりリードを使って行ってください。

始めのうちはリードの長さは短めで、慣れてきたら伸縮リードを使い少し離れた場所から呼び戻します。成功するにつれて伸縮リードの長さも少しずつ伸ばしていきましょう。伸縮リードを使用する際は周りの安全もしっかり確認してくださいね。

成功率が上がってきたら、ふだんのお散歩コースや少し人の多い場所で練習します。このときは安全面も考えて短いリードで練習しましょう。

最終的にはドッグランで練習するのが1番です。可能であれば初めてのドッグランは貸切りにするか、他の犬が少なめな方が安心してしっかり練習できます。

まとめ

海辺を走るフレンチブルドッグ

せっかく楽しませるために訪れたドッグランでノーリードにしてあげられないのは可哀想ですよね。犬の呼び戻しは愛犬に自由を感じさせ楽しませるだけでなく、愛犬の命を守り、トラブル回避にも繋がる大切なしつけです。できるようになると愛犬だけでなく、飼い主さんにも楽しいことが増えると思いますので是非頑張って教えてあげましょう。

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