子犬が吐く原因
空腹で胃酸過多になると子犬が吐くことがある
人と同じように胃の中が空っぽになると胃酸が増えるため子犬が吐いてしまうことがあります。空腹による嘔吐は、「白い泡や胃酸(透明か泡状)」または肝臓から胃に近い場所から分泌される緑色の胆汁が逆流して胃液と混ざり「黄色の胆汁」を吐くことがあります。
特に、子犬が空腹によって吐きやすいのは深夜から早朝です。飼い主さんが食事の時間を調整するなど「子犬が空腹なりにくい対策」を行うなど注意してあげましょう。
子犬が勢いよくご飯を食べ過ぎてしまった
空腹のあまり勢いよくご飯を食べ過ぎると、「余分な空気が胃の中に入る」ことや「ドッグフードが喉に詰まって飲み込めなくなる」ことで吐く場合があります。
これは、子犬に限らず成犬にも言えることですが、この「吐き戻し」でフードを吐いた場合は元気であることも多く「吐いたものも再び食べる」という行動が見られます。基本的に心配は少ない行動とも言えますね。
一気に水を大量に飲むことで子犬が吐く場合がある
夏場など喉が渇きやすい季節になると子犬から成犬まで「水を一気に飲むという行動」が増えますね。しかし、子犬が欲しがるままに飼い主さんが水を与えてしまうことで「大量に水を飲み過ぎて吐く」場合が多くあります。
この時の嘔吐は「水なので透明」であることが多く、吐いたあとに苦しそうな様子など特に問題がなければ心配はいりません。しかし、子犬が水を吐き戻してしまうことを減らしてあげるには「分割でお水を与える」方が子犬の胃にも優しく安全に水を飲ませてあげることができますね。
固形のドッグフードが消化不良を起こしてしまった
子犬の時期はまだ消化器官が成長しきれていないことがあり固形のドッグフードや硬いおやつを食べることで消化不良を起こして子犬が「未消化の食べ物を吐く」場合があります。
これを避けるには、子犬にはドッグフードをふやかしてあげるなど消化に優しい食事を与えることや、硬いおやつを控えるなど成長に合わせて子犬に適切な食事を与えることが大切です。
お散歩の途中に草を食べたことで吐く
お散歩の途中に「草を食べたことで吐く」ことがありますが、これは多くの犬で見られる行動です。子犬や成犬問わず草の中でも「細長い草を好んで食べる」傾向があるようです。
しかし、犬達が草を食べるのか未だはっきりとした理由は分かっていませんが、子犬が食べたりする草が農薬などに汚染されている可能性もありますので、極力食べさせない方が良いと考えられています。
子犬が乗り物酔いして吐くことも
乗り物に慣れていない子犬の場合は乗り物酔いをして吐くことがあります。特に、車に乗せる前に「ご飯を食べさせてしまうと、そのまま吐き戻してしまう」ことが多いです。
できれば乗り物に載せる前は「絶食させる」「水も少しだけにする」など、慣れるまでは注意してあげましょう。乗り物酔い止めと言われる薬を動物病院で処方してもらうことも可能ですが、飼い主さんが愛犬にあった対処をしてあげましょう。
子犬がおもちゃなどを誤飲すると吐く
子犬が遊んでいる途中で誤っておもちゃなどを誤飲すると繰り返し吐くことがほとんどです。ただし、飲み込んだ際に呼吸をする気管を塞ぐと息ができずに咳を繰り返している場合や胃の中に入ってしまうと腸閉塞を起こす危険性があります。
いずれも命にも関わる重篤な状態になる可能性が高いので、おもちゃの誤飲に気が付いたときは、ただちに動物病院に連れて行き受診してください。
環境の変化などのストレスが吐く原因になる
人と同じようにストレスは子犬が吐く原因に繋がることがあります。特に、大きな環境の変化は「嘔吐、下痢」と言ったストレス症状がたびたび確認されます。
- 引っ越したとき
- 何らかの原因で恐怖を感じたとき
- 入院やペットホテルでお泊りをしたとき
以上のような環境の変化が起きると、子犬が吐くことや軟便になることがあります。が、2日程度で症状が良くなれば心配ありません。万が一、症状が治らない場合はほかの病気も考えられるので異常があれば獣医師に相談することが大切です。
子犬がよく吐く理由
- 消化器官が未発達
- 野生本能
- 体の構造的に吐きやすい
消化器官が未発達
消化器官が未発達な子犬の時期は、成犬よりもよく吐くと言われています。また、成長期である子犬の時期には適切な食事バランスを整えるのが難しいため成犬より吐きやすい理由になっていると言われています。
野生本能
実は、子犬や成犬が吐きやすい理由の一つとして「野生では安全なものだけを食べることができなかった為、野生時代の名残として違和感を覚えた際に吐き戻す」ことで身を守っていた本能と言われています。
体の構造的に吐きやすい
野生本能もある犬は本来、吐きやすい動物です。ですが、母犬の場合は自分の食べたものを吐き出して子犬に離乳食を与える習性があります。このため、犬は人間よりも吐きやすい身体の構造を持っていると考えられています。
子犬が吐く場合に考えられる病気
子犬が食物アレルギーの可能性もある
子犬が食物アレルギーの可能性がある場合、体に合わない食事を与えることで「アレルギー反応」が引き起こり「嘔吐や下痢、かゆみ」」というアレルギー症状が見られることがあります。
子犬に食物アレルギーの疑いがあるときは、様子を見るよりも一度かかりつけの獣医師に相談した方が良いでしょう。子犬が何を食べると吐くのかなど症状を獣医師に伝えて子犬のアレルゲンを正確に知ることが必要ですね。
子犬が吐くという症状が見られる感染症
子犬が吐くという症状が見られる主な感染症では以下のものがあります。
- 犬パルボウイルス感染症
- 犬伝染性肝炎
- 犬ジステンパー感染症
- 犬コロナウイルス感染症
などの感染症に感染することで原因で激しい嘔吐や下痢が引き起こります。飼い主さんが少しでも異常を感じたらただちに動物病院へ連れて行きましょう。また、6種混合ワクチンの予防接種により以上の感染症予防が可能です。
中毒症状によって子犬が吐く場合
玉ねぎの中毒症状は有名ですが、ぶどうやレーズンを食べることでも中毒症状が現れます。中毒症状が引き起こる食べ物を子犬が摂取してしまった場合には数時間で「嘔吐や下痢」などの症状が引き起こります。
また、ぶどうやレーズンの中毒症状は放置すると腎不全を起こして命に危険が及ぶこともあるので、子犬が口にしたことが分かった時点で動物病院に連れて行きましょう。
子犬が吐いてしまった時の対策方法
子犬や成犬が吐くという行動が珍しいものでないということが分かりました。しかし、できる限り飼い主さんが防げるものは対策を取って子犬が吐く原因を取り除いてあげたいものですね。ここで、子犬が吐く時の対策方法についても見ていきましょう!
勢いよく食べる子犬には早食い防止用の食器を
勢いよく食べ過ぎてしまう子犬には早食い防止食器を使用するのがおすすめです。また、食事を行う食器は床の上でなく、適切な高さのある台の上に置いてあげることでドッグフードが喉に詰まらない対策になるので子犬が吐く時の対策方法として効果的です。
ドッグフードは柔らかくして与える
子犬の時期はまだ消化器官が成長しきれていないことがあり固形のドッグフードや硬いおやつを食べることで消化不良を起こしてしまうため、子犬が吐く時の対策方法として、ドッグフードは柔らかくして与えることで吐き戻しを改善することができます。また、子犬がおやつを吐く場合は消化しやすいボーロなどをおやつとして与えてあげる方が良いでしょう。
食事の時間を工夫してあげる
子犬が空腹で吐くことがあるので、夕食の時間を少し遅めにしてあげたり、朝食を早めにしてあげることで子犬に空腹を感じさせない方法になり子犬が吐く時の対策として効果的と言えますね。
子犬の嘔吐が続いた時は絶食
子犬が吐く時の対策方法として、子犬の嘔吐が続いた時は絶食が必要です。これは、吐くことにより胃が爛れてしまうので子犬の胃を休めることを目的とします。このため、水を与える時も「少量の水」を与えてください。
子犬が吐く回数が少なくなってきたら、少しずつ食事を与えて行きます。 いきなり普段通りを与えるのではなく、ふやかして柔らかくしたドッグフードを少しずつ与えましょう。
1日に3回以上吐く場合はすぐに動物病院へ
子犬が1日3回以上吐く場合、あるいは何日も嘔吐が続いている場合はすぐに動物病院へ連れて行きましょう。また、吐く嘔吐物の色が以下の場合は要注意です。
- 黒系
- 赤系
- 茶色系
などの吐く嘔吐物の色を確認した場合は吐く回数に関係なく、動物病院で受診してもらいましょう。
まとめ
いかがでしたか?子犬を含めて犬は吐きやすい生き物とも言えますね。また、子犬が吐く時には問題ない場合と注意するべき場合の2つがあるので吐いた時の様子や嘔吐物の色をしっかりとチェックすることが大切です。
ユーザーのコメント
50代以上 女性 ピノのお姉ちゃん
30代 女性 v_v
空腹が続くと吐くとのことで、それ以来寝る前に少しだけお腹に入れさせるようにしたところ、吐くことが少なくなりました。
犬にとって嘔吐は珍しくないといいますが、見ていてあの苦しそうな様子はつらいですよね。吐いてしまえばケロッとしているので心配はいらないのでしょうが、見てくる側としては毎回ハラハラしてしまいます。
ちなみに布団に嘔吐された黄色いたん汁は、しみになってしまいますので漂白洗剤で洗います。
40代 女性 こたママ
40代 女性 ぼすまま
40代 女性 匿名
あと、子犬の頃に誤飲による嘔吐がありました。
お腹をうねらせ喉もゴボゴボといわしていましたが何も出ずに、その状態を繰り返していましたので病院に駆け込みレントゲンをとりました。
ドクターの見解では何か異物を飲み込んでしまっているが害はなさそうで2~3日のうちにおしりからでてくるでしょうとのことでしたが、心配でなりませんでした。診察の結果通りに便で排出されてくれましたが、
ヒヤヒヤでした。
出てきたものは子供の玩具のプラスチック性の剱のさやの部分でした。(大人の親指大位の大きさでした)
犬がイタズラしそうなものは片付けていたつもりでしたが、まだまだ私の配慮が足りずかわいそうなことをしました。