犬の腎臓病に良い食べ物やおすすめのフード、対策について

犬の腎臓病に良い食べ物やおすすめのフード、対策について

犬用人気フード商品ランキングのレビュー等で商品を探す飼い主さんも多いのではないでしょうか。人にもある腎臓病を患ってしまった犬のための病に影響のない食事を検討する時の比較ポイントや注意点を獣医師監修にて解説します。

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記事の監修

東京農工大学農学部獣医学科卒業。その後、動物病院にて勤務。動物に囲まれて暮らしたい、という想いから獣医師になり、その想い通りに現在まで、5頭の犬、7匹の猫、10匹のフェレットの他、ハムスター、カメ、デグー、水生動物たちと暮らしてきました。動物を正しく飼って、動物も人もハッピーになるための力になりたいと思っています。そのために、病気になる前や問題が起こる前に出来ることとして、犬の遺伝学、行動学、シェルターメディスンに特に興味を持って勉強しています。

犬の腎臓病に良い食事

食材とドッグフード

  • タンパク質の制限
  • リンの制限
  • ナトリウムの制限
  • 抗酸化物質の摂取
  • 食物繊維の摂取

犬の腎臓病に良い食事とは、低下してしまった腎機能に負担を掛けずに十分な栄養を摂ることができ、更には腎機能をサポートできる食事のことを指します。

食事制限で基本となるのは「タンパク質」「リン」「ナトリウム」の調節です。これらはそれぞれ体内で重要な役割を担う成分でもありますので、完全に除去することはできません。少しでも腎機能への負担を減らすために制限や調整をしていくのです。

また、残っている腎機能を保護する効果が期待されるオメガ3脂肪酸やEPA、DHAの摂取は便秘改善の効果が期待され、また消化管からの窒素の排泄を促する食物繊維を与えることが推奨されています。

犬の腎臓病における食事療法は非常に重要な治療の基本であり、またステージやその他の症状などと合わせて選ぶ必要があるため、主食となるドッグフード選びや手作りご飯の内容についてかかりつけの獣医師としっかり相談しましょう。

腎臓病の犬のおやつについて

腎臓病の犬におやつを絶対に与えてはいけないわけではありません。
一度壊れた腎組織は回復することはなく、その治療は一生涯に渡ります。だからこそ、一日でも長く快適に愛犬に過ごしてもらうことが重要であり、全てを制限すればいいというものでもありません。

しかし、腎臓病を患ってしまったら与えるおやつの種類や量には注意が必要です。市販の腎臓病に配慮した犬用おやつはもちろん、ささみやさつまいもを使った無添加おやつを手作りする飼い主さんも多いようです。

また、食物繊維やポリフェノールを豊富に含むりんごなどは量を制限すれば与えることができますが、バナナなどカリウムを豊富に含むフルーツは避けるようにしましょう。

犬の腎臓病の症状とケアの方法

水を飲む犬

犬の腎臓病の症状とケアの方法についてご紹介します。

犬の腎臓病の種類

犬の腎臓病には、腎盂腎炎やネフローゼ症候群、糸球体腎炎などがあります。原因となる病気が何かにかかわらず、多く見られる状態が「慢性腎不全」です。

慢性腎不全とは、ネフロンと呼ばれる尿をろ過する役割を担う組織が数ヶ月から数年掛けて緩やかに破壊され、腎臓が機能不全に陥った状態のことを言います。

犬の腎臓病の症状

犬の腎臓病の症状は腎臓病の種類にかかわらず、腎機能が低下することで以下のような症状が複数現れます。

  • 多飲多尿
  • 食欲不振
  • 嘔吐下痢
  • 体重減少
  • 脱水症状
  • 貧血
  • 尿毒症

腎臓の約70%以上が破壊されてから症状が現れることが多いため、初期には無症状であることも珍しくありません。

急性腎不全では数時間から1日程度で急激に症状が進行し、激しい嘔吐や下痢、けいれんといった、尿毒症による症状を示す場合もありますが、進行が緩やかな慢性腎不全の場合は、水を多く飲みおしっこの回数が増えるなどの軽度の症状から始まることもあります。

一度低下した腎機能を取り戻すことは不可能であるため、些細な変化を見逃さず、早期発見、早期治療を心がけることが最も重要となります。日頃から飲水量やおしっこの量などを気にしておきましょう。

犬の腎臓病で必要なケア

犬の腎臓病で必要なケアとしては、「食事療法」はもちろんのこと、「水分補給」も非常に重要となります。

水分を摂取して尿量を増やすことは、体内の老廃物や毒素を排泄させることにも繋がります。「ちゃんと食べてちゃんと飲む」ことを常に意識しましょう。

また、犬の腎臓病は進行を遅らせることはできても、完治することはありません。徐々に進行していく病気とその症状に合わせて、治療方法や自宅でのケアを切り替えていくことが重要となります。

食事量やおしっこの量、体重、食欲、元気の有無などをしっかりと観察して、何か異変があればすぐにかかりつけの動物病院を受診できるようにしておきましょう。

犬の腎臓に良いオススメのフード

犬とドッグフード

犬の腎臓に良いオススメのフードについてご紹介します。

1. アニモンダ

アニモンダ インテグラプロテクト ニーレン

療法食 腎臓ケアドライフード (700g)
2,484円(税込)

腎臓ケア用食事療法食として販売されているアニモンダのインテグラプロテクトニーレンは、タンパク質およびリンの含有量の減少はもちろん、グレインフリー、高品質のタンパク質のみ使用と腎臓ケアに配慮した設計が凝らされているドッグフードです。

アニモンダ インテグラプロテクト

療法食 腎臓ケア 豚
671円(税込)

腎臓ケア設計のフードのなかでもアニモンダの製品は比較的嗜好性が高く、「このフードであれば食べてくれる!」という飼い主さんの声も少なくありません。

アニモンダのインテグラプロテクトニーレンには、ドライフードよりも更に嗜好性が高いと評判の無添加のウェットフードも販売されていますので水分補給として併用するのもオススメです。

2. ロイヤルカナン

療法食 腎臓サポートセレクション(3kg)

療法食 腎臓サポートセレクション
4,161円(税込)

ロイヤルカナンの腎臓サポートフードは、タンパク質やリンの制限はもちろん、オメガ3系不飽和脂肪酸(EPA、DHA)などの抗酸化物質、代謝恒常性を維持するためのクエン酸カリウムなどが配合されている療法食です。

動物病院で処方されることも多いロイヤルカナンの療法食は、好みはあるものの嗜好性に定評があり、何より数値の改善が見られたとの声が非常に多く上がっています。

腎臓サポート缶 犬用 ウェット(200g×12缶)

腎臓サポート缶 犬用 ウェット
3,211円(税込)

ロイヤルカナンの腎臓サポートラインには2種類のドライフードとウェットフード、流動食用のリキッドなども販売されていますので、愛犬の体調に応じて選ぶこともできますね。

ロイヤルカナン 療法食 リキッド

療法食 腎臓サポート(200ml×3本)
3,080円(税込)

ロイヤルカナン腎臓サポートリキッドは流動食としてはもちろん、食欲が低下している時や、とにかく食べてほしいという時に是非一度試してみてください。

3. ヒルズ

ヒルズ プリスクリプション・ダイエット 腎臓ケア

プリスクリプション・ダイエット療法食(1kg)
2,028円(税込)

ヒルズのプリスクリプション・ダイエット k/d 腎臓ケアは、リンやナトリウムなどが調整された特別療法食でありオメガ3系脂肪酸も配合されています。

ヒルズはロイヤルカナンと並んで動物病院での処方も多く、安全性や効果が十分に期待できます。ただし、食いつきがあまり良くないという声も多いためウェットフードとの併用がオススメです。

ヒルズ 犬用 腎臓ケア (156g×6缶)

腎臓ケア
2,250円(税込)

ヒルズk/dは、動物病院でサンプルを配布している場合もありますので、気になる場合はかかりつけの獣医師に相談してみましょう。

4. ドクターズケア キドニーケア

療法食キドニーケア (1kg)
2,182円(税込)

ドクターズケアのキドニーケアは、慢性腎不全の症状を持つ犬の食事管理のため開発された療法食です。
リンやナトリウム、タンパク質の含有量を制限し、可溶性食物繊維(フラクトオリゴ糖)やオメガ3脂肪酸などを配合しています。

小粒タイプで小型犬や老犬でも食べやすく、嗜好性にも定評があります。
様々な療法食を試して結果的にドクターズケアに辿り着いたという飼い主さんは非常に多く、痩せ型から標準まで体重が回復したという声も多いようです。特に「脂っぽさがない」という声が多く、食欲不振のわんちゃんでも食べやすいので是非一度試してみてください。

犬の腎臓に良いオススメのフードでも愛犬の体質や好みによって体に合うフードは様々です。腎臓病用のフードを比較することは難しく、とにかく愛犬が食べてくれるものを試してみる他ありません。

ロイヤルカナンやヒルズ、ドクターズケアなどの療法食は動物病院でサンプルを配布していることもありますので、一度かかりつけの獣医師に相談してみるのも良いかもしれません。

犬がフードを食べない場合の対策

食事中の犬

腎臓サポートの療法食などは、犬にとって美味しくないものが多く、食べてくれないことに頭を悩ませる飼い主さんも非常に多いようです。まずは、以下のような対策を試してみてください。

トッピングする

愛犬がフードを食べない場合、フードにささみの煮汁やウェットフードをトッピングして食欲増進を図りましょう。

フードをお湯でふやかすだけでも香りが強くなったり、柔らかく食べやすくなるなど食事量を増やすことができる場合もあります。腎臓病用のフードにも嗜好性が高いウェットフードが販売されていますので、それらを利用するとより安心です。

流動食を利用する

犬が自ら食べ物を口にするのが困難な場合は、思い切って流動食を利用しましょう。嗜好性が高い流動食を選び、スポイトなどで口に少量流し込むと食欲を誘うことができる場合もあります。

初めはどうしても嫌がってしまうかもしれませんが、少量でも食べることで体力が回復し、自ら進んで食事をするきっかけになる場合もありますので腎臓病用の流動食を利用するのがオススメです。

フードを切り替える

犬がフードを食べない場合、思い切ってフードを切り替えてしまうのも一つの手です。

腎臓サポートの療法食を食べてくれるのが最も理想的ではありますが、全く食べてくれないことの方が問題です。「療法食がベストではあるが、何でも良いからとにかく食べることが大切」と指導する獣医師も少なくありません。

まずは、様々な療法食を試してみることから始め、それでも食べてくれない場合は獣医師に相談の上、愛犬の食欲を維持できるドッグフードを与えるのも良いかもしれません。

まとめ

ウェットフード

犬の腎臓病に良い食事についてご紹介しました。人も体に負担を掛けない病院食はおいしくないと感じるように、犬にとっても療法食は美味しいものではないことが多いようです。

ただでさえ体調が良くない時に、美味しくないものを出されてもなかなか食べようと思えないのは致し方ないことなのかもしれません。

しかし、食べることは生きる上で非常に重要なことであり、食べなければみるみるうちに体力が落ち、命に危険がおよびます。

近年では、犬の腎臓サポート療法食も嗜好性が高いものが増えつつあります。犬にも好みがありますので様々な療法食を試してみることから始めてみましょう。

愛犬が腎臓病を患った時、一番大切なのは「QOL(クオリティ・オブ・ライフ」、生活の質の維持です。
もちろん、治療としての療法食は重要なものではありますが、食事は愛犬にとって楽しみの一つでもありますので、なるべく愛犬が食事の時間を楽しめるような工夫を心がけたいですね。

補足

人もペットも高齢になるにつれて、結果として同じような悩みを抱えています。

腎臓、肝臓、心臓、骨密度などの健康診断等の結果が悪かったり、今まで何もなかったのに疾患が見つかったなど、こんな悩みは珍しい話ではありません。

特に内臓に疾患がある場合は、毎日のごはんの食材調整が必要になるケースが多くなります。

体調が悪くて買い物に行くことが出来ない場合でも、今は通販を利用すれば自宅まで届けてくれるサービスも多くなり便利になりました。

通販で商品を選ぶときは、次のような項目をチェックすることも大切です。

  • 主な成分
  • エネルギーやタンパク質やカロリーなど
  • 国産など、原産地情報
  • 1袋の容量(1,3,5,8㎏等)
  • 価格

上記を含めて、その他にも、味や、、対象年齢などもとても大切な情報です。不明な点がありましたら、安易に自己判断をせずに、かかりつけのの獣医師に相談をすることも大切です。

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