うまくいきやすいパターン
幼いころから見慣れている
犬には社会化期というものがあります。群れで生活する犬は、自分が所属する集団に溶け込んでいくためにルールを覚えていくのですが、子犬のころの3~4か月くらいまでがそれにあたります。
そのころに見聞きしたものは、抵抗なく受け入れることが、できるようになります。家の中の洗濯機や掃除機、あるいはドライヤーなどの様々な音に慣れさせたり、お散歩デビューの前でも抱っこして外のあらゆるものを見聞きして慣れさせた方がいい、というのもそのためですね。
我が家の犬の場合、子犬のころウッドデッキに放して遊ばせておくと、筆者にもなついていた近所の猫がやってきて一緒に遊んだり、身体を引っ付けてお昼寝していました。そのせいか数年後、子猫を保護して飼うことになった時、犬は抵抗なくその子を受け入れてくれました。
逆に先住猫の方がいやがって、家から脱走し帰ってこなくなり、困ったことがありました。(その子猫が成長してからは仲良しになりましたが。先住猫の方も犬を飼ったのち成猫になってから保護した子です。)
仮に社会化期にその動物になじんでなくても、しつけと同じくあとから慣れさせていくことは、飼い主の努力と工夫が必要ですが不可能ではありません。
性格が穏やかであること
犬種にもよりますが、犬プラス別の動物を飼い同居させる場合、犬の方が体が大きい場合がほとんどです。
体の小さいほうからすれば、大きい方に悪気がなくただ遊びたいだけだったとしても、恐怖を感じることがあるかもしれません。人間にとっては可愛い「やんちゃ」も小さいほうの動物にとってはストレスとなることもあるようです。
うさぎとの相性
ウサギは特に犬や猫の存在をストレスと感じやすく、彼らの「やんちゃ」があまりにすぎると、軟便などの症状が出るそうです。でも、小型の愛玩犬とウサギをいっしょに飼っている家がうちの近所にはありましたので、うまくいくパターンもあります。
我が家を含めてうまくいく場合は、犬の性格が慎重で穏やかであることが多いようですね。
ちなみに体の大きさの話で言えば、小型犬と猫だと、猫の方が大きいこともあり、その場合、犬の方がストレスを感じてしまうことがあるようです。
犬種にも注意が必要
犬の性格のところで書いたこととも関係していますが、犬種によっては気性が荒いものがありますし、また小動物を獲物とみなすこともあります。特に狩猟系にルーツを持つ犬種の場合、その傾向が強いようです。
ルーツを探ると、テリア系などはウサギを、レトリバー系などは鳥を狩るための犬種だったので、それらを同居させるのはお勧めできません。
爬虫類や魚などは犬種にかかわらず、犬は玩具扱いをしてしまうそうで、これもお勧めできないパターンでしょう。
まとめ
犬は群れで暮らす動物です。仲間とみなすことができれば、別の生き物とでもいっしょに暮らすことができるので、種を超えた同居生活もうまくいく可能性が、他の動物に比べれば大きいといえます。
そもそも人間自体、生物学的には犬と別の生き物ですが、犬ははるか昔から人類の良きパートナーとして存在してくれています。
種の壁を越えて私たち人間は、犬と愛情に満ちた関係を構築できているのです。人間、犬、さらに他の動物との共同生活においても、人間が群れのリーダーとして、気配り、目配りを欠かさず、どういった距離感でかかわらせれば良好な関係を築けるか、ストレスを感じさせずに済むか、ということをきっちり認識して生活をおくらせれば、お互いが幸せな日々を過ごすことができるといえるでしょう。
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20代 男性 宇野直人