犬が「呼吸が苦しい時」にする仕草5つ

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犬が「呼吸が苦しい時」にする仕草5つ

毎日一緒に過ごしている飼い主は愛犬の小さな変化にも敏感です。仕草1つ1つから変化を感じ取るでしょうが、その仕草の中には呼吸が苦しいときにする仕草が含まれているかもしれません。今回は犬が呼吸が苦しいと感じている時にする仕草をご紹介します。

監修:獣医師 平松育子

(ふくふく動物病院)

犬が呼吸が苦しいときにする仕草とは?

犬の口アップ

犬の仕草には、そのときの心理や体調が関わっていることが多いです。
愛犬の日々の健康管理の一環として、観察している人も多いでしょう。
では、呼吸が苦しいときにする犬の仕草には、どのようなものがあるのでしょうか。

1.呼吸が荒くなる

舌を出して呼吸する犬

まず、呼吸が苦しいと感じている犬の変化として、ふだんと比べて呼吸が荒くなります。
舌を出した状態で、「ハァハァ」と激しい呼吸を繰り返します。

しかし呼吸が荒いときに考えられる理由として、呼吸が苦しいという理由の他にも、暑いために体温調整をする役割もあります。
犬は発汗機能が備わっていないため、呼吸をすることで熱を体外に放出しているからです。

そのため、夏に呼吸が荒くなっている場合には、呼吸が苦しいのではなく、暑さによって体に熱がこもってしまい、それを体外に排出しようとしている可能性も考えられます。
その場所の温度を確認し、熱中症になっていないかどうかを確認する必要があるでしょう。

2.ジッと座ったり伏せの姿勢を保ち続けたりする

伏せた状態のラブラドールレトリバー

呼吸が苦しいとき、多くの人は激しい運動をしたり、仕事に追われたりするといった状況を回避しようとするはずです。
安静にして呼吸が落ち着くのを待つのではないでしょうか。犬も同じような行動を取ります。

呼吸が荒くなった後、「息が苦しいな」と違和感を抱いた場合、座ったり伏せの姿勢をとったりして、ジッとその状態を保ち続けます。
そうすることで呼吸を落ち着かせようとしているのでしょう。

興奮した状態で遊びを続けていたり、疲れていたりすると呼吸が荒くなることがありますが、その多くはこのように落ち着いた状態を保つことで、呼吸も落ち着かせることが可能です。

3.体で呼吸をするように肩が上下する

呼吸が苦しいとき、犬に最初に表れる変化として呼吸が荒くなるという変化をご紹介しました。
しかし、落ち着いた状態を保ち呼吸を繰り返しても、症状が悪化することがあります。
その場合、口だけで呼吸をするのではなく、体全体で呼吸をするような仕草を見せます。

口だけでは呼吸を正常に戻せないと本能で理解しているため、肩を上下させるような動きを見せるなど、他の部位でも呼吸を助けようとしているのです。

この場合、やはり体内で何かしらの異変が引き起こされている恐れがあります。
あまりにも呼吸が荒く、体全体が動くような呼吸法を行っている場合には、病気を疑うべきでしょう。

4.呼吸音が「ゼーゼー」と明らかに違う

呼吸が苦しいとき、仕草にももちろん変化が表れますが、呼吸の音にも異変が現れることがあります。
「ハァハァ」ではなく、呼吸音が「ゼーッ、ゼーッ」などの、ふだんと異なる音に変わっている場合には注意が必要です。

呼吸音に異常が見られる場合、気管虚脱や気管支炎など呼吸器系に異常が起きている恐れがあります。
呼吸器系の場合、早めに対応しなければ命に関わる危険性もありますので、「いつもと呼吸音が違う」と変化を感じたら、迷わず動物病院へ連れて行きましょう。

5.何度も咳をする

呼吸が苦しいときにする仕草の1つとして、咳をすることもあります。
呼吸がしにくく苦しいと感じる場合、咳をすることで呼吸を行いやすくしようとするためです。

やはりこちらも呼吸器系や循環器系の病気が原因になっている場合もありますし、中には食べた物が喉に詰まってしまっている可能性も考えられます。明け方にひどい咳が出る場合は、僧帽弁閉鎖不全症の疑いが高くなります。
他にも犬の咳には様々な病気が関係していると言われていますので、まずはかかりつけの病院に連れて行き診察してもらいましょう。

病気の可能性も考えて

病院で聴診器を当てられる子犬

呼吸が苦しいという症状は、興奮しすぎて呼吸が荒くなっているケースも考えられますが、飼い主さんから見てその様子が見られなかった場合、病気が関係している可能性が非常に高いです。

呼吸器系の病気や、心臓に関わる病気も考えられます。
夏は熱中症の症状が現れている可能性も否めません。

中には緊急事態に陥っていることも考えられますので、今回ご紹介したような呼吸が苦しいときにする仕草や呼吸音などを見聞きした際は、すぐに動物病院へ連れて行くようにしましょう。

まとめ

病院で二人の獣医師に診察される犬

いかがでしたでしょうか。
日々の生活で少しでも愛犬に異変を感じたら、迷わずかかりつけの病院へ連絡し指示を仰いだり、あるいはそのまま急いで病院へ連れて行き診てもらったりするようにしましょう。
病状が悪化してしまってからでは遅いですよ。

記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (ふくふく動物病院 院長)

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

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