愛犬が留守番を苦手になる原因や理由とは?

愛犬が留守番を苦手になる原因や理由とは?

愛犬にとって、「急いで帰ってくるから、吠えないで静かに良い子にして待っていてね」などとおおげさな「行ってきます!」のあいさつは、飼い主さんとのしばしのお別れのセレモニーのようなものです。外出するときは愛犬に構わずに静かに出かけましょう。留守番というストレスを少しでも愛犬に与えないことが大切です。今回は、愛犬のお留守番が苦手になる原因や対処方法を紹介します。

お気に入り登録
SupervisorImage

記事の監修

犬の気持ちは行動に現れる。知っていますか?犬が顔を左に向けた時にはストレスを受けている可能性があることを。犬は様々な方法で人に気持ちや考えを伝えているのです。それを受け止めてアドバイスとして活かすことを仕事としております。様々な専門の知識と20,000時間以上の教育実績があなたとその愛犬の生活を助けて豊かに導きます。

原因として大きいのは過度な反応

窓の外を見つめる柴犬

愛犬を残してお出かけするときに「行ってくるからおとなしく待っててね」「ただいま~帰ったよ、お利口にしていた?」など、飼い主さんがついついやってしまいがちなリアクション。

飼い主さんの大げさ気味のあいさつ行動は、愛犬にとって「いってらっしゃい!」という気持ちよりも「今から長い時間お留守番をしなくちゃならないんだ、さびしいよイヤだな~」というような不安感を与えてしまいます。

愛犬を留守番させるときは「そ~っと、静かに」が基本です。また、帰宅したときもすぐに構うのではなく、15~30分間くらい少し時間を置いて愛犬が落ち着いてから構ってあげるといいでしょう。

日頃から愛犬と距離を置く時間を作るようにすると良いです。初めはほんの数分程度から他の部屋に行くなど少しずつひとりになる時間に慣らしていきましょう。そうすることで留守番に飼い主さんと離れることへのストレスが徐々に減っていくでしょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

日常でトイレやお風呂に入る時など、わざわざ愛犬に「お風呂に入ってくるね」「トイレにいってきます」など、声をかける方は少ないですよね?

外出するときも、同じような感覚で家を出るのが理想です。慣れるまで時間がかかるかもしれませんが、愛犬も慣れるのに時間が必要です。お互いにゆっくりと慣れていきましょう。

愛犬にお留守番の練習をしよう

愛犬が留守番中に感じてしまうストレスを減らすためのトレーニングがあります。日常の家事の合間や帰宅後、仕事がお休みの日にためしてみましょう。

1.愛犬が吠える前に、お留守番で利用するケージやサークル等に入れます。

2. 愛犬の目の前で着替えなどの身支度を整え、出かけるふりをして家を出ます。

3.外から戻ったら、愛犬が興奮気味に迎えてもかまわず無視をします。

4.そのままいつもの通りに過します。慣れてきたら少しずつ外出時間などを長くします。

監修ドッグトレーナーによる補足

お留守番に強い不安を抱える犬の場合は、1のケージやサークルに入る練習だけをまず始めましょう。1に慣れてきたら1、2の練習と、その子のペースに合わせて進めていくことが大切です。

最初から全てを通して練習しても、無理強いなら分離不安など逆効果なることもあるので気をつけましょう。

愛犬にとって留守番を楽しい時間に変える方法

おもちゃを噛んで遊ぶ犬

愛犬にとって、お留守番中も楽しい時間だと思ってもらいましょう。噛んでも安心な知育おもちゃやコングなどは、お留守番中の退屈しのぎのためにあると言っても良いくらいです。

留守番中におやつの入ったおもちゃをもらえると学習すれば、ひとりで寂しかったり退屈な時間も、遊びに夢中になって気にしなくなっていくかもしれません。ただし、急におもちゃを与えたから大丈夫になるわけではありません。時間をかけてゆっくりとコングや知育おもちゃは楽しいと思ってもらえるようにしましょう。

監修ドッグトレーナーによる補足

「お留守番=不安、寂しい」から「お留守番=楽しいことがある」と、嫌なことから良いイメージに変えることはとても有効です。

ただし、人間でも一度ついたイメージを変えるのは簡単ではありません。おもちゃも好き嫌いがありますので、愛犬が気に入ってくれるおもちゃを選ぶことから、ゆっくりと始めましょう。

愛犬が留守番時にする「いたずら」や食糞の対応方法

いたずらをしたラブラドールレトリバー

留守番中に、いたずらなどの破壊行動や、うんちを食べてしまう食糞はよくあることですが、飼い主にとっては大きな悩みのひとつです。

つい叱ってしまいがちですが、何ごともなかったように淡々と片付けるのが良いとされています。時間が経過してから叱っても、犬は何で怒られているのか理解できないどころか、大声をだして慌てている飼い主さんを見て、喜んでいると勘違いして「いたずら=いいこと」と思ってしまいます。

ただし、いたずらや食糞行動が分離不安などが原因の場合は、重度になる前に動物病院に相談しましょう。

まとめ

人の手の上に置かれた犬の手

いかがでしたでしょうか。
飼い主さんと離れて不安や寂しさからや、ひとりで退屈などの理由から、留守番が苦手な子は多くいます。また、飼い主さんの行動がさらに留守番を苦手にしていることも少なくありません。

日頃から愛犬と過ごすことが多い場合、少しの外出でも愛犬は置いて行かれたと不安を感じてしまうこともあります。大切なのは日頃からひとりになってもパニックにならないように慣らしておくことです。

外出は避けられないもの。留守番中も愛犬が落ち着いて過ごせるように環境を整えることや、愛犬のペースに合わせたトレーニングを心がけてくださいね。

はてな
Pocket
この記事を読んだあなたにおすすめ
合わせて読みたい

あなたが知っている情報をぜひ教えてください!

※他の飼い主さんの参考になるよう、この記事のテーマに沿った書き込みをお願いいたします。

年齢を選択
性別を選択
写真を付ける
書き込みに関する注意点
この書き込み機能は「他の犬の飼い主さんの為にもなる情報や体験談等をみんなで共有し、犬と人の生活をより豊かにしていく」ために作られた機能です。従って、下記の内容にあたる悪質と捉えられる文章を投稿した際は、投稿の削除や該当する箇所の削除、又はブロック処理をさせていただきます。予めご了承の上、節度ある書き込みをお願い致します。

・過度と捉えられる批判的な書き込み
・誹謗中傷にあたる過度な書き込み
・ライター個人を誹謗中傷するような書き込み
・荒らし行為
・宣伝行為
・その他悪質と捉えられる全ての行為

※android版アプリは画像の投稿に対応しておりません。