1.ジャイアント シュナウザー
ジャイアント シュナウザーは、日本ではご存知でない方も多いほど、とても珍しい大型犬です。ミニチュア シュナウザーはご存知かと思いますが、シュナウザーにはジャイアント・スタンダード・ミニチュアと3つのタイプがあるんです。
ジャイアント シュナウザーの歴史
ドイツ原産のジャイアント シュナウザーですが、スタンダード シュナウザーにグレート デンやロットワイラーなどを交配して生み出されました。牛などの家畜を追うための牧羊犬として生み出されたのですが、牧羊犬に適したカラダの大きさにするため、スタンダード シュナウザーをさらに大型化したのです。
ジャイアント シュナウザーの特徴
好奇心旺盛で遊び好きなのですが、大型犬の中でもとくに力が強いため、しっかりしつけをしなければ手に負えなくなってしまうことがあります。穏やかな性格で飼い主や家族に対して忠誠心が高く、とても愛情深いです。
2.シルケン ウインドハウンド
シルケン ウインドハウンドは、ボルゾイとロングヘアー ウィペットを掛け合わせて生み出された犬種です。見た目はボルゾイと間違えてしまいそうなほどよく似ているのですが、ボルゾイと比べるとカラダはとっても小さいです。体重は10kgちょっとくらいで、小型犬から中型犬くらいの大きさです。
シルケン ウインドハウンドの特徴
優雅で美しい絹のようなロングコートは、生えそろうまでに3年ほどかかるとされています。美しい被毛にするために改良されてきたようです。運動能力に優れた犬種なので、毎日の十分な運動ができる環境を与えてあげることが望ましいです。飼い主さんの体力も必要とされますよね。
3.コーイケルホンディエ
日本では知名度の低い犬種ですが、オランダ原産の小型犬です。コイケルやコイケルホンドなどと呼ばれることもあります。JKCへ登録されている頭数は100頭前後と少ないですが、原産国であるオランダ以外の国では、どの国でも希少な犬であるとされています。
コーイケルホンディエの歴史
オランダではカモ猟の際にカモをおびき寄せるというのがコーイケルホンディエの仕事でした。第二次世界大戦の終戦までにほとんどが亡くなり、世界で5頭しか存在しなかったこともありました。現在では愛好家によって頭数を維持しているようですが、オランダ以外の国では現在も希少な犬種であることに変わりはありません。
4.チベタン マスティフ
現在でもチベットやネパールやブータンなどで遊牧民と暮らしているチベタン マスティフですが、古代チベタン マスティフと言えるような純粋なチベタン マスティフを見かけることはないようです。チベットでは修道士や修道女の魂が宿っている犬として考えられてきました。遊牧民と暮らし、羊やヤギ、女性や子供を天敵であるユキヒョウやオオカミから守るという役割を持っています。
チベタン マスティフの歴史
1859年にはイギリスでチベタン マスティフのドッグショーが開催されました。血統登録台帳が作られたのは1873年のことです。その際にKCによってチベタン マスティフという犬種名が名づけられました。現在、アメリカやイギリスで飼われているチベタン マスティフは、チベタンで遊牧民と暮らしているチベタン マスティフとは違い、とても穏やかな性格で家族の一員として愛されています。
まとめ
日本ではほぼ見かけることのない犬種を4つご紹介しました。私もこれまでに出会ったことのない犬種です。この4つの犬種の中でみなさんが出会ったことのある犬種はあるでしょうか。一生の間に一度でも出会えたら嬉しいですし、できることならば触れ合ってみたいです。