何となく調子が悪そう、そんなときには
愛犬の調子が、何となく悪そうで動物病院にかかりたい、そう思ったことはありますか?我々人でも、病気とは言えなくても、何となく調子が悪い日はありますよね。
そんなときに少し様子を見ている内に、体調が戻った経験は誰にでもあるのではないでしょうか。これは犬でも同様で、数日様子を見ている内にふだん通り元気になるようであれば、ほとんどの場合心配はいりません。
様子を見ていても、調子が戻らなかったり、段々と悪くなっていたりするようなら、動物病院にかかりましょう。犬たちは、自分の体調を言葉で説明することはできません。中には、体調不良を隠そうとする犬もいます。だからこそ、一緒にいる飼い主さんの「いつもと違う」という感覚がとても大切になってきます。
ですが、動物病院で「何となく調子が悪そう」と伝えただけでは、原因にたどり着くまでにたくさんの検査や時間、料金がかかってしまうかもしれません。「何となく」を具体的に伝えることができれば、診断の助けになります。「いつもの半分の元気しかない」「食欲が30%くらいだ」といった、具体的な様子を伝えられるようにしましょう。
犬の様子をよく観察しよう
愛犬の様子を具体的に様子を伝えるためには、愛犬をよく観察して、ふだんと違う様子を見つけましょう。見つけられたら、それがいつもと比べてどのくらい違うのかを考えてみましょう。いつもの愛犬の様子を100%としたときに、今は何%かを考えながら観察してみてください。
元気の有無
ふだんと比べて、元気はありますか?元気があるかを見るために注目したいのは、犬の活動性です。一言で「元気がない」と言っても、そう感じる部分は様々あります。
- 散歩に行きたがらない
- 動きたがらない
- 呼吸が速い
- 尻尾が下がっている
- 寝てばかりいる
- 呼びかけに反応しない
これらの様子が、「いつ」「どこで」「どのくらい」起こるのかが、診断を助ける情報になります。例えば、動きたがらないのが朝なら、寝起きなので身体が強張っている場合があります。
食欲の有無
食欲は、犬の体調を確認する上で、大変重要なポイントです。ここでも重要なのが、以前と比べてどのくらい食欲があるのか、ということです。
いつも食事をあっという間に済ませてしまう犬が、30分かけてやっと完食する場合は、食欲が落ちていると言えます。ですが、ふだんから30分かけて完食している犬であれば、それはいつも通り、問題がないことになります。動物病院で食欲を伝える際には、これらの項目を確認しておくと良いでしょう。
- いつもと比べて何%くらい食欲があるのか
- いつものドッグフードは食べるか
- 好物やオヤツは食べるか
どこかを痛がっている
痛みがある場所によって、治療方法は大きく変わります。骨や関節などの整形の問題なのか、腹痛なのか、どこかに怪我をしているのか……といった具合です。ご家庭で判断するのは少し難しいかもしれません。いくつか判断のヒントをご紹介しますので、当てはまる項目があれば、そのまま獣医師に伝えても良いでしょう。
- 抱き上げたときに痛がるか
- 歩いているときに痛がるか
- 安静にしているときにも痛がるか
- 痛みのあるタイミングは決まっているか
犬が痛がっているときは、どんな行動をとると思いますか?分かりやすい行動だと、鳴き声をあげたり、触られたときに怒ったりします。他には、身体が震える、身体に力が入って緊張した状態になっていることもあります。
まとめ
愛犬の様子がいつもと違うと感じたら、少し不安になってしまいますよね。飼い主さんの「何となく」という感覚は、犬が隠している病気を発見する手助けになります。
数日様子を見ていても、体調が戻らないようなら、診察を受けてみましょう。その際に、この記事でお伝えしたコツを意識してみてください。
ユーザーのコメント
女性 匿名
病院で診ていただきましたが、虫刺されでは無いかと言われ治療はありませんでした。
その後も落ち着きはなかったけれど、前脚を舐める以外、2日で症状はおさまりました。
原因が分からないと不安になります。
日頃の健康状態をよく見て、小さな変化に気づくようにしようと思います。