愛犬に犬友達を作ってあげたい!でもそれって本当に愛犬が望むこと?

愛犬に犬友達を作ってあげたい!でもそれって本当に愛犬が望むこと?

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愛犬の皆さんが集う、カフェやドッグランは、飼い主さん同士の交流や一人っ子の愛犬が他のワンちゃんと遊ばせてもらえる大切な社交場です。飼い主さんにとっても、愛犬と一緒に出かける体験は、絆を深め素敵な思い出がたくさんできるでしょう。ですが、ちょっと待ってください。本当に愛犬は他の犬との交流を喜んでいますか?飼い主さんの考えとは別に、愛犬には大きなストレスがかかっていませんか?愛犬の気持ちになって、もう一度犬友達について考えてみましょう。

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犬が好き?お出かけが好き?本当に愛犬の気持ちを理解していますか?

二匹で一緒に遊ぶ犬

犬同士の友好的なコミュニケーションとは、どんな行動が見られるかご存知ですか?

一番分かりやすいのは、互いの匂いを嗅ぎ合う行動ですが、これは初対面の犬同士の場合には【まだ、仲良しではない】ということを知っておかなければいけません。
鼻を合わせたり、互いの体の側面を見せ合ったり、お尻の匂いを嗅ぎ合ったりして相手との距離感をはかり、相手の存在が自分にとって良いのか悪いのか?
仲良くできる相手なのか?を探っている状態です。

これは、社会化ができている犬同士が自然とできるコミュニケーション方法の1つです。

  • 初対面の相手とも、上手に遊びに誘える犬同士。
  • 攻撃性がなく、犬同士で遊ぶことが好きな犬同士。
  • 友好的な性格で、上手な距離感を取れる犬同士。
  • 他犬との交流に慣れている犬同士。

これらの、経験や性格的特徴を持っている犬同士だからこそできるコミュニケーションです。
相性がよく、タイミングも合えば自然と互いを認め合い、コミュニケーションは数分で終わります。
ドッグランなどでは、そこからどちらかともなく遊びに誘い合い一緒に走りだしたり、じゃれ合ったり遊び始めます。
ですが、この犬同士のコミュニケーションを人間が作り出すのは良いことではありません。

【嫌だよ】【怖いよ】無理なコミュニケーションをさせないで

威嚇しあう二匹の犬

ドッグカフェやドッグランに出かけると、ほんとうによく見かける飼い主さんのNG行為があります。

  • 無理やり愛犬の匂いを見知らぬ犬に嗅がせようとする
  • 嫌がる愛犬を他犬に近づけようとする
  • 押さえつけて他犬の接近を我慢させる
  • 体の大きさが違いすぎる犬と遊ばせようとする
  • いうことをきけないと叱りつける

これらは、全てぜったいにやめなければいけない行為です。
愛犬は大きなストレスを感じ、一歩間違えば噛みつき事故に繋がる危険な行為だからです。

他犬の姿を見て興奮して吠えたてて、警戒心を表し、相手への警告をしている犬を抱き上げたり、体を抑えつけたりして、他犬の所へ連れていきお尻の匂いを嗅がせたり顔同士を近づけたりする飼い主さんがとても多くいます。

また、嫌がる犬をリードで抑制しながら他犬との距離を取らせない飼い主さんもとても多いのです。

  • 上手に他の犬と遊べない
  • 他犬との挨拶が上手にできない
  • 他犬とのコミュニケーションに慣れていない
  • お友達を作ってあげたい

飼い主さんの気持ちとしては、苦手を克服して楽しんで遊べるように犬社会のコミュニケーションを学べるように良かれと思ってしているサポートかもしれません。
ですが、犬にとってはさらに苦手意識を高め、嫌な記憶や経験が蓄積され、何一つとして良いことはないのです。

大きな危険 飼い主が作ってしまうトラウマと攻撃性

牙をむいて威嚇する犬

まず、他犬の姿を見ただけで威嚇吠え、警戒吠え、唸りがある犬は、他犬と積極的なコミュニケーションを取らせるのは【大変危険】です。
同じく、他犬に対して怯え、震え、隠れる、逃げるなどの行動がある犬も他犬と積極的なコミュニケーションを取らせるのは【大変危険】です。

攻撃的、威嚇、警戒、怯え、震え、回避、これらの反応がある犬には、まず適切な犬同士の社会化を学び段階を経て慣らしていかなければいけません。
飼い主が抱きかかえたり、体を抑えつけたり、リードで抑制しながらの無理なコミュニケーションは犬の望まない行動を引き起こし、心に大きな傷を残してしまいます。

  • 無理に近づけた相手の犬への咬みつき事故
  • 無理に近づけた相手の犬からの反撃事故
  • 犬同士の喧嘩の勃発
  • 恐怖心から攻撃性の覚醒
  • 飼い主への不信感
  • 抱かれることの不快感、恐怖感
  • ドッグランやドッグカフェへの恐怖心、トラウマ、心的ストレス
  • 心的ストレスによる体調不良

飼い主さんが良かれと思って、愛犬にさせている他犬とのコミュニケーションは実は愛犬が望んでいないことなのです。
愛犬の気持ちを正しく理解せずに、親心でしている他犬との交流によって他犬に不快な思いをさせてしまうだけでなく、愛犬との信頼を失ってしまうこともあります。

よく見かける光景ですが、他犬との無理な交流で愛犬が望まない行動をした時に叱りつけている飼い主さんが多くいます。
愛犬にとっては、嫌なこと、怖いこと、不快なことを強いられて、必死に回避しようとしたら叱られる。これでは愛犬は混乱してしまいます。
一番の理解者で、自分を守ってくれるはずの飼い主さんから、苦痛を強いられて叱られてしまっては信頼関係が破綻してしまうことに、気が付いてあげてほしいと思います。

犬友達がいないことは愛犬にとって不幸なことではありません

一匹でおもちゃで遊ぶ犬

仔犬期の社会化を学ぶ時期に母犬や兄弟犬と十分なコミュニケーションが取れていない場合、飼い主さんが、たくさんの経験を通して人間社会や他犬との交流に慣らしていく必要があります。

一人っ子の愛犬に、お散歩仲間や同世代の犬友達がいてくれたら、カフェで一緒に食事をしたり、飼育の相談や情報交換ができたり、飼い主さんにとっても有意義な交流です。
そして、ドッグランなどで一緒に遊んでもらえる仲良しのお友達がいれば、ふだん飼い主さんとの遊びとは違った楽しい時間を過ごさせてあげられるので、運動、遊び、ストレス発散などメリットがたくさんあります。

これらは、仔犬の頃からの育った環境や、現在の生活環境、それぞれの性格も大きく関係します。すべての犬が、犬友達がいることが幸せだということではないのです。

  • 飼い主さん家族だけの狭い世界で生きていた犬
  • 小さいころから他犬や家族以外の人が苦手な犬
  • 臆病な犬
  • 攻撃的な犬

このような犬にとっては、他犬との交流は苦痛なのです。
他犬に対して、嫌がる反応を見せる犬を急に社交的にさせることは不可能です。

私たち人間に置き換えてみましょう。
読書が好きで家が好き。運動が苦手な人が、突然フットサル場に連れていかれ初対面の人たちと「全員と仲良くしなさい」「フットサルを楽しみなさい」「笑いなさい」。そんな風に、強制されて断ることも帰ることもできずに拘束されたらどうでしょうか?
きっと、二度と同じ場所には行きたくない。なんでこんなことを強制するのか?自分のことを大切に思ってくれていないのではないか?と不快で悲しい気持ちにならないでしょうか?

私たちの愛犬も、【犬】という動物で、先祖はオオカミで群れで生きる生き物だと認識されていますが、現代を生きる犬たちは先祖から受け継ぐ特徴より、今の生活スタイルの影響がほとんどなのです。
そして、群れで生きる生き物だったからこそ、他への警戒があることは当然なのです。

他犬との交流がなくても お友達がいなくても不幸ではありません

日頃の愛犬の様子をよく観察してみましょう。
愛犬はカフェで、苦手な犬と接している時どんな表情を見せていますか?
それは、おうちで飼い主さんと遊んでいる時とどちらが幸せそうですか?

愛犬はドッグランで、遊びたくなくい帰りたい。こっちに来ないで!と他犬に言っていませんか?
飼い主さんと一緒に、お散歩したりお庭で遊んだりしている時は、楽しそうではありませんか?

たくさんのワンちゃん達が楽しそうに遊んでいるのを見ると、わが子にもあんな体験をさせてあげたい。他犬と一緒に遊べないお友達がいないのはかわいそう。
と感じてしまうかもしれませんが、愛犬の表情をよく見てあげてください。

苦手なこと、苦手な相手、苦手な場所は誰にでもあります。
そして、犬にとって飼い主さんと一緒に遊んで運動をしたり、慣れたお散歩道を一緒に歩いたりそれは、とても幸せなことなのです。
もし、広いドッグランで遊ばせてあげたいのであれば、他犬との接触を強制しないであげましょう。時間の貸し切りができるドッグランもあります。
愛犬が苦手なことを、無理に克服させるのではなく、できるだけ嫌な思いをしないような選択をしてあげてほしいと思います。

社交性、他犬との交流を練習するためには

カートに乗ってお出かけする犬

他犬と同じ空間にいることが苦痛で怯えて震えている犬には、他犬と交流をしなくても楽しい生き方を選んであげましょう。

  • 自宅で同じ大きさ程度のワンちゃんと同じ空間にいる練習をして反応を見てみる
  • ドッグカフェに行く時には、キャリーやカートに乗せて隠れられる場所で過ごさせてあげる

このように、リラックスできる自宅で交流の練習をしたりお出かけの時には愛犬が自由にできる場所、安心できる場所を用意したりして嫌な思いをしないよう工夫をして、他犬がいることに慣れる練習が必要です。

攻撃的、威嚇、警戒が強い犬は、いきなりドッグランなどで開放してしまうとトラブルの原因となります。
リードを付けたまま、他犬とは距離を取り、離れた場所で眺めるところからの練習が必要です。

  • 静かに、他犬がいても冷静でいられる
  • 一定の距離があれば他犬の行動や声が無視できる
  • 自ら攻撃的な行動を起こさない

これらがクリアできなければ、他犬との交流には進めません。

もし、飼い主さんの希望で他犬との交流を練習させる時や、カフェなどへ出かける練習をする場合には、絶対に焦らず、強制せず、あら治療や克服をさせようとはしないでください。

まとめ

犬を抱きしめる女性

犬を飼うことによって、飼い主さんにとっても【犬友達】や【犬交流】ができると、より愛犬との暮らしが充実することもあります。SNSなどでは、愛犬を連れていろいろなところに出かけている投稿などを見ると、自分も愛犬と楽しみたいと思います。
ですが、それには【相手=愛犬】の気持ちが一番大切であることを、忘れないでください。
愛犬にとって、一番幸せな時間は飼い主さんと一緒に過ごすことです。
どんなに仲良しなお友達がいても、楽しく遊んでいても、飼い主さんと遊ぶ時間が一番なのです。
犬との生活が、大きく変わってきた現代を生きる犬と飼い主さんにとって、【安全で健康で幸せ】な生活を送ることは、大きなテーマとなっています。

ぜひ、今一度、愛犬にはどんな生活が向いているのか?
どんな時、一番幸せな表情を見せてくれるのか?
愛犬をよく見て、楽しみを見つけてあげてほしいと思います。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    50代以上 女性 匿名

    この記事‥‥‥まさにその通りだと思いました。
    我が家は、多頭飼いの3頭です。
    愛犬達とドッグランへ行くのが夢でしが、同居犬以外のワンちゃんを受け入れられない子がいるので諦めました。
    今は時々、他犬のいない砂浜や山を探索させてます。
    夢は破れましたが(笑)同居犬達が仲良くしてくれたら、それで良しとしました。
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