犬を飼う時に飼い主に求められる6つのこと

犬を飼う時に飼い主に求められる6つのこと

日本では、犬を家族の一員として迎え入れる時、特に資格や審査は必要ありません。言うなれば、「欲しいと思えば誰でも飼える」と言う状況です。でも、本当に一度家族として迎えた犬に幸せな一生を与えてあげられる飼い主になるためには、どんなことが求められるのでしょうか?今回は、犬を飼う時飼い主に求められることについて、考えてみたいと思います。

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1.生活に資金的に余裕があること

黒いシニア犬

犬を飼育する費用が捻出できるか

生活するのに金銭的な余裕がないと、犬を飼うべきではありません。
犬を飼う、という事は子供を育てるのと同じで、当然ながら食費や医療費が必要になります。
むしろ、人間の子ども以上にお金がかかります。
人間の子どもなら、自治体から医療費や子ども手当などの補助が受けられますが、犬は全て実費です。特に医療費は人間以上に必要です。
金銭的に余裕のない状態で犬を飼うと、犬が病気やケガをしたときに十分なケアをしてあげることができないかもしれません。
結果、手放してしまったり、飼育放棄に繋がってしまう恐れがあります。

犬一頭にかかる飼育費用

体重10㎏未満の小型犬の場合でも、年間20万以上はかかると考えましょう。
プードルやシーズーなど、トリミングが必要な犬種ならさらに高額になります。
当然、体が大きくなる大型犬になると、トリミング代も食費、ペットシーツなどの費用もかさみます。
また、小型犬だと寿命が15年として20万×15=300万は最低必要です。
けれど、実際には10歳を越えてシニア期に差し掛かると、医療費がかさんできますし、シニア用のフードへの切り替えも必要になりますので、単純な計算式では算出できなくなります。

2.生活に時間的に余裕があること

窓辺の犬

仕事や子育てなどで忙しく、犬に構ってあげる時間のない人は、犬を飼うべきではありません。
一日10時間以上家を空けて、やっと飼い主さんが帰ってきたと思ったら、家事に追われて犬を全く構えない…と言う環境は、犬にとってとても不幸なことです。

なぜなら、犬の一生は私たち人間よりもずっと短いからです。
動物保護の先進国として良く例に挙げられるドイツでは、犬だけを残して家を空ける時間が4時間以上あると虐待とみなされます。
「仕事のストレスを犬と暮らすことで癒したい」と考える人がいるかも知れませんが、人間の癒しのために、犬を飼おうと言う考え方は、人間のエゴ以外何者でもありません。

3.何よりも犬を優先できること

カーテンと犬

有名な「犬の十戒」にこんな文言があります。

「あなたには、あなたの仕事や楽しみもあり、友達だっているでしょう。でも、私にとっては、あなたがすべてなのです。」
実際に犬と一緒に暮らしていると、その言葉が大げさでないことが分かります。愛犬は、いつでも私たち飼い主を全身全霊で、全力で愛してくれています。飼い主さんの人生全てを愛犬に捧げなさい、と言うのではなく、例えば、飼い主さんが遊びに行くのであれば、まず、自分の準備をする前に、愛犬の食事と排泄を済ませ、お留守番が快適に出来るように気配りします。そして、用が済めば出来るだけ早く、愛犬の待つ家に帰る…ということができるでしょうか。

4.躾、トレーニングが出来ること

トレーニング中の犬

犬の行動をコントロールできる飼い主であること

家庭犬として暮らすのであれば、使役犬が受けるようなトレーニングは必要有りません。けれども、動物としての衝動が起こった時、飼い主さんがその衝動を抑え、犬の行動をコントロール出来るかどうかは、とても大切なことです。最低でも、トイレトレーニングをし、「マテ」「コイ」だけは習得できるようにトレーニングをし、犬の行動を制御することで、犬は飼い主さんをより強く、深く信頼します。むしろ、全く躾をせず、飼い主さんをはじめ、一緒に暮らす人間に対して好き勝手な振る舞いをする犬は、自分が群れを統率しなければならないと考え、ストレスが溜まると言われています。犬が「飼い主さんの側にいれば安心できる」と感じられるようにするには、犬のわがままを許すのではなく、いつでも犬の行動を制御できる、犬から信頼される飼い主であることの方がずっと大切です。 うか。

5.犬の気持ちを理解しようと努力できること

飼い主と犬

犬は、人間のように言葉を話して、自分の意志を伝えることが出来ません。しかし、犬は私たちの言葉を理解しているので、私たちも愛犬からのメッセージを受け取れるように努めなければいけません。ネットの情報や専門書などで犬の習性について知識を得ることも大切ですが、それ以上に、愛犬が飼い主の私たちの顔をみあげている時、何を伝えようとしているのか、ただ寝転んでいる時でも「眠いのか」「退屈しているのか」など、常に愛犬の気持ちを察することが出来る飼い主になれるように努めましょう。

6.犬の最期を看取る覚悟があること

天国にいく犬と悲しむ飼い主の絵

犬を飼う時、飼い主に求められる最も大切なことは「犬の最期を看取る覚悟があるかどうか」だと思います。子犬の時から心から慈しみ、幸せな時間をたくさん過ごせば過ごすほど、年老いて弱っていく姿を見るのは辛いはずです。旅立つ日を想像してしまうだけで辛くなってしまうでしょう。私自身、「その時」が来るのが怖くてたまりません。悲しみに打ちひしがれて、絶望の底に沈んで、浮かび上がれないかも知れません。それでも、愛犬が虹の橋を渡っていく時は必ず、自分の腕の中で抱いていてあげたい、という思いがあります。「犬を飼う」と決めたのなら、その犬の生きている間の時間は、全て飼い主さんのモノです。最期の瞬間まで、絶対に愛犬の命を手放してはいけません。

まとめ

抱っこされて笑顔の犬

「犬を飼う」のは、誰のためでしょうか?なんのためなのでしょうか?私は、「犬を飼う」のは愛犬となった犬が幸せな一生を過ごす時間を共有することだと思います。「犬を飼う時に飼い主に求められること」を6つ挙げましたが、本当はたった一つの条件でいいのではないかと思います。それは、「愛犬を幸せに出来る飼い主であること」なのではないでしょ
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