犬が草を食べる理由
毎日の習慣とも言えるお散歩。愛犬との大切な時間として、短時間でもとにかく毎日行ってあげたいと思っている方も少なくないのではないでしょうか。
ですが、お散歩中にわんちゃんがその辺の草をむしゃむしゃ、なんていうシチュエーションに出会い、どうしたらいいか分からない時があるかと思います。勿論、犬が草を食べることには理由があります。
- 嘔吐をする為
- 栄養欠乏の為
- その行為が好き、楽しい、空腹
このように理由があることは分かっていますが、実ははっきりとした根拠は無いと言われています。
嘔吐をする為に草を食べる
最も主力なのが、この「吐く為に草を食べる」という説です。というのも、犬は胃腸の調子が悪いと感じた時や毛玉等を誤飲してしまって吐き出したいと感じている時、更に草を催吐剤として食べていると考えられているのです。
- オオムギ
- ドクダミ
- ネコジャラシ
オオムギには整腸作用があり、ドクダミは漢方によく使用されています。また、ネコジャラシ等のイネ科の草は形状も他の草より尖っていることもあり、その尖りを利用していると考えられています。これらの理由からこの三種類の草は、犬がよく好んで食べると言われているのです。つまり、犬は草に含まれている「酵素を摂取し、自分で消化不良を解消しようとしている」のです。
栄養欠乏の為に草を食べる
そもそも犬には、人と同様に必要な栄養素というものがあります。
- たんぱく質
- 脂質
- 炭水化物
これらは三大要素と呼ばれており、犬の健康を維持する為には欠かせない栄養素になります。その為、犬に与える食事は決してお肉だけでいいということはありません。お肉が大好きで肉食のイメージもありますが、お肉だけでは栄養が十分ではないのです。つまり、犬は草の中にあるビタミン(葉酸)を補う為に草を自発的に食べていると考えられています。(緑黄色野菜や果物、レバーを多く含まれています)
好き、楽しい、空腹を感じて草を食べる
犬の中には、ただ草の歯触りが好きでその行為自体が楽しくて好きで、遊んでいる間に食べてしまっている可能性があります。これには個体差があるので、楽しいだけなんだと勘違いしないように注意して下さい。
犬が草を食べることは止めるべき?
草の種類には、犬に悪影響を及ぼす可能性が高い雑草が思っているよりも沢山あります。
- ユリ科の植物全般
- ツツジ科の植物全般
- スイセン
- アサガオ
- アジサイ
これらの植物は、案外お散歩の途中で見かけることもあるかもしれません。人間にとっては綺麗な存在かもしれませんが、犬にとって悪影響なのです。もしこれらの植物・雑草を食べてしまった場合、以下のような症状が出るケースもあります。
- 下痢
- 嘔吐
- 皮膚炎
- 痙攣
- 胃腸障害
- 呼吸不全
- 死に至るケースも(毒性の強いものを食してしまった場合)
その他観葉植物やハーブにもその種があります。
しかし、犬が草を食べるという行為全てが悪いという訳ではないのです。現にペットショップでも犬用の草は売っています。ただ、気付いてあげられるわたし達人が、食べてはいけない草や除草剤、殺虫剤に気を付けなければいけないのです。
犬に草を食べさせない為の予防法
犬が草を食べたがる理由が科学的に立証されていない為、これをすれば確実に食べなくなるという予防法はありません。しかし、食べる回数が少なくなるように工夫をしてみる価値はあります。
- 栄養バランスのとれたドッグフードを与える
- ペットショップで犬の食用の草を買って与える
- ストレス発散する為のおもちゃを見つけてあげる
完全に辞めることは無くとも、回数を減らす、つまり愛犬を危険から回避させることができます。
まとめ
ここまで、お散歩の際にわんちゃんがどうしても食べ始めてしまう雑草について理由を含め、お伝えして参りました。
お散歩中に全ての雑草をチェックしながら歩く訳には行きませんが、愛犬が気になっている草だけでも気にしてあげることはできます。大前提として、全ての草が犬に悪影響を及ぼす訳ではありません。その為、まずはどの草に興味を持っているのか見てあげるという意識から始め、大好きな家族が苦しまないよう、少しでも守る努力をしていきましょう。
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30代 男性 Drワンダフル