犬が動物病院を嫌う理由
多くの犬は自分が動物病院に連れて行かれるとわかると途端に嫌がる素振りを見せますよね。足を踏ん張って入ることを拒否したり、病院に入った途端、ぶるぶる震え始めてしまったり…。なぜ犬は動物病院を嫌うのでしょうか。
1.初めての場所に戸惑っている
まず初めて動物病院に訪れた場合には、初めての場所ということで警戒心を持っている可能性があります。「ここは何だろう?」「何をする場所なんだろう」という警戒心から、恐怖心へと変わっている可能性があります。
「2回目なのに嫌がって入らない」という場合も、まだ慣れていない場所だから嫌がっている可能性が考えられます。中には何度も行くことで拒否反応を見せなくなる子もいますよ!
2.以前怖いことをされた記憶が残っている
そして最も多い理由が「以前怖いことをされた場所だから入りたくない」という理由です。犬は非常に賢く、以前起こった出来事を学習する能力が高い動物です。
動物病院は注射や歯磨き、診察など、一般的に犬が「嫌だな」と思うようなことを行う場所です。そのため、高い学習能力によって上記のような出来事が記憶され、病院に訪れると何度も怖かった出来事を思い出してしまうのです。
しかし、このようにトラウマ化してしまっても克服できないというわけではありません。後に克服方法をご紹介しますので、ぜひ実践してみてくださいね!
3.他に犬や猫が多数いるから怖い
あまり普段から他の犬と関わりを持つことが少ない犬に多い理由です。動物病院には自分だけではなく、他の犬や猫も大勢やって来ます。そのため、自分よりも強そうな犬を見ることで「怖い」と恐怖心を持ってしまっているのかもしれません。
他にも待合室で一緒に待っている犬や猫が恐怖心から鳴いていたり、暴れている様子を見て「自分も怖くなってきた…」という心理を持つ子もいます。
犬の動物病院嫌いは克服できるの?
3つの大きな理由を挙げましたが、あまりにも「行きたくない!」と拒絶反応を示されてしまうと、可愛いなと思うと共に「行かないと行けないの!」と困ってしまう飼い主さんも多いでしょう。では、犬の動物病院嫌いは克服できるのでしょうか。
「初めて」「他の犬猫」が怖い場合
まず初めて行く場所に恐怖心を覚えている場合、あるいは他の犬や猫に恐怖心を持っている場合は、動物病院ではなく「初めての場所」「他の犬猫」への恐怖心を和らげることで克服が可能です。
例えばドッグランやドッグカフェ、あるいは散歩コースをたまに変えてみるなど、初めての場所に行くということに慣れさせることで臆病な性格を克服することができます。
また他の犬や猫(特に犬)がたくさんいるから苦手だと感じている場合にも同様の事が言えます。他の犬たちと触れ合う機会を増やすことで、動物病院に訪れても落ち着きを取り戻すことができるのです。
以前の記憶がトラウマになっている場合
「以前に注射されたから、ここは怖い場所だ」というように、「怖い」という気持ちがトラウマとなってしまっている場合には、まず病院へ行くという行動に慣れさせる必要があります。
基本的に獣医さんの多くは動物好きな優しい人が多い上、当たり前ですが犬の扱いもプロですので、この怖いことが定着しなければ、あるいは克服することができれば、犬にとって「会えて嬉しい人」となることが多いのです。
したがって、年に1回の定期検診、そして予防接種だけのために病院へ行くのではなく、ちょっとしたことでも相談に行くようにしてみましょう。そうすることで「怖いことだけをする場所ではない」と認識するようになります。
始めは嫌がるでしょうが、行くことが当たり前になってくれば、犬も観念し嫌がる素振りを見せなくなったり、あるいは獣医さんを好きになり病院へ難なく入ってくれるようになります。
ちなみに筆者の愛犬は、歯磨きや注射は嫌いですが、獣医さんのことは大好きなので、病院へ入ること自体は嫌がらなくなりました!
まとめ
いかがでしたでしょうか。動物病院が嫌いな犬は非常に多いですが、克服できないわけではありません。まずはちょっとしたことでも相談に乗ってもらうために動物病院へ行くようにし、「動物病院へ行く」ということに慣れさせるようにしましょう。