犬の本能が目覚めるとき①鳥を追いかける
家の中から外に鳥いるに対して吠えたり、お散歩中に鳥を見かけて追いかけたり、ワンちゃんは鳥に対して反応を示すことが多くみられます。他のワンちゃんや人、子供に対しては無関心だったのに、なんでだろう?と不思議に思いませんか?
実は、これは「狩猟本能」によるものといわれています。鳥だけでなく小動物に対しても反応を示し、「追いかけたい!」「捕まえなきゃ!」という心理が働いています。
とくに鳥猟犬として働いていた以下の犬種は、異常に反応を示します。体が大きく足も速いので、お散歩中には十分に気を付けてください。
- アイリッシュセッター
- アメリカンコッカースパニエル
- ゴールデンレトリーバー
- ラブラドールレトリーバー
鳥をターゲットとして、人間の猟の片腕として活躍していました。自分で獲物を狩るのではなく、人間が仕留めた獲物を見つけ、回収する仕事をしていました。人間の指示に忠実に従い、役に立ちたいと気持ちが強いため、攻撃性は低く、飼い主に忠実で、頭の良い犬種といわれています。
犬の本能が目覚めるとき②穴を掘る
「ここほれワンワン」というように、ワンちゃんは穴を掘るイメージがありますよね。地面だけでなく、寝床やソファ、クッションにさえ一生懸命に掘ることがあります。これには3つの理由が込められていることをご存じでしたか?
穴を掘る理由①寝床の確保
ワンちゃんの祖先であるオオカミは、外敵や雨から身を守ろうと穴を掘って、その中を巣として暮らしていたそうです。今もベッドやソファを掘るような仕草をするのは、本能としての名残からと考えられます。
穴を掘る理由②保管庫
よく、大事なオモチャや大好きなホネを咥えたまま穴を掘っているワンちゃんを見ませんか?これは、自分にとって大事なものを外敵に奪われないように、穴の中に隠そうとしているのです。
穴を掘る理由③獲物の隠れているかも?
ワンちゃんの祖先であるオオカミは、穴に隠れている獲物を取るために穴を掘っていました。そのため、「穴の中には獲物がいる!」という考えが根付き、人間と共生するようになった今でも、「穴を掘る=楽しいこと」という思考のもと、穴を掘っていると考えられます。
犬の本能が目覚めるとき③食事を丸飲みする
実はワンちゃんには、食べ物を「噛む」という習性がありません。これは、オオカミのころからの本能が関係していると考えられますそもそもワンちゃんの歯は、オオカミのころの名残から食べ物を「引き裂く」犬歯が発達していますが、「すりつぶす」役目の後臼歯が発達していません。そのため、食べ物を「噛む」という本能が備わっていないのです。
また、外敵に食べ物を奪われないために、「食いだめをする」という習性をもっていました。万が一狩りができずに餓死してしまうのを防ぐために、胃の中に食べ物を詰め込むのです。また集団で生活をしていたため、仲間であっても自分の食べ物を横取りされる危険性もありました。
これらのことから、ワンちゃんが食事を丸飲みすることは本能だと考えられます。
まとめ
今や家族の一員、人生のパートナーといわれ、愛玩動物として癒しを求められているワンちゃんですが、犬としての本能は消えることはありません。小さな小型犬であっても、ふとしたことで本能に目覚めて行動に移します。
ワンちゃんの本能は、ここでご紹介した3つのものだけではありません。愛犬の犬種の歴史や昔の仕事など、それによって引き起こされる本能も調べてみるのもいいかもしれませんね。
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50代以上 男性 匿名