犬の好奇心を育てる

犬の好奇心を育てる

ワンちゃんは、好奇心旺盛な生き物です。様々なしつけ方法がありますが、ワンちゃんの好奇心に合わせてしつけていくのも1つの手段となりますので、ご紹介します。

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犬の好奇心って?

舌を出している好奇心むき出しのチワワ

特に幼犬の頃は体験するもの全てが刺激的でワクワクするものです。成犬になり落ち着いてきても、大好きな飼い主さんの行動、表情、気持ちがいつも気になっています。

飼い主さんの後をついて回り、カゴの中をガサゴソ探し物をしていれば、犬は鼻でクンクン「何?何?何があるのー?」とグイグイ入ってきたりします。

音にも敏感で、気になる音や飼い主さんのいつもと違うトーンの声などに首をかしげて音に集中し、聞き取ろうとします。

実は、この時、犬の状況判断能力は数倍アップしています。

犬の疑問に心寄り添う

首を傾けているポメラニアン

例えば、甘えん坊だったり、少し分離不安気味の犬の場合、飼い主さんが視界からいなくなることに寂しさを感じてしまいます。そんな時、扉の向こうで何をしているかのか見せてあげ、言葉で教えます。

「今、お風呂を洗っているよ」

お風呂場にて、教えている姿

何度か繰り返します。説明をしても、言葉で理解させることはできませんが、犬は犬なりに状況を把握し、解釈します。

すると、浴室のドアを閉めて1人にするとキューキュー鳴いていた犬も「飼い主さんは今も向こう側にいる、この音はお風呂を洗っている音、すぐに終わるから待っていよう」と待てるようになります。

小さなことですが、こんな繰り返しの積み重ねでマテや我慢が色々なシーンでできるようになっていきます。

実例

人差し指を立てている人の手

我が家では、教えているうちに犬は浴室とキッチンに入ってこなくなりました。自分は作業の邪魔になると判断したようで、人間の動きを見ながら伏せをして待っています。

料理中、ずっと待っていてくれたときには、終わったら「ありがとう」とレタスをちぎってあげたりしてます。ただし、キッチンの中ではなく、ご褒美は必ず別の場所であげます。

また、応用としては、我慢の練習につなげることができました。

もともと、我が家の愛犬は、やんちゃでいつでも構ってほしい、遊びたいというタイプの性格で、興奮しやすい傾向がありました。

マテを様々なシーンでできるようになった頃から、エサの時間にお座りで5分間マテをして、「よしっ」の合図が出てから食べさせるようにしました。すると、自分の食欲を抑えて、指示に従うことが我慢の練習になりました。

お留守番していたところに帰宅すると、本能的に嬉しくて飛び上がったりしてしまいますが、「着替えてくるから待っててね」と伝えれば、構ってほしい気持ちを我慢して待っていてくれますし、欲望のままに暴れたりすることもありません。

ポイントは、それぞれのしつけと一緒にその先に何が待っているのかもセットで印象づけてあげることです。マテができたときには、必ず嬉しそうに褒めてあげて下さい。犬は飼い主さんの喜ぶ姿が大好きなので、そのために色々なしつけをマスターし、良好な関係を築いていけるようになります。

人と信頼関係ができあがってる犬は、ワガママな性格になりにくく、ヤキモチもやかないことが多いと言われています。

最後に

人の腕に前足を乗せている犬

絶対にやってはいけないことは、全力で怒ってしつけていますが、犬の好奇心からのしつけの方が断然、吸収率が良いことを体験してきました。

犬は思っている以上に学習能力が高いです。しかし、引き出すには繰り返しと積み重ねが何より大切です。それは、どのしつけにおいても繰り返し行わないと徐々に忘れてしまうためです。
ダメ!と禁止を中心に教えても覚えていきますが、忘れやすい犬にとっては、ダメに至るまでの何がいけなかったのかを理解するまでに時間がかかります。

犬種や能力など、個性に左右されるものばかりではありません。好奇心を育てる=動機づけ介入です。犬の興味が向いているベクトルに合わせてあげると、犬は理解しやすい状態で学習していけるメリットがあるのです。

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