犬がいても蚊取り線香を使っても大丈夫?注意点は?

犬がいても蚊取り線香を使っても大丈夫?注意点は?【獣医師監修】

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夏はアウトドアシーズン。わんこと一緒にアウトドアを楽しみたい飼い主さんが気になるのが、虫さされですよね。虫さされは嫌だけど、わんこがいたら蚊取り線香は使えないのでしょうか?そんな不安を解消します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

わんこに害はある?蚊取り線香の成分とは

蚊取り線香

そもそも、蚊取り線香が何からできているかご存知の人は、あまり多くないのではないでしょうか。

蚊取り線香の防虫成分は、除虫菊という植物に含まれるピレスロイドという成分を使用しています。現在では、除虫菊からとった天然のピレスロイドを使用した商品は少なく、多くは合成ピレスロイドを使用しています。ピレスロイドは昆虫類などに対して毒性を発揮し、鳥類や哺乳類に対する毒性は低いとされています。しかし、吸い込んでしまう量や体質によっては中毒症状を起こす可能性もありますので絶対安全で、無害とは言えません。

どう違うの?ペット用蚊取り線香

身体を掻く犬

ホームセンターやペットショップに行くと、ペット用の蚊取り線香を売っているのを目にしますよね。

実は人用も犬用も、蚊取り線香の成分自体には大きな違いはありません。

違いは主に、以下の3つになります。

1.許認可を与える省庁

人間用の蚊取り線香は医薬部外品に分類されるため、厚生労働省が許認可を与えています。

一方で、ペット用の蚊取り線香は動物用医薬部外品という扱いになるため、管轄も農林水産省に変わります。

2.蚊取り線香の持続時間

ペット用の蚊取り線香は、室外で飼っているペットを対象として開発されたため、一般的に、人間用の蚊取り線香よりも持続時間が長く設定されています。

3.蚊取り線香の香り

わんこの嗅覚が良いことは言わずもがなですが、ペット用蚊取り線香もそこを考慮し、人間用よりも優しい香りを採用しているものが多いようです。

ここに注意!わんこの蚊取り線香トラブル

待てをする犬

わんこの周りで蚊取り線香を使う際には、次のようなトラブルに注意が必要です。

誤飲・誤食

蚊取り線香そのものや、蚊取り線香から落ちた灰を、わんこが誤飲・誤食してしまう危険があります。

少量飲み込んだからといってすぐに身体に影響が出るものではありませんが、やはり注意が必要です。蚊取り線香を使用する際には、わんこが口にすることができないよう、蚊取り線香が剥き出しの蚊遣りではなく、蓋のついたものを使用するようにしましょう。

やけど

誤飲・誤食に至らなくても、わんこが「これは何だろう?」と匂いを嗅ごうとした際に鼻先をやけどしてしまったり、蚊取り線香の近くをうろうろして身体や手足がぶつかってやけどしてしまうことも考えられます。

こちらもやはり蚊遣りで防止することができますが、金属製の蚊遣りの場合には、蚊遣り自体も熱くなってやけどの原因になりかねません。なるべくわんこが近づけないところに置くようにしましょう。

アレルギーなど

まれに、蚊取り線香にアレルギー症状を示すわんこがいます。具体的な症状としては、くしゃみや鼻水、かゆみなどがありますが、このアレルギーはわんこに限ったことではなく、人間でも発症する可能性があります。

蚊取り線香アレルギーは主に、蚊取り線香に含まれる化学物質に反応して発症している可能性があります。

蚊取り線香に対する中毒

蚊取り線香に対する中毒症状も絶対にないとは言えません。扉を締め切った状態で蚊取り線香を使用することはお勧めできません。まずは、少し離れた場所で蚊取り線香をたいてみて問題がないかどうか必ず確認してください。

まとめ

テラスの犬

いかがでしたでしょうか?蚊取り線香の使用については、問題がないかどうか必ず確認して体調の変化などがなければ使用するというように考えてください。

それよりも、ほとんどの飼い主さんがすでに予防をしていることとは思いますが、フィラリアに代表されるような蚊が媒介する感染症に注意することが大切です。

この夏は、わんこと思いっきりアウトドアを楽しみましょう。

ユーザーのコメント

  • 投稿者

    40代 男性 通りすがりの医療従事者

    医療機関勤務の者です。
    まず、除虫菊から抽出される天然ピレスロイドと、合成ピレスロイドは似ていて全く違うものだという事をお知らせしておきます。
    天然ピレスロイドは、蚊を気絶させる事はできますが、殺す事は出来ません。
    それに対して合成ピレスロイドは、強力な殺虫剤で、今日の殆どの殺虫剤の主成分になっています。
    そして殺虫剤のメーカー等は、『合成ピレスロイドは人体内で完全に代謝されて排泄されるため、人体には無害。』としていますが、実際は蚊取り線香を含む殺虫剤の充満した部屋にいると頭痛が起きる等、身体の不調を訴える方がけっこう多く、人間でも代謝しきれていない事があると推測されます。
    故に、人より体の小さい犬ではより代謝力が弱いため、どの犬にも完全に無害とは言い切れないと思います。
    犬は『頭が痛いよ〜!』とは言葉で訴える事も出来ませんので、オーガニックな商品を扱うお店等で天然ピレスロイドの蚊取り線香を手に入れて、そちらを使う事をお勧めします。
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