いつくるかわからない地震…愛犬のために備えておきましょう
1.避難所の確認
地震が起きたとき、飼い主と愛犬は「同行避難」が原則になりました。環境省が掲げたもので、飼い主と愛犬が一緒に避難することをいいます。しかし避難所によっては、ペットを他の場所に置かなければならないなど、同行避難ができないところも存在します。
愛犬と一緒に避難ができるよう、あらかじめ避難所の場所や同行避難の有無、避難ルートについて調べておきましょう。
2.しつけは十分に
非常事態のときこそ、しつけの有無が問われます。
避難所では、犬が苦手な人も一緒に過ごすことになります。そのような方に迷惑にならないよう、しつけはきちんと行いましょう。吠えたり、歩き回ったり、万が一噛んだりしたら、一大事です。普段から愛犬と信頼関係を深め、愛犬がもしもの行動をしたときも、飼い主が制御しなければなりません。
また、避難所での生活は、他のペットと同じ空間で、クレートに入っていることが基本となります。日頃からクレートでの生活に慣れさせ、「ハウス」のトレーニングもきちんと行いましょう。その他にも「マテ」や「オイデ」、「トイレ」などがきちんとできるようになれば、このような非常事態でも快適に過ごすことができるでしょう。
3.災害バッグの準備
避難所では、愛犬の食事や水、タオルなどなかなか用意できない場合があります。
アイリスペットどっとコムが行った「震災後ペットに関して困ったこと」というアンケート調査によると、2位「水が入手しづらかった」、3位「フードが入手しづらかった」、4位「トイレ用品が入手しづらかった」という結果が出ました。(ちなみに1位は「愛犬を落ち着かせることが困難だった」)
このような事態に備え、最低一週間分の食事と水、トイレ用品、タオル、ごみ袋などはきちんと用意しておきましょう。バッグの中にあらかじめ準備しておき、すぐに持ち出せる場所に保管します。ストレスがたまらないように、お気に入りのオモチャやオヤツ、ブラシなどを持っていくのも良いでしょう。
4.マイクロチップの装着
災害時、マイクロチップの装着はとても効果的です。背側頸部の皮下に埋め込みますが、痛みはほとんどなく、数秒で装着することができます。
マイクロチップ内には固有の15桁の番号が登録されており、その番号を照会することで飼い主を特定できます。それによって、迷子になってしまったときに見つけてあげられる可能性がとても高くなります。
犬は地震を予知できる!?
犬は人間よりも、はるかに優れた嗅覚と聴覚を持っています。洞察力も兼ね備え、警察犬や麻薬犬などいろいろな分野で活躍しています。人間には聞こえない超音波まで感じることができるんだとか。きっと犬は、私たちが想像できない世界の中で生きているのでしょう。
2011年3月11日に起きた東日本大震災。忘れもしません。多くの人や犬が被災しました。
アイリスペットどっとコムのアンケート調査によると、震度4以上の揺れを観測した地域で飼われていた犬が、地震が起きる前に、いつもと違う行動、つまり「異常行動」を起こしていたと回答しました。人間の五感では感じることができない何かを、地震の前兆として感じたのでしょう。地震が起きる2、3時間前や一週間前、さらに一か月前にあらわれたなど、さまざまなケースが報告されています。
犬の異常行動として
- 落ち着きがない、興奮している
- いつもより甘えてくる
- いつもより吠える、よく鳴く
- 外に出たがる、または出たがらない
- 地面を掘る、地面の匂いをしきりに嗅ぐ
などが挙げられます。
これらの異常行動を飼い主が察知し、「もしかして地震が来るかも?」と少しでも心の準備をすることで、多大な危険や被害を避けることができるのではないでしょうか。
「愛犬がいつもと違う行動をしている=地震が起こる!?」と安易に判断してはいけませんが、普段から愛犬を観察することで、少しの変化でも気付けるようになりましょう。
まとめ
地震が多い日本に住む以上、これらの備えや心の準備は必要となります。
地震が起きてパニックに陥ると、犬は思いがけない行動をします。いつも飼い主から離れない子が一人で外に飛び出してしまったり、飼い主に抱かれていても不安で暴れてしまったり、いつも健康な子がストレスで体調を崩してしまったり…。そんなとき、愛犬を守ることができるのはあなただけです。
愛犬と離れ離れなんて悲しいことが起こらないように、地震に対してできる範囲で備えることが大切です。
ユーザーのコメント
40代 男性 たじゃ
水と食料の確保…。食料はフードを先入れ先出しで確保できてますが、水は考えてなかった。いつ災害がおきてもおかしくない状況だから、準備はしておかないといけないです。
50代以上 女性 杉浦久美子