犬に安全な植物4選

犬に安全な植物4選

部屋の中や散歩中に、愛犬が植物を食べてしまった…。その植物は犬にとって本当に安全なのか。もしかしたら毒性を持つ植物かもしれない。最悪の場合、命に関わることも。不安が募りますよね。そこで今回は、犬にとって安全な植物についてご紹介したいと思います。

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記事の監修

  • 獣医師
  • 平松育子
  • (AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター )

獣医師・AEAJ認定アロマテラピーインストラクター・ペットライター
山口大学農学部獣医学科(現:共同獣医学部)卒業。2006年3月~2023年3月 有限会社ふくふく動物病院 取締役・院長。ジェネラリストですが、得意分野は皮膚疾患です。
獣医師歴26年(2023年4月現在)の経験を活かし、ペットの病気やペットと楽しむアロマに関する情報をお届けします。

犬の草食行動

犬と植物

実は、犬は草食行動があることをご存じですか?
ある調査によると、「室内や散歩中に植物を食べたことがる」と答えた飼い主さんが8割もいたそうです。

そうした草食行動は、犬種や性別、普段の食事、不妊手術の有無などに関係なくあらわれたことから、「犬にとって植物を食べる行為は当たり前のこと」という結論が出されました。

とくに1歳に満たない子犬に関しては、成犬よりもさらに好奇心旺盛ですので、植物を食べてしまう確率はさらに高まると考えられます。

犬は本来、好奇心旺盛な性格を持っています。散歩中など、しきりに地面や植物のニオイを嗅いでいますよね。

実は、犬は植物を食べ物と捉えていません。

散歩中に「なんか面白いものがある!いいニオイ!」という興味や、ストレスを感じていたり、また退屈しのぎのために、植物を食べている可能性があります。
このとき、「植物なんか食べないでしょう」という安易な考えは禁物です。普段よく見る植物も、実は毒を持っている可能性があるのです。

散歩中によく見かける有毒植物

  • アサガオ
  • あやめ
  • アマリリス
  • チューリップ
  • つつじ
  • ヨモギ など

また室内飼育の増加に伴い、中毒を引き起こす事故が増えているといわれています。
それは、インテリアとして置かれている植物を食べてしまうためです。

犬に安全な植物は?

基本的に、犬に食べさせた方が良いという植物はありません。安全な植物とはいえ、食べないに越したことはないからです。家庭内や散歩中など、愛犬の身近に危険なものは置かないようにしましょう。

部屋にインテリアとして植物を置くメリットはたくさんあります。

  • 置くだけで見栄えが良く、室内が明るくなる
  • 光合成によって二酸化炭素を取り込み、酸素を排出する(空気清浄効果)
  • 根から水を吸収して葉から蒸発することで、部屋の湿度を上げる

ここでは、犬にとって害のない安全な植物をご紹介します。インテリアを楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

カモミール

カモミール

キク科に属する植物で、犬用のシャンプーにも使われているハーブです。
またハーブティーとして有名なカモミールティーですが、実は愛犬の体にも良いものなのです。飲むことで、気持ちのリラックス効果や、荒れた胃や腸と穏やかに整える効果もあります。
また、皮膚に赤みや痒みがあるときに、カモミールティーをコットンに浸し、患部に押さえることで、炎症が引く効果もあるそうです。

ローズマリー

ローズマリー

シソ科の植物で、初心者でも育てやすい植物です。
カモミールと同様、ハーブティーとして愛犬に飲ませることもできます。抗酸化作用があるので、胃の消化を助けてくれます。香りが強いので、水で薄めて飲ませてあげましょう。

パキラ

パキラ

初心者でも育てやすい植物で、金運アップの効果もあるんだとか。
乾燥や暑さに強い植物といわれていますが、水切れをすると葉が落ちてしまいます。毒性はありませんが、落ちた葉をオモチャとして遊び、食べてしまう子もいるので注意が必要です。

アレカヤシ

アレカヤシ

「勝利、元気」という花言葉を持ち、丈夫で育てやすいため、人気のある植物です。
水を好む植物なので、水やりを忘れてはいけません。しかしその分、すぐに鉢に水が溜まります。
毒性がない植物とはいえ、犬がその汚い水を飲んでしまっては、元も子もないので、水はすぐに捨てるよう心がけましょう。

まとめ

散歩中だけでなく、家の中でも危険がひそんでいることが分かりました。インテリアとして植物を置く場所を考えたり、散歩中は愛犬から決して目を離さないようにしましょう。

植物の誤飲は、防ぐことができる事故です。愛犬の健康を守るのは、他の誰でもなく、あなたなのです。

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